自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年10月13日

(令和5年10月13日(金) 11:40 ~11:50  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)大阪・関西万博について伺います。大阪・関西万博で運航を予定している空飛ぶクルマを巡って、乗客を乗せた商用運航に向けた機体量産が、安全認証の遅れで開幕に間に合わない見通しとなっているということを、4つの運航事業者が明らかにしたとの一部報道があります。
 これに対する大臣の見解と、引き続き万博で空飛ぶクルマの運航を目指すのか、お伺いします。
(答)ありがとうございます。万博におきましては空飛ぶクルマの二地点間の運航の実現を目指しておりまして、そのために航空法上、必要な許認可を得ることを前提としておりますが、量産体制を整備することまでを必ずしも求めているものではございません。
 したがって、仮に量産体制が整わないといたしましても、万博での空飛ぶクルマの実現に支障が生じるものではないと考えてございます。
 空飛ぶクルマは、大阪・関西万博のコンセプトでもある「未来社会の実験場」を体現する重要なプロジェクトであるとともに、万博での運航の実現により、更なる事業発展へとつながることを期待しております。
 引き続き、関係の自治体や運航事業者等と協力し、課題を一つ一つ乗り越えてまいりたいと考えております。
(問)関連でお伺いします。空飛ぶクルマの件でお伺いしたいんですけれども、耐空証明のみ取れた場合でも一般の乗客を乗せて商用運航するということは可能なのでしょうか。型式(かたしき)証明が間に合わなかった場合、何かできなくなることがあるのかということを併せてお伺いします。
(答)ありがとうございます。型式(かたしき)証明は主として量産機を対象といたしまして、航空機の強度、構造及び性能につきまして、設計及び製造過程が安全基準及び均一性の基準に適合するかを検査し、そして安全性と均一性を確保するための認証制度です。
 一方、御指摘もいただきましたけれども、大阪・関西万博で目指しております空飛ぶクルマの二地点間の運航は、必ずしも量産体制の整備を必要としておらず、今言っていただいた航空証明という言葉がありましたけれども、そちらのほうで考えているということで我々も認識しておりますので、仮に型式証明が間に合わないといたしましても、御質問にありましたような実現というところについて支障はないものだと考えてございます。
(問)耐空証明のことですか。
(答)耐空証明であったとしても乗客を乗せるということについても全く問題はないものだと。あくまでたくさんのものと、そして機体ごとということだけの区分と理解しております。
(問)同じく万博に関してですけれども、海外パビリオンのタイプA、タイプXの現在の状況についてお伺いできますでしょうか。
(答)海外パビリオンの中で焦点になっている、参加国が自前で建設する約50の「タイプA」のパビリオンについて、前回の御説明から変更はございませんで、20か国は施工事業者を決定したところです。また、「タイプX」に関心を示す国の数は、現在10か国程度となってございます。
 その他、契約に向け交渉中の国や入札中の国が存在しておりまして、これらの交渉や入札の期限が国ごとに異なりますが、交渉や入札の結果、タイプAやタイプXに決定する国というものは当然ながら増加するものだと考えております。
 引き続き、関係省庁を挙げて、参加国の政府、そして建設事業者それぞれとの意思疎通を更に強化し、私どもといたしましては契約締結に向けた取組を加速していきたいと考えてございます。
(問)先ほどの関連で空飛ぶクルマについてお伺いをさせていただきます。まず1点、今、「二地点間の飛行を目指す」ということが大臣からありましたけれども、元々、2月21日の事業者発表会の際には、協会ではお客様を乗せての商用運航というところを念頭に発言をされておりまして、開催自治体の大阪府の吉村知事なども、これまで「商用運航というところを目標にしている、これを実現する」という発言をされてますが、改めて大臣としては商用運航ではなくて二地点間の運航を目指すという方針だということでしょうか。
(答)ありがとうございます。恐らく言葉がやや混同して使われているのではないかと思いますが、商用運航に向けた量産体制といった時には、数多くの機体に対しての許可を与えるという意味という概念と、それから、二地点間を乗せる時にお客様たちを乗せるという話とがやや混同しているような印象は今受けておりますが、我々といたしましては緊密に皆様と意思疎通を図りながら、引き続き一つ一つの課題を乗り越えていきたいと思ってございます。
 繰り返しになりますが、お客様を乗せるということについては二地点間であっても機体ごとの耐空証明ということで賄えるという理解ですので、やや混同した言葉の使い方があるのではないかと思っております。
(問)確認で恐縮ですが、二地点間でお客さんを万博では乗せて、お金をある程度取って二地点間を移動するということを今でも目指しているというところでは変わらないということでしょうか。
(答)はい、そういうふうに承知をしております。
(問)同じく万博関連でお伺いします。タイプXの費用負担についてですけれども、タイプXの費用負担は参加国側が負担するものだと理解していたんですけれども、この点の認識について改めて教えてください。
 また、Xを建てる場合に日本側で費用を一部立て替える方式を取るのかどうか、もし立て替える場合にはその原資はどこから捻出するんでしょうかということを教えてください。
(答)ありがとうございます。タイプXのパビリオンの建設に関わる費用につきましては、博覧会協会が建設をした上で各国に引渡しをして、その後になりますけれども、費用をきちんと回収することを想定してございます。ですので、御質問のところの1番目については、費用は回収するということでございます。
 なお、会場建設費につきましては、現在、博覧会協会において精査を行っている段階でございますので、増額の有無やその金額、内容についてコメントできる状況にないことは御理解を賜れればと思います。
 ただ、いずれにいたしましても、そう遠くない将来に精査された内容についてもしっかり確認の上、必要があれば国、自治体、経済界で対応を協議してまいりたいと思っております。そして、その協議の結果を踏まえて対応の方法についても検討してまいりたいと思っております。
(問)ありがとうございます。確認ですけれども、タイプXによる公費負担、国民負担の増加はないという理解で合っていますか。
(答)現在のところ、繰り返しになって恐縮ですが、費用は回収することを想定してございますので、大筋そういう理解にとどめておいていただいて大丈夫というふうに思いますが、繰り返しますが、細かな論点につきましては現在我々も精査を待っている段階でございますので、コメントできる段階にないことは御理解いただければと思います。
(問)来週、秋の例大祭が行われると思いますが、大臣の参拝予定について教えてください。
(答)特に参拝の予定はございません。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)新しく閣僚になられた皆様の資産が公開されますけれども、これに当たりまして大臣御自身の資産についての評価と、あと、資産公開制度の意義についての受け止めをお聞かせください。
(答)私の資産について評価というお尋ねにつきまして、他の方と比較するような性格のものではないと思ってございまして、特に感想はございません。
 また、資産公開制度につきましては、国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範におきまして、就任時及び辞任時に資産公開を行うこととしておりまして、今般、先月の第2次岸田第2次改造内閣発足に伴って資産公開を行うものと承知をしております。
 この目的は、行政の責任者となる国務大臣等が自らの資産を国民に公表することにより、在任中の清廉さ、そして公平さを保ち、政治と行政に対する国民の信頼を確保しようとするものだと承知いたしております。
 大臣等規範に基づく資産公開では、配偶者や扶養する子どもを対象に加えるなど、国会議員の資産公開法よりも厳格なものとして今日(こんにち)に至っており、一定の定着を見ていると考えてございます。
 今後も大臣等規範に基づき適切に対応してまいりたいと考えております。

(以上)