自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年12月15日

(令和5年12月15日(金) 11:11~11:20  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 こんにちは。大変お待たせいたしました。よろしくお願いいたします。私からまず冒頭2点発言がございます。
 1点目は、国際博覧会担当大臣としての御報告になります。
 明日でございますが、12月16日に大阪へ出張いたします。今回の出張では、大屋根(リング)や静けさの森、またOsaka Metro(大阪メトロ)夢洲(ゆめしま)駅などの準備状況を確認するとともに、博覧会協会の方々と意見交換を予定してございます。
 これまで2回に渡りまして、咲洲(さきしま)庁舎から夢洲の万博会場の視察を行いましたが、今回の出張では、会場内の建設現場を訪れて、直接、工事の進捗などを確認してまいるということでございます。
 また、特に今月から植樹が始まりました静けさの森、あるいは咲洲から確認することができない夢洲駅は、今回、初めて内部を拝見させていただくことになります。
 より詳細な状況を現場で確認させていただくとともに、博覧会協会の皆様からお話を伺い、密に連携していきたいと考えてございます。
 続きまして、2点目でございます。私のほうから2点目は、地方創生担当大臣としての御報告でございます。
 地方創生担当大臣として、地域産業構造転換インフラ整備推進交付金の支援対象となるプロジェクトの選定について、御報告を申し上げます。
 10月4日の「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」における総理からの指示を踏まえまして、令和5年度補正予算において、半導体等の戦略分野の生産拠点の整備に際し、必要となる関連インフラの整備を支援するための新たな交付金60億円を創設いたしました。
 今般、本交付金の支援対象といたしまして、北海道におけるRAPIDUS(ラピダス)による次世代半導体の生産に関する事業、岩手県におけるキオクシア等による先端メモリ半導体NAND(ナンド)の生産に関する事業、広島県におけるマイクロンメモリジャパン等による先端メモリ半導体DRAM(ディーラム)の生産に関する事業、熊本県におけるJASM(ジャスム)及びTSMC(ティーエスエムシー)による先端ロジック半導体の生産に関する事業の4つのプロジェクトを選定させていただきました。
 これらのプロジェクトは、私が先日11月18日ですが、視察をした熊本のTSMC工場をはじめ、急ピッチで工場の建設等が進められております。
 一方で、それに関連してですが、工業用水の不足や工場排水の処理、道路混雑などへの迅速な対応が求められてもおります。
 いわば国家的プロジェクトを支える工業用水、下水道、そして道路といったインフラの整備を行う地方公共団体に対して、今後本交付金を活用して、積極的な支援を行ってまいりたいと考えてございます。
 詳細につきましては、地方創生推進事務局にお問合せいただければと思います。
 私から冒頭政局発言は以上2件になります。

2.質疑応答

(問)万博関係でお伺いをさせていただきます。
 先日も少しお伺いさせていただいたんですが、万博の収支が赤字になった際についてなんですけれども、昨日の協会の会見で、石毛(いしげ)事務総長は「具体的な補塡方法は決まっておらず国や自治体と協議をしたい。」という旨の発言をしています。現時点でその赤字になった場合が、どこの団体においても決まっていないというところについて、大臣はこれは問題ないというふうに考えているのか。そして、その協議をすると協会は言っているんですけれども、国として改めてここを補塡する可能性が少しでもあるのかというところをお聞かせください。
(答)ありがとうございます。昨日行われました博覧会協会の理事会において、運営費について収支ともに1,160億円となる資金計画が示されたということを承知してございます。
 先日販売が開始された入場券の売上げの状況、あるいは民間企業からの協賛金、またライセンス収入などの動向も踏まえつつ、収支の相償となる範囲内で具体化されていくものであると考えてございまして、博覧会協会にて赤字にならないように取り組まれると承知してございます。
 博覧会協会を監督する経済産業省を中心に、政府としても協会による適正な業務運営の確保に努めてまいりたいと考えているところです。
(問)赤字にならないようにされるということはもちろんだと思うんですけれども、仮にそうなった場合というところを想定して準備をしておくということも、この開幕前1年半を切った状況では必要なのかなというふうに思うんですが、そこの部分についてはいかがでしょうか。
(答)現在においては、昨日博覧会協会の理事会において、運営費について収支ともに1,160億円となる資金計画がまず示された段階だと聞いてございまして、この数字を基に御議論がされるものだと承知してございますので、今の段階において、私のほうからそれ以上のコメントは差し控えさせていただきたいと思ってございます。
(問)今の質問に関連してですけれども、その収支が赤字になった場合、どこがどれだけ負担するのかということは決めずに開幕を迎えるということなんでしょうか。
(答)繰り返しで恐縮ですが、現在は理事会で運営費についての収支ともに1,160億円となる資金計画が示された段階だと聞いておりますので、まずは一元的に博覧会協会の理事会において、その妥当性等々につきましては御議論いただくタイミングだと思ってございますので、私のほうからのコメントができない状況だということでございます。
(問)冒頭発言で、博覧会協会とも明日議論されるというふうなお話がありましたけれども、どのようなことを議題に議論する予定なのか。また、斉藤大臣が新しく就任されましたけれども、斉藤大臣は同席されるのか、お伺いします。
(答)明日の出張につきましては、斉藤大臣は御同席される予定にはございません。そしてまた、もう一点でございますが、議題につきましては様々あろうかと思ってございます。もちろん予備費について、今現在お示ししたものが適切に執行できるような体制ということももちろんでございますが、それ以外にも催事の状況がどうなっているのかですとか、チケット販売の状況ですとか、様々なことを御議論させていただきたいと思ってございます。
(問)政治とカネの問題でお伺いします。大臣の所属されている自民党二階(にかい)派が、政治資金パーティーでノルマを超えた金額を収支報告書に記載していなかった疑いが持たれており、東京地検特捜部が強制捜査に乗り出すとの報道も出ています。大臣としてのお受止めをお聞かせいただきたいのと、改めて大臣御自身の政治資金について、キックバックを受けているにもかかわらず報告書に記載していないなどといった問題はなかったのか、お聞かせください。
(答)一部の報道について、そのような御指摘、いわゆる刑事告発等、強制捜査という報道があることは承知しておりますが、他の政治団体に関することでございますので、私の立場からお答えすることではないと思ってございます。
 また、私の政治資金団体につきましては、これまで会見などでもお答えしているとおりでございます。引き続き適切な事務処理や体制の整備に努めてまいりたいと思ってございます。

(以上)