自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年8月15日
(令和6年8月15日(木) 10:27~10:38 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
冒頭、発言がございます。沖縄担当大臣として御報告をいたします。
8月21日(水)の夜から23日(金)にかけまして、沖縄県を訪問させていただきます。
今回の訪問では、「対馬丸(つしままる)慰霊祭」及び「対馬丸記念式典」に参列をさせていただくほか、斎場御嶽(せーふぁうたき)や久高島(くだかじま)など、沖縄振興の現場を視察する予定となってございます。
今年は対馬丸事件から80年に当たることもあり、先日(7月18日)、公益財団法人対馬丸記念館の髙良(たから)理事長等が東京にお越しになられまして、8月22日(木)の対馬丸慰霊祭等への参列について打診をいただいていたところでございます。
私もこの御要望を大変重く受け止め、参列させていただくことにいたしました。
慰霊祭におきましては、対馬丸事件において、こどもや若者を含む大勢の方々が、戦禍で失われたということでございますが、その御霊に哀悼の誠を捧げ、沖縄県の更なる発展と世界の平和に向けて不断の努力を重ねていくことをお誓い申し上げたいと考えております。
詳細については、事務局にお尋ねください。
私から冒頭は以上でございます。
2.質疑応答
- (問)南海トラフの臨時情報が出たことを受けまして、便乗した詐欺ですとか、消費者被害の相談は寄せられていないでしょうか。あった場合はどんな内容がどれぐらいあって、国民に呼び掛けたい内容も、あわせてお伝えください。
- (答)お答え申し上げます。御案内のように8月8日(木)の宮崎県日向灘(ひゅうがなだ)を震源といたします地震の発生に伴いまして、「南海トラフ地震臨時情報、巨大地震注意」が発表されたところでございます。
昨日(8月14日(水))時点でありますけれども、「巨大地震注意」の発表に伴って、ホテル宿泊のキャンセル等についての相談が3件寄せられたところでございますが、便乗した悪質商法ですとか、あるいは詐欺等に関しましての消費生活相談は、現在のところ、確認されていないという状況になってございます。
このように「巨大地震注意」の発表に便乗した悪質商法等は確認できていないものの、今、日向灘を震源とする地震に加えまして、翌9日(金)に発生した神奈川県西部の地震、また7月下旬以降の大雨や台風といった災害も続いているところでございます。また、現在も台風7号が近づいてございます。
こういったところに鑑みまして、大規模の災害の時の、特に後には、便乗した悪質商法のトラブルや義援金の詐欺等が発生する傾向にございます。
これまでの大規模の災害では、例えば、屋根の修理といったことや、住宅設備の修理・点検の勧誘とか、あるいは義援金や不要品を集めている、こういった勧誘というところから、詐欺ですとか、悪質商法の疑いがある事例が報告をされております。
私ども消費者庁でも、旧Twitter、公式Xなどを通じまして、注意喚起を行ってきたところでございます。
引き続き消費者庁といたしましては、注意喚起を行ってまいりたいと思っておりますし、是非、何かお困りでしたら「188(いちはちはち)」まで御相談いただければと思ってございます。以上です。 - (問)昨日(8月14日(水))、岸田首相が9月での退陣意向を表明されました。表明のタイミングを含めて、大臣としてどのように受け止められたでしょうか。また、総裁選も控えておりますが、どのような姿勢で臨まれるのか、どのような総裁選になるのが望ましいというふうにお考えなのか、そのあたりをお伺いできればと思います。
- (答)お答え申し上げます。昨日でありますけれども、岸田総理が記者会見におきまして、次の総裁選に出馬しないという旨の記者会見を行ったということは承知をしてございます。
私といたしましては、岸田総理をお支えする閣僚の一人でございまして、この度の岸田総理の御発言につきましては、大変重たいものだというふうに受け止めてございますが、特段、私のほうからそこに何かお話をするということはございません。 - (問)今のものに関連して。
岸田首相は、沖縄担当大臣も務めていた経歴があり、美ら島(ちゅらしま)議連の会長も務めていますが、今後の沖縄振興への影響など考えられるものがあれば、お聞かせください。 - (答)岸田総理は先日も、7月30日(火)になりますけれども、沖縄県のこどもたちが豆記者として公邸に来られた際にも、自身が沖縄担当大臣を務めていたということ、そこも含めて、大変沖縄県に長い間、しっかりとした思いを寄せながら、活動されてきたというお話をされておられました。
その岸田総理が外務大臣をされ、または総理をされていたということ、私にとりましては岸田総理、御地元が広島でございます。大変平和への思いの強い総理大臣でございましたので、そういう意味において、沖縄振興を今、私は担当させていただいておりますけれども、岸田総理の下での閣僚というものを経験させていただいていることに、大変深い感謝を感じております。
ですので、これからの、今後の沖縄県の振興策の変化ということは、私は平和への思いをそれぞれの司々の担当の者がしっかりと持つということをもって当たるということだと思ってございますので、何ら大きな変わりということはないかと思っておりますが、いずれにしても岸田総理がしっかりと打ち立てていただいております平和への思いというものを、大変ありがたく思っているところでございます。 - (問)先ほどの岸田首相の総裁選不出馬に絡めてなのですけれども。今日の閣議では、何か総理から閣僚の皆様に御発言はありましたでしょうか。
- (答)総理の御発言につきましては、林(はやし)官房長官から、統一的にお答えするということになってございますので、私の立場からお答えすることはございません。
- (問)万博協会の防災基本計画には、「木の下で雨宿りしていた女性2人が落雷で亡くなる」という死亡事例を示しながら、大屋根リングの落雷リスクについて言及してるのですけども、大屋根リングの上にいると、雷が飛び散る危険性があると。一方、下にいる人は安全なのかどうか、大臣のお考え、見方をお伺いしたいのですが。
- (答)まず何の資料を御覧だったかにもよりますけれども、現在博覧会協会においては、今月下旬に開催する予定の安全対策協議会の意見も踏まえて、防災実施計画を策定、公表する予定としているという、まずその事実がございます。
また雷についてお尋ねがございました。御指摘の雷の対策についてでございますけれども、落雷の危険性がある場合には、事前に落雷検知器、これ50キロから20キロの幅の検知を事前にするものでありますけれども、その設置をしてございますので、まず事前に知るということが可能でございます。
その上で、パビリオンの室内や屋内への避難誘導を行い、そして来場者の安全を確保するという、こういう大きな方針がまずございます。
また落雷自体についてでございますけれども、恐らくは、報道にもあった話からの御質問ではなかろうかと思いますが、大屋根のリングの所の周辺には、この辺縁部全周にわたりまして、雷を受ける受雷部といったものを設置をしてございます。そこから引下導線というものが適切な箇所に設置をされておりまして、そして雷の電流を地上に放電するということでございますので、一般的な安全対策ということがされているという状況でございます。
そういった状況でございますので、私といたしましては、引き続きではございますけれども、最近特に雷増えておりますので、御心配な方もあろうかと思いますので、しっかりとした対応をすることと同時に、周知広報もあわせてしていく必要があると考えております。 - (問)そういう避雷設備があるので、大屋根リングの下にいる人は安全ということでよろしいでしょうか。
- (答)はい。基本的には、さっき申し上げたリングの上に受雷部というものがありまして、そこを導線が通って地上に放電される仕組みになっておりまして、建物の下は安全ということであります。
- (問)関連して避難所というのは設置されるのでしょうか。落雷も含めて熱中症対策とか、台風、地震の時に夢洲(ゆめしま)に閉じ込められている人が避難する避難所というのは建設される予定なのでしょうか。
- (答)それは会場の中にという御趣旨ですか。(記者、頷く)
会場の中に専用の避難所だけの建物を新たに造るかということについては、考えてはおりませんが、とは言え、御案内のように夢洲の会場内でありますけれども、数々のパビリオン、建物がございますので、それらを適切に活用させていただきながら、何らかの大きな災害の時には、そこを臨時の避難所として活用するという、そういう方針でございます。
(以上)