自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年9月29日
(令和5年9月29日(金) 11:19~11:29 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
おはようございます。よろしくお願いいたします。まず冒頭、2件発言をさせていただきます。
国際博覧会担当大臣といたしまして御報告いたします。
本日でございますが、9月29日に茨城県つくば市に出張して、つくばエキスポセンターを訪問する予定としております。
つくばエキスポセンターは、1985年に開催された、つくば万博の政府出展館となった施設と承知しております。
私自身が小学校の頃につくば万博にも伺っておりまして、当時、科学技術に触れることができた喜びを今でも鮮明に覚えております。
今回の訪問では、施設の見学を行うとともに、つくば科学万博記念財団の職員の方々との意見交換を行う予定にしておりまして、こどもたちに夢を与えられる万博の実現と、また万博のレガシーをいかに残すかについて、示唆を得たいと考えております。
次でございます。消費者及び食品安全担当大臣としての報告でございます。
食品ロス削減推進法におきまして、来月10月は「食品ロス削減月間」、また10月30日は「食品ロス削減の日」とされております。
今年度は10月30日に石川県金沢市(かなざわし)におきまして第7回食品ロス削減全国大会が開催される予定になっております。
全国大会では、消費者等に対し広く普及し、食品ロス削減に直接的な波及効果が期待できる優れた取組を実施した者を表彰する「令和5年度食品ロス削減推進表彰」の表彰式も併せて開催する予定としております。
表彰には、今年度は合計93件の応募がございました。審査の結果、オイシックス・ラ・大地(だいち)株式会社に大臣賞を授与することとなりました。同法人の、畑から流通、食卓、他社までを巻き込み、サプライチェーン全体で食品ロス削減に貢献する取組が評価されたと聞いております。
また、「食品ロス削減月間」の取組としまして、「めざせ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテストの募集を10月1日から開始することとしており、食品ロスに関係するエピソードをもとにした「川柳」を詠むという体験を通じ、食品ロス問題を自分のこととして考えるきっかけになることを期待してございます。
「食品ロス削減月間」には、このほかにも「てまえどり」の呼びかけやSNSでの共通ワードを用いた発信など、事業者や地方公共団体等と連携した様々な情報発信等を行うこととしておりまして、これらの取組を通じて、全国において、食品ロス削減の取組が一層広がることを期待しております。以上です。
2.質疑応答
- (問)消費者大臣としてお伺いします。10月1日からいわゆるステルスマーケティングの規制が始まりますけれども、それに対する大臣の受け止めをお聞かせください。
また、規制の実効性を高めるためには違反の疑義に関する情報をいかに効果的に収集できるかが鍵になるかと思いますが、法執行に当たっての御所見や、また消費者や事業者に対するメッセージがあればお聞かせください。 - (答)ありがとうございます。ステルスマーケティングにつきましては、事業者の広告を消費者が第三者の感想であると誤認すると、その表示内容をそのまま受け取ってしまうおそれがあるため、今回規制の対象としたものでございます。
事業者(広告主)におかれましては、ステルスマーケティングを行わないよう法令遵守にまずはしっかりと努めていただきたいと考えてございます。また、不明な点あるいは不安な点があれば、私たちの消費者庁の相談窓口までお問合せいただきたいと思ってございます。
法の執行に当たりましては、消費者庁のウェブサイト内に来週より新たに設置いたしますステルスマーケティングの情報提供フォーム、これを活用していただくことなどをして情報収集に努めることとしておりまして、消費者の皆様からの情報提供にも期待をしたいと思っております。 - (問)万博の予算についてお伺いします。大臣は予算の上振れについて、博覧会協会で精査をしている段階でコメントできる段階にないという発言をされています。一方で予算の3分の1を国費から負担するともおっしゃっています。国の担当大臣がコメントできる段階にないというのは、検討状況を把握されていないという状況なのでしょうか。
また、前回の会見で、「建設費については国費が投入されることから、節約も非常に重要だ」ということをおっしゃられましたが、今後の試算で上振れが提示された場合、再度試算するよう要求する考えはあるのか、併せて教えてください。 - (答)ありがとうございます。以前と繰り返しになって大変申し訳ございませんが、会場建設費につきましては、今般の資材価格や労務費の高騰等の影響によりまして、会場建設費の増額の懸念が高まっていることを受けて、現在、博覧会協会において、精査を行っている段階でございまして、増額をするのかしないのか、また仮に増額をする場合にどのぐらいの規模になるのかということにつきまして、コメントできる段階にはないということを御理解いただければと思っております。
他方、博覧会協会の精査が提示されました際には、当然のことながら、その内容を政府としても確認させていただいて、必要があれば国・自治体・経済界で対応を協議していく所存でございます。 - (問)今の質問に関連して、要は万博の建設費、2度目の上振れに対して上限を決めて、キャップを決めて国民負担を回避する考えがあるのかどうかを聞いているのですが、まずトップが方針を決めて、上限を決めたらそれに合うように節約額をたたき出すというのが普通の姿だと思うのですが、その考えがあるのかどうか。
あと、維新のツートップとは大阪に行って、吉村知事、横山市長とは会っているわけですから、その時に既にこの上振れの話は出ていたわけで、その時にどういう話をしたのかしないのか。大阪のほうでも吉村知事が、これが最後の上振れだという趣旨のことを語っているわけですから、上振れは何としても無駄削減で回避しようというような話は全くしなかったのでしょうか。 - (答)御質問ありがとうございます。会場の建設費につきましては国費が投入されるということから、安易な増額とするのではなく、個々の契約の設計や工法、また資材などの見直しによる経費の削減も検討していただきつつ、改めて、博覧会協会において、精査を行っている段階でございます。
現段階において、どのぐらいの規模になるか、あるいは仮に増額する場合どのぐらいの規模になるか、増額するかについてはコメントできないということは繰り返し申し述べたとおりでございます。
また、今月でございますが、17日に吉村大阪府知事や横山大阪市長との意見交換につきましては、先方との関係もあることから、その内容について申し上げることは差し控えさせていただきたいと思います。
また、最後の御質問いただきました、「1,850億円の上限を設定する考えはないのか」ということでございます。会場建設費の精査につきましては、8月31日に官邸で行われました関係者会合において、前任である岡田大臣及び西村経済産業大臣から指示があったためと承知をしております。
政府からの指示に基づき博覧会協会が精査を行っている段階にあるにもかかわらず、検討の途上で私の立場で金額の上限の設定について申し上げることは不適切であると考えてございます。 - (問)大臣の考えを聞いているのです。
- (答)繰り返しで大変恐縮でございますが、現在検討途中でございますので、私の立場で金額の上限の設定について申し上げることは不適切であると考えておりますので、コメントを控えたいと思います。
(以上)