自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年4月5日

(令和6年4月5日(金) 16:01~16:13  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 
 消費者及び食品安全担当大臣として、紅麹(べにこうじ)のことでございますが、本日を締め切りといたしました、小林(こばやし)製薬へ求めた安全性の科学的根拠の再検証につきまして、結果報告をお知らせいたします。
 3月22日付けで、安全性の科学的根拠に関する再検証につきまして、再検証を求めていた小林製薬、他一社から「安全性に関する科学的根拠の再検証結果」について、本日報告を受けました。
 詳細はこの後に引き続きまして、事務方に説明をさせますが、概要といたしましては、「小林製薬の当該製品に関し、紅麹及び機能性関与成分である「米紅麹ポリケチド」については、有害事象や健康に影響を及ぼす可能性を示唆する報告は認められなかった」が、「現在、当該製品の一部において、現時点で因果関係が否定できない健康被害の報告が複数確認されたため、厚生労働省が原因追求を行っている最中であり、このような中で、紅麹及び米紅麹ポリケチドについて、安全に摂取できると評価することはできないと考えている」という旨の報告でした。
 詳細につきましては、この会見の後になりますが、事務方ブリーフィングにて、ご報告をさせていただきます。
 続いてでございます。続いても消費者及び食品安全担当大臣としてご報告をいたします。
 先週27日(水)、厚生労働省及び農林水産省と連名で、小林製薬による紅麹関連製品の使用中止を呼びかけたリーフレットを作成し、SNS等での発信を行ったところです。
 これらの製品につきましては、日本に住んでおられる外国人の方や、日本を観光等で訪れる諸外国の消費者におきましても、不安の拡大が懸念されるところです。
 つきましては、英語、中国語及び韓国語におけます、リーフレットを作成し、先ほど訪日外国人のアクセスが多いサイトでございます、Travel Japanに掲載するとともに、SNSを活用した発信を行いました。
 今後とも関係各省庁と連携いたしまして、消費者の皆さまの懸念の払拭に全力を尽くしてまいります。私からは冒頭は以上2件でございます。

2.質疑応答

(問)今の小林製薬の関連で伺います。結果が出てきたということですが、大臣の今の率直な受け止めと、この回答を今後の原因究明や再発防止に向けて、どのように生かしていく、進めていくおつもりかというのをお願いします。
(答)小林製薬等へ求めた安全性の科学的根拠の再検証につきましては、先ほど受けた報告を踏まえまして、この後、事務方から記者ブリーフィングを行わせていただきます。
 安全性に問題のある食品の流通規制は、食品衛生法により行われており、今回の事案についても、現在、厚生労働省を中心に、今般の健康被害の原因となった物質と、当該物質が製品に含有されるに至った原因の特定の取組が進められているところです。
 消費者庁といたしましては、小林製薬からの再検証の報告に加えまして、3月28日付で、小林製薬の製品を含む全ての届出食品約7000件について、届出者に対し、健康被害の情報の有無や報告状況などの確認を行った上で4月12日(金)を締切として、消費者庁に回答することを求めているところです。
 また3月29日(金)に開催されました、関係閣僚会合において、官房長官から、本事案に対応した、機能性表示食品制度の在り方について5月末を目途にとりまとめるよう指示をされたところです。これら調査結果も踏まえ、5月末までに本制度の在り方の方向性をとりまとめるべく、スピード感をもって取り組んでまいりたいと思ってございます。
(問)一部報道で、健康被害が出た場合、国に報告義務を課すように、食品衛生法を改正すると検討している、という報道がありました。消費者庁が所管するのは、食品表示法でありますが、そちらの法律でも、報告義務化に向けて法改正の検討というのは、進めているんでしょうか。その状況を教えてください。
(答)現時点におきまして、食品表示法の改正を検討しているという、事実はございません。一方で、さっき申し上げたように、5月末までに機能性表示食品制度につきましては、官房長官からもご指示いただいて、制度の在り方について取りまとめるということでございますので、スピード感をもって、全体的に取り組んでまいりたいと思ってございます。
(問)メタンが発生するエリアでの万博開催の安全性の根拠、専門家による議論や検証の文書などを教えていただきたいのと、併せて、この前、事故が起きたメタンガス爆発を受けて、原因解明、再発防止対策策定がオンゴーイングだとおっしゃいましたが、その議論を検証しているメンバー、専門家名、これまでに何回、どこで議論がされたか、その内容を含めて教えてください。
(答)お答えいたします。すみません。全てお答えできないかと思いますが。事故のあった夢洲1区では、2014年に大阪市等が設立をいたしました、「大阪広域環境施設組合」が廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づきまして、配管施設を設置をいたしまして、そして発生ガスを大気放散するなどの管理を行ってきたというふうに承知をしてございます。
 3月28日(木)でございますが、発生した事故を受けまして、今週、消防や労働基準監督署による現場検証が行われました。この消防等の見解も踏まえまして、博覧会協会において、まず、工事再開に向けた再発防止策について検討が行われる予定であるというふうに承知してございます。
 後段で、お尋ねいただいております、専門家の名前等々ということでございますが、そのため現在、博覧会協会において、再発防止策についても、検討が行われている予定であるというふうに、承知しておりますので、私のほうから、これ以上についての詳細については、お答えを控えさせていただきたいと思ってございます。
(問)全然答えになってないじゃないですか。メタンガスが出るところで、こういう万博を開催していいのかと。多数の来場者が訪れていいのかという、安全性については、全然検証してないんですか。どこが検証して、その検証結果は、どこにあるんですか。
(答)博覧会協会において、現在検討が行われている最中でございますので、その詳細についてのコメントということは、差し控えさせていただきたいということでございますが。
 もともと、繰り返しになって恐縮ですが、大阪広域環境施設組合におきまして、廃棄物、もともとここは埋め立てでございますので「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づいて、配管施設を設置し、そして発生したガスを、大気放出するなどの管理を行っていると、これらは、事前から承知をしているところで、お伝えをしているところでございます。
(問)いや、そこに大人数の人が来る、万博を開催して大丈夫なのかの、検証をしたかどうかを聞いてんですよ。ごみの島であったことは分かってますから、そこに万博を開くことの妥当性、安全性は、どこで誰が検証して、どういう文書が残ってるんですかって聞いてんですよ。
(答)博覧会協会より、今回の事故に関しまして、発生原因の解明と必要な対策を踏まえ、安全を最優先した取り組みを、継続して実施すると聞いておりますので、まずはその検討を待ちたいと考えてございます。
(問)現在の検討じゃなくて、以前から、(参議院議員の)福島瑞穂(ふくしまみずほ)さんの質問に、危険はないと答えた時の根拠はなんですかと聞いてるんです。
(答)繰り返しで恐縮でございますが、法律に基づきまして、配管施設を設置をし、発生するガスを大気放出する管理を行っているというふうに承知をしております。
 繰り返して恐縮ですが、以前の福島先生との答弁の中でも、矛盾していることは、特段ございませんで、法律に基づきまして、この「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づいて、配管施設を配置しておりまして。そして、発生しているガスを大気放出するという、管理を行ってきていたところでございます。
 それで今回の3月28日の事案ということでございますが、その事案の原因の細かいところが、分からなければ、これは当然ながら、再発ということも、対応ができないわけでございますので、そこについては、現在詳細な報告を待っているところでございますので、そこは、しっかりと、ご説明をさせていただきたいと思ってございます。

(以上)