岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年8月8日

(令和5年8月8日(火) 10:54~11:04  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、地方分権改革の提案募集について、昨日7日(月)、関係府省に対して、各府省から寄せられた「第一次回答」に対する「地方からの見解」を送付し、提案に関する再検討要請を行いました。
 一次回答案の作成に当たり、関係府省には真摯に御対応いただきましたが、まだ地方からの提案と方向性が合致していない事項もあることから、今朝の閣僚懇談会で、私から各大臣に対して、提案の最大限の実現に向け、地方からの見解を自ら御確認いただき、再検討に当たって強力なリーダーシップを発揮いただくよう、お願いしたところです。
 政府としては、地方からの提案をいかにして実現するかという基本姿勢に立って地方分権改革を推進することとしておりまして、去る4日(金)も「地方分権改革有識者会議」を開催したところです。今後、さらに、年末の対応方針の決定に向けて、有識者会議における議論や、関係府省との調整等を進めてまいりたいと存じます。
 続いて、沖縄担当大臣として発言いたします。まず、今回の台風で、沖縄県においても亡くなられた方がいらっしゃいます。心から御冥福をお祈り申し上げるとともに、御遺族の方々に謹んでお悔やみを申し上げます。
 また、負傷された方や被害を受けられた方に心からお見舞いを申し上げます。
 その上で御報告いたします。
 本日8日(火)から10日(木)にかけて、沖縄を訪問する予定です。
 今回の出張では、今回の台風に関連して、被災自治体から全般的な被害の状況をヒアリングするとともに、土砂崩れが発生した名護市(なごし)呉我(ごが)の国道505号を視察する予定です。
 また、各種の振興事業の現場を視察するとともに、10日(木)の「ゆいレール開業20周年記念式典及び3両編成車両出発式」に出席を予定しています。
 続いて、デジタル田園都市国家構想担当大臣として御報告します。構想の実現に向けた取組の一環として、去る3日(木)に群馬県を訪問しました。
 まず、前橋工科大学を訪問し、地方大学と地元企業の連携による地域活性化をテーマに、福田(ふくだ)理事長及び今村(いまむら)学長と意見交換を行いました。
 その後、岸田総理とともに、アプリ上でタクシー等の予約やデジタルチケットの購入ができる「GunMaaS(グンマース)」や、高齢者等がマイナンバーカードを端末にかざすことで運賃の割引を受けることができる「マイタク」、JR東日本のデジタル推進委員による「デジタルよろず相談所」の取組を視察いたしました。
 併せて、関係者の皆様の御協力により、高崎市のGメッセ群馬において、デジタル田園都市国家構想実現会議を初めて地方開催することができました。
 今回の視察及びデジタル会議を踏まえ、引き続きデジタルの力を活用した「全国どこでも誰もが快適に暮らせる社会の実現」に取り組んでまいります。
 冒頭、私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)一部報道で、独自にパビリオンを建設するタイプAを希望する国が60か国あり、建設事業者が決定している国が6か国、大幅に準備が遅れている国が6か国あるとの報道がありました。
 政府として把握している具体的な状況と、この現状に対する大臣の受け止めを教えてください。
(答)タイプAパビリオンを建設する予定の国は、約50か国を予定しているということでありますが、博覧会協会との調印をもって確定することになっておりまして、現時点でその調印を正式に済ませた国は31か国となっております。
 また、現在、参加国各国と建設事業者が、契約に向けた調整を行っておりまして、刻々と情勢が変化しており、また、個別の交渉に関わることでもあるので、その詳細については差し控えたいと思います。
 政府としては、開幕までに全てのパビリオンの建設が行われることを最優先に、参加国・建設事業者双方に寄り添って、パビリオン建設に向けた調整をサポートしてまいりたいと考えております。
(問)同じく万博のことについてですけれども、先週4日(金)、岡田大臣を含む万博の関係閣僚が総理と面会されていました。パビリオンの建設が遅れていることについてどのような説明を総理にされたのか、総理からどのような具体的な指示を受けたのか、教えてください。
(答)先週4日(金)に官邸に伺ったのは、大阪・関西万博海外パビリオンの建設の状況と関係各所の取組について、総理を含めた関係閣僚で情報共有するために集まったわけです。
 私からは、私自身が建設業界や参加国と意見交換を行った内容について御説明いたしました。
 総理からは、引き続き、政府を挙げて、海外パビリオンの早期建設に向けた参加国及び建設事業者とのきめ細やかな調整やそのための環境整備を加速するよう御指示がありました。
(問)関連で、ですけれども、会場建設費や運営費については当初から上振れするとの見方が協会内でも出ています。当初のものから上振れするという見方が協会内でも出ています。それぞれどの程度の増額を見込んでいるのか、また、協会が精査中ということであれば、いつごろをめどに精査を終えるのでしょうか。
(答)博覧会協会が、会場建設費や運営費について、当初の予定から上振れするという見方を持っているとは承知をしておりません。
 例えば、会場建設費については、先だってもこの場でも申し上げましたが、博覧会協会内において、どのようにして1,850億円に収めていくのか、精査を行っている段階と承知をいたしております。
 そして、その精査というのは資材価格や労務費の動向を踏まえて精査する必要があり、いつまでにといった期間を定めてやっているわけではございません。
(問)本日から沖縄訪問して台風被害等を視察するということですけれども、内閣府として被災自治体の支援の必要性についてどのようにお考えでしょうか。また既に検討している支援策等があれば、併せて教えてください。
(答)今回の台風に伴う最新の被害状況について随時確認しておりますが、冒頭も申し上げたとおり、お亡くなりになられた方、怪我をされた方がいらっしゃるほか、土砂崩れ等により通行止め、農地、農業用施設への被害などが確認されております。
 こうした点も踏まえ、今回の出張では、現地の復旧活動の妨げにならないよう、細心の注意を払いながら、名護市長から管内の被害状況について直接お話を伺うほか、先ほども申しました、土砂崩れが発生した名護市呉我の国道505号など、被害が発生した現場を自分の目で直接確認したいと考えております。
 私としても、引き続き、被災状況などの情報を確認・収集するとともに、今回の出張における視察やヒアリングの結果も踏まえながら、関係省庁や沖縄県などとも密に連携をして支援を考えていきたいと考えております。
(問)話題が変わります。大臣は8月15日の終戦の日に合わせて靖国神社に参拝される御予定はありますでしょうか。お考えをお願いいたします。
(答)常々申し上げておりますが、靖国神社には折に触れてお参りをすることはございますが、8月15日については本年もその予定はございません。

(以上)