自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年7月2日
(令和6年7月2日(火) 11:59~12:05 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
お待たせしました。よろしくお願いいたします。冒頭2件、御報告がございます。
1件目でございます。消費者及び食品安全担当大臣として御報告をいたします。本日、岸田総理御出席のもと、私が会長を務めます「食品ロス削減推進会議」を開催し、今年度末に予定してございます「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」の改定に向けた議論をスタートいたしました。
総理から関係省庁に対しまして、事業系の食品ロス量につきまして、2030年度の半減目標を達成したことから、更なる削減を目指し、食品事業者による食品ロス削減の開示強化を推進するとともに、新たな目標について本年度末までに結論を得るべく議論を進めること。
また、家庭系の食品ロス量につきましては、自治体におけます食品ロス削減の取組状況の開示の充実など地域の取組の強化や、国民運動「デコ活」の活用など、目標の早期達成に向けた取組を加速化すること。
更に、「食品寄附促進のためのガイドライン」の策定や、食品の期限表示の在り方の見直し、食でつなぐ共生社会の実現に向けた「食品ロス削減、食品寄附促進及び食品アクセス確保」、この三つでございますが、この三つを一体的に取り組む「「食の環」プロジェクト」を進め、本年度末の基本的な方針の改定に反映することについて、御指示がありました。
今後、農林水産省や環境省を中心といたします関係府省庁と連携し、一定の管理責任を果たすことができるフードバンク等の認定による食品寄附の促進など食品ロスの削減に向けた取組を加速させるとともに、基本方針の見直しについて食品ロス削減推進会議において検討を進めてまいります。
2点目でございます。万博でございます。国際博覧会担当大臣として、御報告いたします。
万博会場におきまして、来場者の案内や迷子の対応、またベビーカーの貸出しなどの来場者へのサービスを担う「EXPO(エキスポ)サービスクルー」につきまして、4月13日(土)から6月30日(日)まで募集をさせていただきましたところ、約600名の応募の枠に対しまして、17,000名に迫る大変多くの御応募をいただきました。改めて御礼を申し上げます。
今後、面接等の選考プロセスを進めることになりますが、万博に関心を持ってくださる皆様と万博を作り上げていくことができればと考えてございまして、残り準備期間300日弱でございますが、引き続き、しっかりと取り組んでまいります。
以上、2点でございます。
2.質疑応答
- (問)山口県の山間部にある高瀬(たかせ)郵便局に、オンライン診療所が開設されることが報じられました。地方創生に寄与するお話だと思いますし、自見大臣が医師でもいらっしゃるので、御見解をお願いしたいと思いました。よろしくお願いします。
- (答)少子高齢化や人口減少が進む中で、医療資源やサービスの提供人材が限られた地域において、デジタルの力も活用しつつ必要な医療を提供し、安心して暮らし続けることができる環境を整備することは重要であると認識してございます。
御質問いただきました山口県周南市(しゅうなんし)におきましては、医療機関のない地区における郵便局のスペースを活用して、対面診療とオンライン診療を組み合わせた診療を、本年7月より開始する旨発表したということを承知しているところでございます。
本取組、大変素晴らしいと思ってございまして、和田(わだ)地区という地区においては、平成28年に地元の医院が閉院したということでありまして、今は全く医療機関がない地区ということでございますが、ここの近隣で開業されているお孫さんの方が、この度、診療を担ってくださるということで、地域の方々も、「あの先生のお孫さんだ」ということで、大変喜んでおられて安心感があるということでございました。
対面診療との組み合わせということも安心できる内容となっているというふうにも認識しているところでありまして、こういったことを郵便局で行っていただくということは、大変地域の医療にも貢献するものだと期待してございます。
政府におきましては、こうしたオンライン診療の推進に向けまして、昨年12月に改訂をいたしました「デジタル田園都市国家構想総合戦略」におきまして、オンライン診療の拠点として、郵便局の空きスペースの活用余地という点等を盛り込んでおります。
また、「デジタル田園都市国家構想交付金」の活用によりまして、オンライン診療を行う医療MaaS(マース、Mobility as a Service:モビリティ・アズ・ア・サービス)の導入や医療DX(ディーエックス、Digital Transformation: デジタルトランスフォーメーション)の拠点整備等のオンライン診療の更なる活用に向けた支援も行ってございます。
また、先週でありますけれども、地方創生のイベントで地域医療をテーマとするトークセッションに登壇させていただきまして、仙台市(せんだいし)長の郡(こおり)市長と仙台市の医師会長・安藤(あんどう)会長と3人で登壇させていただきました。
仙台市が進めるオンライン診療の取組について、仙台市の医師会の協力を得て、仙台市のオンライン診療カーと、東京のイベントスペースを結びまして、実際に仙台での診察の様子を東京の会場で確認、心音やあるいは結膜の色なども確認するというデモンストレーションを経験したところであります。
こういったデジタル技術というものをしっかりと活用し、かつ地域の首長の皆様と地元の医師会の皆様の連携ということも、大変ありがたいと感じたところでありまして、リーダーシップを発揮していただいたということに感謝しております。司々の皆様に感謝しております。
引き続き、地元の方々に大変身近な郵便局を活用した形をはじめとして、オンライン診療の更なる活用に向けた取組を推進いたしまして、私どもの目標として掲げております、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」の実現に、しっかりと着実に努めてまいりたいと考えております。
(以上)