自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年5月28日
(令和6年5月28日(火) 9:48~9:54 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
おはようございます。よろしくお願いいたします。まず冒頭1件、発言がございます。
消費者及び食品安全担当大臣としてお知らせをいたします。昨日(27日)になりますが、「機能性表示食品を巡る検討会」の報告書が公表されました。
本検討会では、機能性表示食品制度に関しまして、主として3つのテーマ、すなわち、1つ目が健康被害情報の収集と行政機関への情報提供。2つ目が製造管理および品質管理、3つ目が情報提供の在り方、について議論が行われました。
1つ目のテーマでございますが、機能性表示食品すべてに関し、医師が製品との因果関係を否定できないと判断した健康被害情報を入手した届出者は、速やかに保健所や消費者庁に報告することを義務化をするということ。
また、2つ目のテーマについては、機能性表示食品のうち、サプリメント形状の加工食品については、GMP(ジーエムピー、Good Manufacturing Practice:適正製造規範)に基づく製造工程管理を義務化するということ。
また3つ目のテーマについては、機能性表示食品としての義務表示事項について、安全性に係る事項やトクホ(特定保健用食品)と誤認されない表示にするため、表示方法や方式を見直すことなどの提言が行われたところであります。
小林(こばやし)製薬の製品に係る健康被害の発生原因が未だ特定できていない中ではありますが、結果として機能性表示食品に対する信頼が揺らいでしまったことを受けまして、今回、実効的な見直しの方向性を専門家の先生方より御提言いただいたのではないかと考えてございます。
今般の提言を基に、与党からの申し入れなども踏まえまして、機能性表示食品制度の今後の在り方の方向性につきまして、今月末、5月末までに官房長官に報告できるようにしてまいりたいと考えてございます。冒頭の発言は以上でございます。
2.質疑応答
- (問)先ほど、5月末までということでしたけれども。この日っていうような、この日っていう特定はできますでしょうか。
- (答)はい。本事案に対応した機能性表示食品制度の在り方の方向性は、5月末までに取りまとめることとしておりまして。そこで、具体的な措置についても言及いたします。日にちについては、申し訳ございませんが、関係閣僚会議の日程をまだ公表していないというふうに承知しておりますので、もうちょっとお待ちいただければと思います。いずれにいたしましても、5月末ということでございますので、間もなくということでございます。申し訳ございません。
- (問)万博の関連で1点伺います。万博に小中学生などを学校単位で無料で招待する大阪府の取組について、府内の自治体から交通費や教員の負担感、また3月のガス爆発事故への不安を指摘する声が上がっています。国として、こうした懸念の声に何らか対応していくお考えはありますでしょうか。
- (答)お答えいたします。報道については承知してございますが、大阪府における事業の詳細についてまでは、承知してございませんので、大臣の立場で言及することは差し控えたいと考えております。
その上ででありますが、修学旅行や校外学習で多くのこどもたちや若者たちにぜひとも来ていただきたいと思ってございます。また万博にご来場いただくということは、こどもたちや若者たちにとっても大変有意義な体験となります。学校単位でお越しになる場合の駐車スペースですとか、あるいは休憩所の確保など、必要な情報につきまして、博覧会協会を中心に、しっかりと情報提供していっていただきたいと考えております。
また万博会期中の災害時や熱中症に対する安全対策につきまして、博覧会協会において、第三者の専門家の意見も聞きながら、取りまとめを行う方向、予定だと聞いてございます。
こうした安全対策の内容につきましても、学校関係者や保護者の方が安心して万博にお越しいただけるように、文部科学省とも連携し、しっかりと情報発信を行ってまいりたいと考えてございます。
なお、3月のメタンガスの爆発を受けまして、施工事業者と博覧会協会が取りまとめた再発防止策を第三者の専門家にも確認をしていただきまして、その上で工事の再開を行っているところであります。
本件は文部科学省にも速やかに御説明をさせていただいておりまして、現在のところでありますが、地方の教育委員会から本件に対する問い合わせは受けていないということで報告を受けております。
いずれにいたしましても、万博でどのようなものが見れるのか、といった中身の発信をしっかりとしていくことが重要だと思っておりますので、心掛けてまいりたいと思ってございます。
(以上)