自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年4月12日

(令和6年4月12日(金) 9:41~9:46  於:参議院本館3階内閣記者会3)

1.発言要旨

 
 おはようございます。よろしくお願いいたします。
 冒頭、国際博覧会担当大臣として、御報告を申し上げます。明日4月13日に、大阪・関西万博の開催まであと1年となる節目を迎えます。今年に入ってから、各国が大変魅力的なパビリオンや展示内容を発表していただいておりますが、ここから先の1年間は、万博のコンテンツがどんどんと明らかになり、まさに万博に魂を吹き込んでいく段階となります。
 こうした節目を迎えるに当たりまして、明日ですが、博覧会協会の主催により、赤坂でイベントが開催をされます。8人のテーマ事業プロデューサーより、御自身のパビリオンの内容を御発表いただくとともに、公式ユニフォームのデザインが発表される予定であり、私も参加をいたします。
 また同日になりますが、万博の運営を担う「EXPOサービスクルー」の募集も開始されます。また今年の1月より募集を開始しておりますボランティアですけれども、2万人の募集中のところ、既に15000人を超える方々に応募をいただいております。万博に参加いただける機会として、いずれも是非多くの皆様に御応募いただければと思ってございます。
 この1年間、一層気を引き締めて、機運醸成や開催の準備に当たってまいりたいと思います。以上です。

2.質疑応答

(問)機能性表示食品について伺います。今日、7000製品の一斉点検が期限を迎えます。これまでの回答状況、もし言える範囲であれば教えてください。
 それと、今後、この回答をどのように生かしていくのか、在り方の検討に生かしていくのかについてお答えください。
(答)今回の調査結果も踏まえまして、届出ガイドラインとの整合性をしっかりと整理していきたいと思ってございます。また本事案を受けた機能性表示食品制度の今後の在り方の検討にもそれらをしっかりと反映させていきたいと考えています。
 なお、調査結果ですけれども、昨日(11日)24時時点で集計した結果について、本日(12日)ですけど19時を目途で、事務方より皆さまにきちんとブリーフィングを行うということにしておりますので、少々お待ちいただければと思います。
(問)万博についてお伺いいたします。冒頭にもありましたが、大阪・関西万博の開催まで、明日であと1年となりました。その受け止めと、開催に向けて、どのように取り組んでいかれるのかをお聞かせください。
 また、万博を巡っては、これまでに工事の遅れや費用の増加なども指摘され、本当に開催できるのだろうか、疑念を持っている国民もいるかと思います。開催までの課題をどのように分析しているか、万博を開催する意義についても、あらためてお聞かせください。
(答)明日でちょうど大阪・関西万博まで1年という、その節目になりますので、ここからはしっかりとコンテンツの中身、発信をさせていただきながら、まさに魂を吹き込む段階に入ったということで、大変これからより一層気を引き締めて、準備に当たっていきたいと思ってございます。
 私の立場といたしましては、やはり全てのパビリオンが、内容の展示も含めまして開幕に間に合うよう、引き続き関係者やあるいは参加国と本当の意味で一体になって準備を進めていきたいと思ってございます。やはり寄り添いながら、各国のお悩みなども細かく拾っていきたいと思ってございます。
 また費用については、継続的に予算執行の適正性をモニタリングすることとさせていただいてございます。
 あらためて(万博の)意義ですけれども、やはり今回の万博は、コロナの後、初めてとなる世界の国際博覧会でございます。命ということをあらためて、コロナ禍でも見つめ直した各国の国々の方々も、大勢おられると思います。今一度、絆ということや、人類が共通に直面している課題といったことにも、思いをしっかりと巡らせながら、未来を切り開く、そういう契機となる大きな意義があると考えてございます。私自身も、そういったことも含めて、関係者と連携して取り組んでまいりたいと思ってございます。
(問)万博で関連してお伺いします。先ほどもありましたが、明日で開幕まで1年となりますけども、国内では機運の醸成があまり見られません。この現状についての大臣の御認識と、また今後どのような施策が必要か教えて、お聞かせください。
(答)万博への来場の意向度が下がっているという調査結果もあります。それも真摯に受け止めたいと思ってございます。その一方で、昨年11月に、18歳の意識調査していただきましたところでは、万博の開幕、開催に約7割の18歳が賛成だった、という結果もございまして、いろんな声がある中でも、やはり子ども、若者、そういった方々の期待にも応えるように、頑張ってまいりたいと思ってございます。
 そういった意味でいけば、やはりこれからは、まさに万博に行けばどういうものが見られるのか、体験できるのか、自分自身がより深まっていくのか。そういったことを、しっかりと発信していきたいと思ってございます。ぜひ、これからも緊張感を持って、取り組んでまいりたいと思います。
(問)万博につきましては、公費をかけて整備されるアクセスルートなどのインフラが、将来的に隣のIR施設へのアクセスルートになることへの懸念も出ています。このことは万博の趣旨に反しないのか。自見大臣のお考えをお聞かせください。
(答)「インフラ整備計画」には、万博会場へのアクセス向上に資する事業も位置付けられてございますが、これらの事業は、「大阪・関西万博の円滑な開催を支え、また開催の効果を高めるとともに、地域の経済社会活動を支える基盤」とされておりまして、御質問いただいておりますが、今回の話に関して申し上げますと、そもそも、万博のためだけに限定したものではないという立て付けでもともとある、ということが重要だと思っております。
 したがって、インフラは万博の終了後も継続的に利用されるものと承知をしておりますので、このこと自体が万博の趣旨に反するとは考えておりません。
(問)万博関連で同じくお伺いさせていただきます。昨日、ケルケンツェス事務局長と会談されていると思いますが、自見大臣側から、何かケルケンツェスさんに伝えられたこと、特に課題面とであったりだとか、特に何かこういう懸念が出ているというようなことを、こちらからお伝えしたことであったりとか。逆に向こう側から、何か伝えられたことありましたら教えてください。
(答)本当、ありがたいことに、ケルケンツェス博覧会国際事務局長とは、昨年就任以来、直接メッセージのやりとりを日頃からさせていただいておりまして、連携という意味では取れているかなと思いますので、何か新しいイシューが出てきたということよりは、共通認識をお互いに対面でもう一度確認し合った、というところだったかと思っております。
 その上で、ですけれども、やはりフェーズをきちんと分けて考えるという、頭の切り替えってことは、やはりおっしゃっておられて、万博の準備が建設も、目下しっかりやっていただいていることには、感謝いただきましたけれども。次は運営、中身の発信ですとか、そういったものにも、取り組んでいく時期ですよねってことを、あらためて、確認をしたところでもあります。
 今後の課題として、三つだというふうに、われわれ共通認識をそろえております。
 一つ目は、やはり参加してくださる国々にとって、さまざまな準備を支えるための、ワンストップショップですね、これをワンストップの体制を作ってほしいと。これは国だけではなくて、大阪府とか大阪市、あるいは博覧会協会といったところと、一体になって取り組む必要があるので、その必要性から、おっしゃったんだというふうに理解をしています。
(二つ目は)機運醸成も、限局的な大阪とか関西ということではなく、全国のものを是非ともということでしたので、私たちのほうからも、全国的な機運醸成のさまざまな自治体との間の取り組みを、御紹介もさせていただきながら、より一層やっていきたいということも確認をさせていただきました。
 また三つ目は、6月に予定されております、IPM(アイ・ピー・エム、国際参加者会合)ですけれども、ここで参加してくださる国々に対して、ポジティブなメッセージを発していくということ。より気持ちが、一つになるということが、とても重要なイベントだということでしたので、私もぜひ参加したいということも含めて、お話をさせていただいたというところです。
(問)万博について伺います。前売り券の売れ行きが、かなり不調だというお話があり、どうしても見られますけれども。その点について、施策ですとか、この課題についての施策をもしあれば。
(答)愛知万博の時もそうですけれども、チケットの販売については、やはり日が近くなってから、階段状に伸びていくということが、今までの過去の経験からも、私たちも学んでいるところでございます。そういう意味においては、今、現在の売れ行きというのは、ある程度予想をされている範囲内での推移だというふうに、理解しておりますので、まさにこれから魅力を、しっかりと発信していく中で、このラダーが上がっていくということを、目指して取り組んでまいりたいと思ってございます。

(以上)