岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年9月1日

(令和5年9月1日(金) 10:31~10:40  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、国際博覧会担当大臣として御報告します。
 来週9月4日(月)から8日(金)まで、大阪・関西万博の開催に向けた準備等のため、メキシコと米国を訪問します。
 両国において、政府関係者と面会し、パビリオン建設に向けた取組の現状や課題等について意見交換してまいります。
 また、公文書管理担当大臣としても、令和10年度末の開館に向けて準備を進めている新たな国立公文書館の展示等の着想を得るとともに、公文書管理の在り方についても意見交換するため、米国国立公文書記録管理院(NARA(ナラ))を訪問する予定です。
 今回の出張の成果が、今後の施策の更なる推進につながるよう、しっかり取り組んでまいります。
 日程等の詳細については、事務方までお尋ねください。
 冒頭、私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)大阪・関西万博についてお伺いいたします。昨日、万博の関係者会合がありまして、その中で予算課題について万博協会で精査をした上で対応の検討をしていく等の旨の発言がありました。協会に対し、精査の期限を区切っていく考えはございますでしょうか。これについてお聞かせください。
(答)昨日の関係者会合で申し上げましたとおり、これまで基盤インフラの整備などの会場建設費については、1,850億円に収めるべく最大限の努力をしているところです。一方で、今般の資材価格や労務費の高騰等の影響を踏まえて、増額の懸念が高まっていることは事実であり、改めて、会場建設費の精査を行うこととしました。
 他方、昨日、博覧会協会に精査を行うよう指示を出したところでありまして、現時点で具体的な期限は設けておりません。
(問)いずれは設ける予定ではありますか。それとも無期限で精査を優先するような考え、今はどのように思われていますか。
(答)精査のためには一定の時間は必要であると考えております。しかし、もちろん精査にばかり時間がかかってもいけないというところで、しかるべきタイミングでというふうに考えています。
(問)昨日決定した来年の沖縄振興予算の概算要求について伺います。総合的な防衛体制強化に向けて、公共インフラ整備に関する費用を事項要求に含むということですけれども、内閣府として、インフラ整備の議論にどのように参画していくお考えでしょうか。
(答)総合的な防衛体制の強化に資する公共インフラ整備については、昨年末に閣議決定した国家安全保障戦略等に基づいて、民生利用のニーズに加え、防衛省・海上保安庁のニーズを反映できるよう、関係省庁間で検討を進めているところと承知いたしております。
 一般論として、沖縄において民生利用に供される空港・公安等の整備に係る予算は、内閣府設置法に基づき、沖縄振興予算として内閣府で一括計上いたしております。
 今後、検討・調整等が丁寧に進められた上で、沖縄において「総合的な防衛体制の強化に資する公共インフラ整備」を実施することとなった場合には、その経費については沖縄振興予算に計上することが想定されます。
 他方で、公共インフラ整備については、これまでにない初めての取組であり、制度設計や必要額の算定に一定の期間を要することが見込まれること等から、令和6年度概算要求では事項要求としたわけです。
 公共インフラ整備の具体的な内容や場所については、現時点で何ら決まっているものではありません。今後、関係省庁において、丁寧に検討・調整作業を進めていく方針であると承知しておりますが、内閣府としても公共インフラ整備の意義を民生の観点で丁寧に説明できるよう、そうした検討・調整作業に協力してまいりたいと考えています。
(問)万博の海外パビリオン建設についてお伺いします。準備が遅れている国に対してタイプAからタイプXに転換する場合は、8月末を一応目処として回答を求めていたかと思います。今の現時点での回答率、またタイプAのうち何か国がタイプXを検討している、もしくはタイプXに決定したというのがあれば教えてください。
(答)政府は、博覧会協会と協力して、タイプAの参加国に対して、8月末を目処として、パビリオン建設準備における進捗状況の確認を行うとともに、パビリオンの建設準備を支援するためにタイプXを検討のオプションとして提案しています。
 8月末時点で、タイプAのうち施工事業者が決まった国は13か国になりました。また、タイプXについては現状5か国が関心を示していると聞いております。
 その他、契約に向けた交渉中の国や、入札中の国などが当然存在いたします。
 引き続き、各国の進捗状況を踏まえた支援を行い、パビリオンの建設準備を加速化させていきたいと考えております。
(問)追加で質問です。今、5か国が関心を示しているとおっしゃいましたけれども、タイプXで決定したという国ではまだないのでしょうか。
(答)現状5か国が関心を示しているということで、これらの国に決まったわけではなく、また、8月末を目処に回答を求めてきたわけでありますけれども、今後も変動はあり得ると思っております。
(問)変動があり得るということですけれども、ちょっと期限を延長するという考えですか。回答を待つ期限というか、また新たに期限を設定するとかというところまでは考えていらっしゃらないですか。
(答)元々8月末を目処というか目途(もくと)として進捗状況の確認を行うとともに、こうしたタイプXを検討のオプションとして提案をしてきたということですので、8月末までに決めなければそうならないというものではないと思いますし、これからその数というものは増える可能性もあろうかなと思っております。

(以上)