高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年4月21日

(令和5年4月21日(金) 9:29~9:35  於:中央合同庁舎第8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)セキュリティ・クリアランスについてお伺いしたいのですが、経済安全保障の機微情報というのは、例えば、政治家や政務三役も触れる機会があると思いますが、他の国では、例えば、政務三役、大臣クラスになる時に、背景情報を調べたりといったことでセキュリティ・クリアランス資格を与えています。日本においては政治家のセキュリティ・クリアランス資格はどうあるべきだと大臣はお考えでしょうか。
(答)現段階では、まだ有識者会議で御議論いただいている最中ですから、今決定していることはございません。
 今、個人的に決めつけて申し上げるべきこともございませんので、委員の方々のお知恵をお借りしながら、我が国にとって望ましい制度の在り方をしっかりと検討してまいります。
(問)先日、日本の基幹ロケットの、昨年10月に打上げ失敗したイプシロンの失敗原因が特定され、製造不備などがあったことが判明しました。この調査結果に対する大臣の受け止めと、今後の開発にどう取り組まれていくか、お聞かせください。
(答)4月18日に、JAXAからイプシロンロケットの打上げ失敗に係る調査状況の報告がございました。イプシロンロケットは、第2段部分の姿勢を制御できなくなって打上げに失敗しました。JAXAからの報告では、姿勢を制御する機器の推進薬タンク内の一部が、製造時に損傷していたことが原因だったということでございました。
 今回の原因を踏まえて、類似設計の推進薬タンクを用いるJAXAの衛星についても評価して、問題がないことが確認されたと承知しております。5月に報告を取りまとめると伺っておりますので、この背後要因や対策についてはしっかりと検討して、今後、確実な打上げに繋げていただきたいと思います。
 また、基幹ロケットの今後の打上げ見通しでございますが、まず、イプシロンロケットにつきましては、後継機であるイプシロンSロケットを、必要な対策を講じた上で、「宇宙基本計画工程表」に記載したとおり、2024年度に打ち上げる方向で調整中と聞いております。
 H-ⅡAロケットですが、これは先日の会見でも申し上げましたが、次の打上げを今年の8月以降に設定する方向で調整中ということです。
 H3ロケットですが、試験機1号機の打上げ失敗に関する原因究明の結果次第でございますので、現時点で申し上げられる段階にはございません。しかし、ロケットの打上げ能力の強化は非常に重要な課題でございますので、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
(問)自民党のPTから受け取った、AIやWeb3の報告書の受け止めと、AIは司令塔を置かねばならないとおっしゃっていますので、規制や産業政策、基盤インフラとかなり広いので、司令塔をどこに置くか、内閣府以外あり得るのかというのも含めて、お伺いしたい。
(答)自民党からの提言書の受け止めでございますが、非常に網羅的にバランスよく書いていただいて、大変参考にさせていただいております。
 AIの司令塔ですが、本来、内閣官房長官の下で組織があるのですが、事務局は内閣府で行っておりますので、実質的には私自身が一定の責任を持って、司令塔として頑張っていかないといけないだろうと思っております。
 政府全体としてですが、生成AIの普及の最新の動向を踏まえまして、AIに対する推進体制の強化を検討しております。AI戦略が昨年の春に策定されましたけれども、生成AIの台頭により、また見直しをしなければいけない、というのが私の問題意識でございます。
 AIに関する課題は多岐にわたりますので、関係省庁の連携をまずは強めなければなりません。このため、関係省庁によるAI戦略チームの会合を近日中に予定いたしております。追ってまた事務方から公表させていただきます。

(以上)