岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年8月29日

(令和5年8月29日(火) 10:39~10:51  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 
 冒頭、地方創生担当大臣としてお知らせいたします。
 本日の閣議において、「都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域を定める政令の一部を改正する政令」が決定されました。
 今回の政令改正により、都市再生の拠点として、緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき「都市再生緊急整備地域」について、「東京都心・臨海地域」の区域を拡大いたしました。
 緊急整備地域においては、都市計画や民間都市開発における税制等の特例が適用されることになり、これらの特例を活用して、都市の魅力、国際競争力の向上、高度な都市機能の集積等が図られることを期待いたします。
 続いて、地方創生担当大臣として、企業版ふるさと納税の令和4年度寄附実績について御報告します。
 本制度は、これまで、税額控除割合の引上げ等を行うとともに、活用促進に取り組んできたところです。
 これらの効果もあって、令和4年度の寄附実績は、金額が前年度比で約1.5倍の約341.1億円、また件数が約1.7倍の8,390件、寄附を行った企業の数は約1.5倍の4,663社、また、寄附を受領した地方公共団体の数は約1.3倍の1,276団体となるなど、いずれも前年度から大きく増加をし、過去最高を記録いたしました。
 引き続き、関係省庁や地方公共団体と連携して企業と地方公共団体のマッチング機会の充実を図るなど、企業版ふるさと納税の活用促進に積極的に取り組んでまいります。
 次に、デジタル田園都市国家構想担当大臣として御報告します。
 8月3日(木)の第14回デジタル田園都市国家構想実現会議において、岸田総理から開会宣言をいただきました「Digi田(デジでん)甲子園2023(にせんにじゅうさん)」について、明日から専用サイトを公開し、応募の受付を開始します。
 地方自治体、民間企業・団体など様々な主体を対象として、8月30日(水)から10月22日(日)までの間、デジタルの活用により、地域の個別課題を実際に解決し、住民の利便性と豊かさの向上や、地域の産業振興に繋がっている取組を広く募集いたします。
 初開催の昨年度に続きDigi田甲子園を通じて、国民の皆様にデジタル技術を活用した地域の課題解決の可能性について御理解いただき、デジタル田園都市国家構想の実現に向けた機運を醸成していきたいと考えております。全国からの積極的な御応募をお待ちしております。
 なお、募集期間終了後、有識者の事前審査を経て、本選へ進出する取組を選考し、年明けから国民の皆様によるインターネット投票を実施し、表彰対象を決定いたします。
 続いて、国際博覧会担当大臣として御報告いたします。
 明日8月30日(水)に西村経済産業大臣とともに大阪に出張して博覧会協会を訪問いたします。
 大阪・関西万博まで、残り600日を切る中、会場整備や全国的な機運醸成など、開幕準備を加速化させる必要がございます。
 今回の訪問では、こうした開幕に向けた準備の実務を担う博覧会協会の方々との意見交換・訓示を行うとともに、協会の咲洲(さきしま)庁舎展望台からの会場視察を行い、協会から会場建設の進捗状況の説明を受けます。その後、ぶら下がりの記者会見も予定しております。
 冒頭、私から以上です。

2.質疑応答

(問)明日の大阪への出張の件でお伺いさせていただきます。
 万博についてですが、台北(タイペイ)パビリオンの建設の遅れなどを中心に、様々今課題も噴出している中だとは思いますが、このタイミングで大阪出張に行かれる理由と、今回の出張で特に大臣が重点的に確認したいこと、連携などを含めて確認したいことがありましたら教えてください。
(答)先ほども一部申し上げましたが、大阪・関西万博の開幕まで600日を切っております。開幕に向けた準備の加速化が必要となっておりますし、その実務を担う博覧会協会に伺い、職員の方々と意見交換や訓示も申し上げ、またお励ましもしてまいりたいと思っています。激励ということでしょうか。アクションプランの具体化や全国的な機運醸成などの一層の加速化を図りたいと考えております。
 また、今お話のありました海外パビリオン建設を含め、会場整備の進捗状況を直接確認するため、咲洲庁舎展望台から会場の整備状況について説明を受けることを予定しており、こうしたタイミングで協会を訪問することとした、ということであります。
(問)Digi田甲子園で2年目というところで、昨年の受賞事例も踏まえ、どういった点に期待されているかということをお聞かせください。
(答)昨年度のDigi田甲子園は、地方公共団体を対象とした「夏の甲子園」、そして民間企業・団体を対象とした「冬の甲子園」をそれぞれ開催しましたが、それぞれに非常に独創的な、あるいは非常に力のこもった取組がたくさん応募され、その中でも受賞された取組については、非常に有望な期待の持てるものが多かったと思います。
 今年は、より募集、審査、そして地域での周知・盛り上げ等の各段階の期間を十分確保して、より一層内容の充実を図るために、年1回の開催としたわけでありますけれども、去年の経緯も踏まえて「地方公共団体」、そして「企業・団体」の部門ごとの募集とします。そして、それぞれの部門ごとに特に優れたものを内閣総理大臣賞として表彰したいと思っています。
 また、選考については、去年の「冬のDigi田甲子園」と同様に、審査委員会で本選となるインターネット投票対象を選考した上で、「地方公共団体部門」、「企業・団体部門」について、審査委員会審査を踏まえた上で、国民によるインターネット投票結果も重視して、総合的に表彰対象者を決定するとともに、新たに「審査委員会選考枠」というものも設けて、インターネット投票の得票順では選定されなかった、必ずしも大規模なものでなくても中小の企業・団体であっても、あるいは比較的小規模な自治体であっても、いい取組はこの審査委員会選考枠というところで表彰をしていきたいと、このように考えています。
 このDigi田甲子園という取組、初年度想定どおりの成果を上げたと思っています。この2年目はより一層、全国にこういう取組があって、これならば横展開を私の自治体でも我々の企業でもやってみたいと、そういうふうなDigi田甲子園になることを願っていますし、そのように進めていきたいと思っています。
(問)大阪出張の件で確認したいんですけれども、岡田大臣のほうからこういった協会職員に対しての訓示をするのは初めてになりますでしょうか。あと、訓示では特にどういったことを伝えたいかという点と、大阪ということで、府知事などにも会う予定はありますでしょうか。
(答)去年、私が就任して間もなく博覧会協会にお伺いしたときに、幹部の方々と懇談をさせていただきました。そこで意見交換も申し上げたと思います。
 訓示という言葉の意味ですけれども、そういうときに大臣としてお話ししたことも訓示になるのかもしれませんけれども、今度西村経産大臣と二人でお伺いするということで、今の開幕に向けた準備を加速化していただきたいということをお願いし、訓示を申し上げたいと思います。
 先ほども申し上げましたけれども、その開幕に向けた準備の加速化について、協会の皆様を激励するとともに、海外パビリオンの建設を含めた会場整備、そしてアクションプランの具体化、また全国的な機運醸成を含めた取組について、訓示というものをさせていただく予定であります
(問)大阪府知事のことはいかがでしょうか。
(答)すみません。知事、また市長との面会については、現在調整中ということです。

(以上)