岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年8月25日

(令和5年8月25日(金) 11:18~11:28  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 まず、沖縄担当大臣として御報告いたします。
 本日午後(25日(金))から明日(26日(土))にかけて沖縄を訪問する予定です。
 今回の出張では、本日から沖縄市の沖縄アリーナで開催されるFIBA(フィバ)バスケットボールワールドカップ2023を視察し、大会関係者にお会いするほか、沖縄県中部を中心とした各種の振興事業の現場を視察する予定です。
 FIBAワールドカップのような大規模な国際大会が沖縄で行われることで、世界の注目が沖縄に集まり、観光や経済への波及効果も期待されます。
 本日は夜9時過ぎから日本対ドイツ戦が行われる予定であり、多くの国民の皆様から、御声援を送っていただければありがたいと考えております。
 続いて、地方創生担当大臣として御報告します。
 22日、23日に鳥取県、岡山県に出張いたしました。
 今回の出張ではPFI事業を含む地方創生に意欲的に取り組んでおられる鳥取県、岡山県内の現場を視察しました。
 視察先でのPFI事業を含む地方創生の優れた取組を参考としながら、「地域資源」や「デジタル」等の観点において、今後の政策に活かしてまいりたいと考えております。
 具体的には、鳥取県においては琴浦町(ことうらちょう)の「一向平(いっこうがなる)キャンプ場」では、アウトドアを通じた地方創生の取組について伺い、新たなアイデアを用いた取組が着実に展開されているとの印象を受けました。
 また、八頭町(やずちょう)の「隼Lab.(はやぶさラボ)」では、官民連携によるコミュニティ複合施設の運営について伺い、地域の交流拠点として機能するとともに、新たな雇用の創出にも寄与していることを実感しました。
 また、智頭町(ちづちょう)では「智頭町複業(ちづちょうふくぎょう)協同組合」による林業や観光業等の仕事を組み合わせた特定地域づくり事業の取組について伺い、今後地域の担い手の確保につながっていくことが感じられました。
 岡山県においては、津山市(つやまし)の「旧苅田家(きゅうかんだけ)」「グラスハウス」において、そのいずれも、自治体の支援・調整により地元企業が参画し、民間の創意工夫が発揮されたと伺い、ローカルPFIの好事例であることを実感しました。
 また、吉備中央町(きびちゅうおうちょう)ではデジタル田園健康特区の取組状況などについて伺い、健康・医療分野を中心に、救急救命士によるエコー検査の実施など精力的に規制改革提案の具体化を進めていただいているという印象を改めて受けました。
 町の先進的な提案が実現し、その成果が全国に横展開されることを期待しております。
 地方創生を実現するためには、既存の地域資源を活用することで新たな価値を生み出すこと、またデジタル技術をうまく取り入れながら新たな地域の魅力を創出することが必要であり、地域課題の解決に向けた重要なポイントであると認識いたしました。それぞれ十分に参考にしてまいりたいと考えております。
 冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)万博関係でお伺いをさせていただきます。タイプAパビリオンについて遅れが出ているところについては、通称タイプXと言いますが、代行建築を詳細に提案しているということですが、こちらはどのくらいの国数にまず提案をしているかというところが1点と、代行建築についてかなり詳細が詰まってきておりますが、日本側として代行建築を行う場合の費用負担については、全て参加国側に基本的には負担をさせるという姿勢は変わっていないのかというところ、この2点をお伺いさせてください。
(答)協会が建設する基本構造に内装や外装などは自国で行っていただく建築方式については、参加国の検討に資するオプションとして、タイプAのパビリオン建設を予定する国の多くに提案しているものです。
 また、建設費用については、参加国が負担をするという形で提案をいたしております。引き続き、海外パビリオンの早期建設に向けて、参加国及び建設事業者とのきめ細やかな調整を行っていきたいと考えております。
 パビリオン建設の加速に向けて、参加国との調整を行っておりますが、各国で検討を行っておられる段階であり、個別の状況については今は控えたいと考えています。
(問)博覧会協会と大学コンソーシアム大阪が連携協定を結びました。大学団体側はボランティアに参加することによって単位を与えるということも検討しているということですけれども、ここで学生が行うボランティアというのは一体何を指しているのでしょうか。何を想定しているのでしょうか。
 あと、ボランティアに参加することで単位を与えることの是非について、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)大阪・関西万博におけるボランティアについては、学生に限らず多様な方々を対象とすることを予定しております。活動の内容については、来場者への案内等を想定しておりますけれども、具体的な内容は今年の冬頃の募集開始に向けて検討を進めているところです。
 また、ボランティアへの単位の付与についてのお尋ねですが、これは各大学において御判断されることと考えており、私がその是非について申し上げる性質のお話ではないと思っております。
(問)沖縄振興予算について伺います。先日、内閣府は与党に2024年度予算の概算要求で、沖縄振興予算は2,920億円とする方針を示されましたが、与党の一部からは「ハード交付金の確保が不十分だ」とか「納得できない」との意見が出ております。
 概算要求の期限まであと1週間ですが、所管大臣としてどのように対応されるのか、お考えをお願いいたします。
(答)令和6年度の沖縄振興予算については、現在も今月末の概算要求に向けて最終調整を行っているところです。先日も自民党沖縄県連や市長会、町村会、経済界の皆様がそろって御要望に来られるなど、これまで地元関係者の方々から様々なお声を伺っておりまして、こうした声も胸に受け止めながら、振興策がしっかりと推進されるよう、引き続き、必要な検討、最終調整を進めてまいりたいと考えています。
(問)万博関連で先ほどのタイプXのことについて、1問聞かせてください。こちらの費用負担は各国がするということで、形式としてはタイプAとほとんど変わらないと思うんですけれども、こういうようにタイプXというような新しい方式だということを各国に伝えているのは、どういうような効果を政府として狙っているのでしょうか
(答)博覧会協会が建設する基本構造に内装や外装などは各国で行っていただく建築方式について、参加国の検討に資するためのオプションとして、先ほど申し上げたように、タイプAのパビリオン建設を予定する国の多くに提案しているものです。
 あくまでも博覧会協会が建設するのは基本構造だけであって、内装や外装などはそれぞれの国で独自に行っていただくという意味で、独自性、オリジナリティというものも確保しながら建設を促進してまいる、そういうオプションとして考えているところです。
 

(以上)