自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年9月3日

(令和6年9月3日(火) 11:46~11:53  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 
冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)地方創生移住支援事業に関連してなのですが、概算要求に盛り込まれようとしておりました、結婚を機に地方へ移住する女性を支援する拡充する案なのですが、大臣も事前に説明を受けておられたと思うのですが、それが8月30日(金)の会見で、朝令暮改的に事実上撤回されたような形になっているのですけども、それは、事務方のほうから説明を受けておられた時点での判断、大臣の御判断が間違っていたということなのでしょうか。
(答)お答えをいたします。一部、8月30日(金)の会見と繰り返しになって恐縮でございます。
 一部の報道にございました、移住をして結婚した女性に対して60万円を支給するという検討は、一切行っておりません。皆様も一般的に御存じのとおりかと思いますが、行政のスケジュールとして、8月末に概算要求の締切があり、その後、概算要求の中身について予算案を作るという過程は、年末までに議論をして要件を決める。これが通常のプロセスであるということは、御理解をいただけると思います。
 私としては、結果といたしまして、人々が地方に移住をし、そしてそこで結婚をするということはあるかもしれませんが、それは、個人の人生の価値観の問題でございまして、それについて、女性だけに支援金を支給するという政策は検討しておりません。
 私といたしましては、年末までの予算案の要件を決める議論の過程におきまして、今後でありますが、女性の特出しや男女の別を設けないこと、加えて、年齢の別を設けないことを検討する際の方向性として、しっかりと9月以降の議論にということで、指示を指し示したところでありまして、その旨は金曜日(8月30日(金))の閣議後記者会見で申し上げたところでございます。
 達成をしたい政策目的でございますが、女性が働きやすい職場というのは、それは男性にとってもでありますし、あるいは全ての人、これは年代にかかわらず、全ての人が働きやすい職場であるというふうに認識をしております。一過性のものではなく、企業風土や、あるいは地域の風土が変わっていくということが、非常に重要であろうと思っております。
 その方向性のもとで、細かな要件の検討については、9月以降に通常の議論の枠組みの中で議論されていくものだと思います。
 ここも、しっかりと加えて申し上げたいところでございますが、昨年度でございますが、地方創生部局におきましては、若者からの地方移住の取組をより一層進めていく観点から、その障害になっているものについて分析を行いました結果、特に地方の企業において、男女の賃金格差やアンコンシャス・バイアス、また固定的性別役割分担意識があるという場合がございまして、これらが女性や若者の地方移住を阻害する要因であると考えられる、ということが明らかになったところであります。
 私といたしましては、今後の予算編成に向けた議論の中で、こうした分析結果を十分に踏まえた上で、幅広い議論を行ってほしいと申し上げたところでございます。
 なお、事務局には、マスコミの皆様とのコミュニケーションも含めまして、対外的な説明については、注意を促した、注意をさせていただいた、注意をしたところであります。
(問)ということは、女性に限定した移住支援策というのは、そもそも大臣の頭になかったということで・・・。
(答)全くありません。
(問)であれば、その時点でその事務方のほうにストップをかける御指示が出せたのではないかと思うのですけど、なぜこんな事態になったのでしょうか。
(答)結婚を契機としてという言葉が、大変多くの誤解を招く可能性があるということから、そのことについての要件の整理については誤解を招かないようにということで、私のほうから指示をしていたところでございます。
(問)ということで言いますと、今後、移住支援においてですけども、一部、今回の出された、出されたというか検討されようとしていた(大臣から「しておりません。」と発言)言葉の使い方になりますけども、一部には女性の地方への移住婚というものに、処方箋としては一定評価できる面もあるのではないかという意見もあるわけなのですけども、今後、女性を地方で結婚を契機に、何らかの金銭的な支援をして、移住を進めるというような策は取られないということでよろしいですか。
(答)私といたしましては、繰り返して恐縮ですが、一過性のものというものに対して、政策を行うというつもりはないということでございます。
(問)万博開催中のIR(アイアール、Integrated Resort:総合型リゾート)関連工事の中止要請、BIE(ビーアイイー、Bureau International des Expositions:博覧会国際事務局)のトップが求めたのに対して、自見大臣は、万博ファーストというのを強調されていますが、その後の進捗状況はどうなったのかというのと、BIEが納得しない場合どうなるのか。最悪の事態はどういうことが考えられるかもあわせてお聞かせください。
(答)現在でございますが、政府としても、万博もIRも重要な事業と考えてはございますが、「万博開催期間中は万博の成功が最優先」であるとの考え方でございまして、この考え方については、大阪府・市も理解して調整していただいていると承知をしているところであります。また、経済産業省も間に入って調整をしている、というふうに認識をしてございます。
(問)納得しない場合どうなるのですか。BIEの要求を。
(答)現在調整の段階でございますので、見守っていきたいと思ってございます。
(問)納得の目途はたっているのでしょうか。
(答)繰り返しで大変恐縮でございますけれども、現在、大阪府・市、また経済産業省で調整の段階でございますので、仮定の問題についての回答は控えさせていただきます。
(問)目途はいつまで。
(答)そんなに遠くはないというふうには理解をしております。
(問)1、2週間?
(答)それは分かりませんが、近日、そんなに遠くはないと思いますが、ある程度必要な調整の幅というものも、当然あろうかと思っております。
(問)最悪の事態はどうなるのですか。納得しない場合、BIE。
(答)仮定の問題については、お答えを控えさせていただきます。

(以上)