高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年2月21日
(令和5年2月21日(火) 9:29~9:33 於:中央合同庁舎第8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
- (問)昨日、健康・医療データ利活用基盤協議会が開かれまして、次世代医療基盤法の見直し案が出されました。大臣として今後への期待や、法制化に向けたスケジュールなどを教えていただければと思います。
- (答)次世代医療基盤法の見直しにつきましては、昨年末の検討ワーキンググループで、現行法の匿名加工医療情報に加えて仮名加工医療情報の活用を図る仕組みの創設、また、レセプトなどの全国データベース(NDB)等と匿名加工医療情報との連結解析の可能化などの見直しの方向性について意見の集約を得ました。昨日の協議会では、その内容について報告して、構成員の皆様から御意見をいただいたところでございます。
仮名加工医療情報を利用できることになりますと、希少疾患の研究、また数値を概数にするなどの加工を加えていないデータに基づく精緻な研究、また薬事承認のためのPMDA等へのデータ提供が可能になってまいります。
更に、NDBとの連結解析が可能になることによって、例えば、次世代医療基盤法の協力医療機関から収集したカルテの詳細な情報と、レセプト情報から知ることができるその病院への入院前後の診療所などへの受診状況を紐づけて分析できますので、発症までの経過や、退院後の受診状況について把握した研究などで、研究の可能性が広がることが考えられます。
これは、研究現場からも早期実現の期待が高い見直しでございますので、法律案の今国会への提出を目指して取り組んでまいりたいと思っております。 - (問)新型ロケットのH3ロケットについて伺います。先週、金曜日に予定されていた打上げが、トラブルによって直前に中止になったことへの受け止めと、現在の原因究明の進捗状況や今後の打上げの見通しについて、分かっていることがあれば教えてください。
- (答)予定通りに打ち上がらなかったことについては残念に感じました。また、これは安全のための設計の範囲内で、打上げ直前に固体ロケットブースタの着火信号が停止して、打上げそのものを中止されたと承知しております。
現在は、打上げ前に着火が停止となった原因などにつきまして、JAXAによる確認が行われています。搭載されている衛星やロケットの機体は無事だったと承知しております。
今後の打上げにつきましては、JAXAの状況確認の結果を踏まえて検討されると思いますけれども、是非、関係の皆様には打上げの成功に向けて頑張っていただきたいと存じます。
(以上)