自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年11月10日
(令和5年11月10日(金) 10:25~10:34 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
- (問)タイプAでのパビリオン出展を予定していたメキシコが撤退の意向を伝えたという一部報道があります。この事実関係と受け止めについてお伺いします。
- (答)報道については承知をしてございますが、現在、個別の参加国の状況につきましては、外交上の観点から、コメントを差し控えさせていただいております。
- (問)現時点での建設のタイプの決定状況については、今どのようになっているでしょうか。
- (答)現時点でございますけれども、海外パビリオンのうち、タイプAは現時点で約50か国中24か国が建設事業者を決定し、着工に向けて準備をしていると承知しております。この24か国のうち、イタリア、カナダ、フランス、そしてベルギー、ルクセンブルクの5か国については参加国がその旨を発表しております。
また、タイプAからタイプXの移行を検討している国は数か国でありまして、そのうち2か国は移行を決定してございます。更にタイプAからタイプCへの移行を決定した国は2か国ございます。
なお、具体的な国の名前については参加国との関係もあるので言及は控えさせていただきたいと思います。 - (問)これだけ資材が高騰している中で、メキシコは今お認めにはならなかったですけれども、撤退という国が今後出てくる懸念についてはどのようにお考えでしょうか。
- (答)現時点での仮定の話についてのお答えは差し控えさせていただきたいと思っております。
- (問)今の質問に関連して、タイプAのうち24か国は決定しているということで、かなり時期もたってきましたけれども、ほかの国々についても議論は順調に進んでいると理解されているのでしょうか。
- (答)今現在でありますけれども、個別支援を鋭意行っているところでございますので、それぞれの事情を丁寧にお伺いしながら伴走支援をしているところでございます。
いずれにいたしましても、その作業を現在やっているところでございますので、順調が何をもってかにもよりますが、伴走支援はしっかりとさせていただいている状況は申し上げたいと思います。 - (問)万博について、先日、大臣は木造リングの必要性について問われた答弁で、日よけの熱中症対策、また雨よけとしての役割を述べられました。約350億円をかけて建設するリングについて、改めて大臣を考える必要性を教えてください。
- (答)先日、国会でもお答えさせていただいたとおり、大屋根のリングは「多様でありながらひとつ」という大阪・関西博覧会の理念を示すシンボルでもあります。同時に、来場者の滞留スペース、あるいは来場者の動線を誘導する重要な役割もございます。リングの屋上からは海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しむことができるなど、万博会場にとっては欠かせない建築物だと認識してございます。
また、リングについて、日よけという言葉も使わせていただきましたが、これら日よけ・雨よけ機能も有しており、熱中症予防の効果も期待しているところでございます。
会場は東京ドーム33個分の広さでありまして、御承知のように近年熱中症の被害は拡大傾向でありまして、毎年1,000人以上の方がお亡くなりになっております。また年間、例年4万人から5万人の方が救急搬送もされており、そのうち8割は高齢者でもございます。
1日20万人をお迎えするという想定で現在準備をしておりますので、私の立場といたしましては、大阪・関西万博には様々な方々に安全・安心に会場を楽しんでいただきたいという観点から、熱中症対策について万全を期す必要があると申し上げた次第でございますので、御理解を賜ればと思います。 - (問)資材高などがいわれている中で建設費の増額も決まりましたけれども、日よけ、雨よけとしてであれば減額をした上での代替案も考え得るかと思うんですけれども、こういったことが検討された事実はございますでしょうか。
- (答)現在のところリングにつきましては既に建築の一部が始まっている状況でございますので、今、御指摘いただいたような再設計というようなことについては、もしそれを仮に行うとしますと開会までに会場整備を間に合わせることが困難となりますので、今のところ再設計ということを考えてはおりません。
- (問)途上国支援プログラムも上振れするのでしょうか。毎日(新聞)の報道によると、補正予算案750億円とありましたが、会場建設費上振れ167億円プラス警備費200億円で、その367億円よりかなり多くなっていると、この中に途上国支援プログラムの上振れ分も含まれるんじゃないかと思うのですが、それを含めて補正予算に含まれる上振れ予算の項目を教えていただきたいです。
- (答)現在のところ途上国支援につきましては、約100か国、そして240億円を既に用意して計上、想定をしているところでございます。
内容は御案内かもしれませんが、大体5つございます。パビリオンの設計・建設、内装・展示などに係る費用、そして会場のアテンダント、清掃、各種公共料金の支払い等に係る費用、またウェブや公告媒体を通じた広告に係る費用、そして途上国のスタッフ等の旅費宿泊費、またそれぞれの国のナショナルデーのイベントの開催費用といった内容を現在想定しております。
これらの支援については、支援内容の変更をさせていただくことによりまして、当初予定していた金額で対応することが可能だと考えておりますので、上振れは想定していない状況でございます。 - (問)パビリオンの建設費、設計費が入っていますが、何で上振れしないのですか。ほかで吸収したということですか。
- (答)これは各種工夫もさせていただいたり、資材等々で工夫もさせて頂いたりいたしました。
また、先ほどの支援内容の変更のところは建物だけではございません。具体的に申し上げれば、参加国の展示、そして企画をするために、当初こちらのほうから人を派遣するというコンサルタントの派遣を予定しておりましたが、それを変更いたしまして、途上国のスタッフに対して、こちらに来ていただくことの研修を様々なスキームで用意することでぐっと費用を抑えることもできておりまして、事業の効率化を図ることができた部分があるということでございます。 - (問)最後に、同じように万博費用全体についても、建設費上振れについても同じような工夫をすれば抑えられたんじゃないでしょうか。
- (答)御案内のように、建設費全体については工夫を重ねさせていただいた結果、今回の上振れ分が157億円あるいは148億円という数字を示させていただいております。圧縮させていただいたことは御説明もいたしましたが、その内容を御理解いただければと思います。
- (問)補正予算の内訳は発表できないのですか。150億円のうちの建設費上振れ分167億円、引く警備費200億円、残り350億円以上ありますが、その内訳を教えていただきたいのですが。
- (答)現在のところでありますけれども、報道にあることは承知しておりますが、経済産業省の所管でございますので、現在、経済産業省において検討が進められていると承知しておりまして、私のほうからその内容についての説明をこの場でさせていただくことは差し控えさせていただきたいと思っております。
(以上)