高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年9月1日

(令和5年9月1日(金) 10:58~11:04  於:中央合同庁舎第8号館1階S106会見室)

1.発言要旨

 
 まず、科学技術政策担当大臣として報告を申し上げます。
 政府全体の科学技術関係予算を集計したところ、令和6年度概算要求におきましては、事項要求分を除きまして、令和5年度当初予算から14.7%増の5兆4,899億円となりました。今後も必要な予算をしっかり確保し、「第6期科学技術・イノベーション基本計画」に定められた政府研究開発投資30兆円の達成に向け、政府を挙げて取り組んでまいります。
 次に、宇宙政策担当大臣として報告を申し上げます。
 本日午後、宇宙関連のスタートアップ企業である、シンスぺクティブ社とアストロスケール社の2社を視察させていただく予定でございます。
 シンスぺクティブ社は小型SAR衛星の開発において、アストロスケール社はスペースデブリの除去・軌道上サービスの提供において、それぞれ世界を牽引する企業であると認識しております。このような勢いのある企業の現場を実際に訪問できることを、楽しみにしております。お聞かせいただく現場の声を、今後の宇宙政策の推進にしっかりと役立ててまいりたいと存じます。

2.質疑応答

(問)国際卓越研究大学に東北大学が内定しました。大臣としての受け止めと、今後への期待をお願いします。
(答)文部科学大臣から公表されたと思いますが、文部科学省の有識者会議において、東北大学について、一定の条件を満たした場合に認定するという留保を付して、国際卓越研究大学の認定候補とすることが適当との判断に至ったと聞いております。
 今後、東北大学におかれましては、法律に基づく認定・認可に向けまして、有識者会議が付する条件を踏まえて、体制強化計画の磨き上げや、合議体の設置などのガバナンス変更準備を行い、その状況について有識者会議で継続的に確認がなされるものだと思います。
 私自身、今年5月のG7仙台科学技術大臣会合の際に東北大学へお伺いして、ナノテラスなどを視察させていただきました。卓越した研究成果の創出や事業規模の拡大に向けて、精力的な取組をしておられる様子を拝見いたしました。
 今後は正式な認定に向けて、体制強化計画の磨き上げにしっかりと取り組んでいただいて、正式に認定された際には、我が国の研究力を引っ張っていっていただくことを期待したいと存じます。
 なお、今回の公募では、10大学からそれぞれ意欲的な提案があったと聞いています。今後、多様で厚みのある研究大学群の形成に向けまして、文部科学省におかれて対話を継続するとともに、各種事業や規制緩和を通じて、各大学の挑戦を後押しするということでございます。
 内閣府としては、文部科学省としっかり連携しながら、研究環境の改善や国際競争力の強化に尽力をしてまいりたいと思っております。
(問)昨日、野村農林水産大臣が「処理水」を「汚染水」と言い間違えたということがありました。総理からもいろいろお話がありましたが、そもそも間違えることなのかということもありますが、もし御感想があればお願いいたします。
(答)昨日、野村大臣が記者からの御質問に対して、「処理水」という言葉を言い間違えられたことについては、昨晩、野村大臣が全面的に謝罪して、撤回されたと聞いております。その上で、「改めて緊張感を持って水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしていく」と発言されておりますので、私の立場からそれ以上のコメントは差し控えさせていただきます。

(以上)