自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年10月31日

(令和5年10月31日(火) 8:35~8:40  於:参議院本館3階内閣記者会3)

1.発言要旨


 本日の閣議におきまして、「官報の発行に関する法律案」及び「官報の発行に関する法律の施行に伴う関係法律の整備に関する法律案」、いわゆる「整備法案」が閣議決定されました。
 「官報の発行に関する法律案」は、これまで紙の印刷物として発行されてきた官報を電子化し、ウェブサイトを通じて官報の発行を行うこと等を定めるものです。
 我が国のデジタル化の象徴となる官報の電子化を実現するため、法律の成立に向けて、今後の国会審議に力を尽くしてまいります。

2.質疑応答

(問)大臣、先日28日に急遽大阪を訪問されまして、万博協会の幹部と意見交換されたと思いますけれども、急遽行かれた背景と、それからどのような意見交換をされて、意見交換の後、大臣としてどのような御所感をお持ちかということについてお願いします。
(答)まず、急遽な出張となりまして、マスコミ各社の皆様には直前のお知らせとなったことをお許しいただければと思います。
 出張につきましては、博覧会協会から詳細についてお伺いを直接したいということで足を運ばせていただきました。
 確認させていただいた詳細の内容につきましては、今持ち帰ってきたところでございますので、西村大臣をはじめとした関係閣僚と共有をして、政府としての考えをしっかりとまとめていきたいと考えてございます。
 博覧会協会との意見交換の場では、会場建設費について、どのような算出方法で計算したのかとか、あるいは節約部分についての詳しい説明を受けたところでもあります。
 また、加えまして、障害や配慮の必要な方々へのユニバーサルデザインの担保、ちゃんと確保、担保していただくということや、あるいは夏場もかかりますので、熱中症予防などのための日よけや空調の設備などにつきまして、そういったものをちゃんと確保していただくということも重要だと思いましたので、多様な来場者やスタッフの安心・安全を建設上も担保できるかについても、私からも関心を持って説明を聞いたところでもあります。
 現在、説明を受けたところでございますので、引き続き精査ということで考えを取りまとめさせていただきたいと思っております。ありがとうございました。
(問)関連ですが、大阪の出張の際に、その後のぶら下がりで、今後関係閣僚と情報連携して、また政府として取りまとめをしたいということをおっしゃっておりましたが、スケジュール感、既に関係閣僚で話合いが行われた等の、今の状況を教えてください。
(答)スケジュール感につきましては、現時点ではコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。まだ日曜日の最終便で戻ってまいりまして、昨日朝から夕方まで予算委員会でございましたので、短い言葉を交わす程度でございますが、事務方を含めてしっかりと持ち帰ってきたものの共有を図っていただくプロセスだということでございます。
(問)「タイプX」のパビリオンの建設費のことについてです。ここは国が建設費を支払うということになっていると思うんですけれども、そこの未払いのリスクについてはどのように対応するおつもりでしょうか。
(答)博覧会協会自体が建屋のほうを建設して、外観や内装を参加国が行うというのが御案内のとおり「タイプX」ですけれども、この「タイプX」につきましては、博覧会協会が建設した上で各参加国にお引渡しをして、そして(各参加国から)費用を回収するというスキームでございますので、未払いというものは想定しておりません。
(問)想定していないということですか。
(答)はい。お金を頂くということでございます。
(問)肩代わりするということもしないということですか。
(答)回収します。
(問)ANNが先週末に行った世論調査で、会場建設費が上振れする中で、大阪・関西万博を進めることに関して、半数が反対の意見を占めました。この数字に対する率直な受止めと、世論で万博への期待がなされていないことに関して、どのような危機感を持っているか教えてください。
(答)まず、国民の皆様の中でこういった反対が53%といった声が非常に高まっているということは、真摯に受け止めたいと思っております。
  ただ、現在万博につきましては、海外パビリオンの建設の遅れとか、あるいは会場建設費の増額といったこともトピックに上がっておりますので、私といたしましては、丁寧に国民の皆様に説明をきちんと果たしていきたいと考えてございます。
 また、万博の意義は、今までの、高度成長期時代の見せる万博から、参加したり、あるいは参加した方の行動が変わる、変容する万博、行動変容が起こる万博ということが大事だと思っております。今後の機運醸成等も含めまして、しっかりと意義が伝わるということが重要だと思っておりますので、そこについても全力で努めを果たしてまいりたいと思っております。

(以上)