自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年8月27日

(令和6年8月27日(火) 11:18~11:26  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 
冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)万博関連で、お伺いをさせていただきます。BIE(ビーアイイー、Bureau International des Expositions:博覧会国際事務局)のケルケンツェス事務局長が、万博の期間中に、IR(アイアール、Integrated Resort:総合型リゾート)の隣接する工事を中止をする、取りやめることを求めています。景観や工事の騒音などに配慮して、配慮を求めているということですが、これについて、何か政府としての対応であったりだとか、大阪府・市に対して求めることなどあれば教えてください。
(答)お答えいたします。万博の期間の間に夢洲(ゆめしま)の隣接区域におきまして、IRの工事が実施される予定であるということは承知をしてございます。
 政府といたしましては、万博もIRも重要な事業と考えてございますが、「万博会期中は万博の成功が最優先」であると思ってございまして、私のほうからも大阪府知事、そして横山(よこやま)市長に会うたびに常に、「万博ファーストですよね」ということは確認をさせていただいております。
 この考え方には、大阪府・市も当然だという理解を示していただいておりますので、調整をいただいているものと信じております。
(問)関連でお伺いさせていただきます。
 知事であったり市長にこの話をされているということですけれども、政府としては、工事の中止を、BIEと同じように中止を求めるのか、それとも大阪府・市が今提案しているような、いわゆる配慮を行った上での工事の継続というのを是とするのか、というところでは政府としての見解、今の時点でいかがでしょうか。
(答)今、大阪府・市においてもいろいろな事務的な調整も含めて行われていると思います。まずは大阪府・市のほうで、私たちの意見というものをどのように受け止めていただけるのかというのを待っているという、こういう状況だというふうに理解をしております。
(問)先般、奈良県月ヶ瀬(つきがせ)の買物支援サービスとして、日本郵便の「ぽすちょこ便」の仕組みを視察されたそうですけれども、御感想と、郵便局も絡んでいる意義をどうお感じになっていらっしゃるのか、御見解をお願いいたします。
(答)ありがとうございます。地方創生担当大臣に着任をさせていただきましてから、特に中山間地域におけます買物支援ということについては、大変大きなテーマだと認識をして取り組んでまいったところであります。
 奈良市の月ヶ瀬地区に視察をさせていただきましたけれども、買物支援の取組をはじめ、様々な取組をしている素晴らしい地域でありました。
 ここは郵便局の既存の物流網の活用によりまして、都市部から離れた地域でのお買い物を可能とする共助型の買物サービス「おたがいマーケット」というものを、今回新たにサービスを開始をされております。このサービスを開始をされた背景には、私どもの地方創生人材支援制度におきまして、おこなっております制度がございますが、その制度を活用していただきまして、日本郵政から奈良市への出向者を中心に、官民共創、協働の取組としてスタートしたものでございます。
 また、この配送サービスの「ぽすちょこ便」というものを活用して、月ヶ瀬にある特産品をこの「ぽすちょこ便」に乗せて、市街地のレストランで使っていただくために、市街地の郵便局に届けるということとか、それをマッチングすることを、局長さんが実際レストランを歩いて回ってくださったりとかいう話も伺いまして、この「大和(やまと)高原直送便」という取組と、「おたがいマーケット」を組み合わせていくことで、郵便車両の空きスペースを往復で有効活用していただいて、市街地のレストランでは、おいしい月ヶ瀬のお野菜が食べられて、そして月ヶ瀬にいる方々は、市街地から買い物ができる。オンラインで買い物をして、それを届けていただく。そこに地域の憩い場、これは地方創生でも御支援をさせていただいておりますけれども、そういった拠点に届けていっていただいて、その拠点にお買物した人が個別に取りにくる。こういうパターンであります。
 これはそれぞれ地域の中で必要な役割分担というものを、どこにあるのかということをしっかりと見極めた上で、郵便局を地域の重要なインフラ拠点として位置付けて組み立てていただいたものだと、仕組みだというふうに認識をしてございます。
 奈良市に伺いましたら、この取組は既に他の自治体からも問い合わせが相次いでいるということでございますので、是非この中山間地域の買物支援というものが、郵便局を一つの拠点として、広がっていけばありがたいと思ってございます。
 また、先日もお話をしたオンライン診療、公益的な郵便局を活用したオンライン診療も、今回の買物支援が必要な地域と重なりますので、あわせて、これは是非とも展開していただけたら、地域にとっては恩恵ではないかというふうに考えております。
(問)国家戦略特区の関係でお伺いいたします。8月26日(月)の国家戦略特区諮問会議で、岸田総理は千葉県の成田(なりた)空港を核とする国際物流拠点機能の強化に向けて、国家戦略特区機能の制度の活用や関連インフラ整備を含めた、総合的な支援の取りまとめについて指示をされました。今後の見通しと大臣として期待されることについて、御見解をお願いします。
(答)昨日(8月26日(月))の特区諮問会議におきまして、国土交通省から成田空港の更なる機能強化と、また千葉県からの御要望について御説明をいただいたところであります。それに対しまして総理から、国家戦略特区の活用についても、御指示をいただいたところになってございます。
 今後になりますけれども、千葉県から具体的な構想ですとか、規制・制度改革の提案といったものをお伺いをいたしまして、その内容をしっかりと精査させていただきながら、国家戦略特区ワーキンググループ等において、有識者を含めて必要な議論を行ってまいりたいと考えております。
(問)冒頭の万博とIR工事の関係で、追加でお伺いしたいのですけれど、知事とか市長と会うたびに、「ファーストでお願いします」というお話はされているということだったのですが、政府としては、このIR工事と万博が重なるという事実を、いつ頃把握されて、ある程度調整しなければいけないというのは、いつ頃からそういう呼び掛けはされているのでしょうか。
(答)お答えいたします。いわゆるIR工事が行うということ自体の事実というよりは、御質問の趣旨は、IR工事の実態だというふうに受け止めた上で、お答えをさせていただきます。
 実施協定の中で、25年春から工事が開催される予定となっているのは、以前から承知をしておったわけでありますが、具体的な工事の中身がどうなるのだといった話について、説明を受けたのは5月末でございます。

(以上)