岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年7月14日

(令和5年7月14日(金) 10:52~10:58  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)万博関係でお伺いさせていただきます。昨日(13日)、博覧会協会が会見を開きまして、「「タイプA」パビリオンについて、年内に着工すれば間に合う」との見解を示しました。
 政府としても「デザインの簡素化などを前回の会見でも各国に求めている」とおっしゃられていましたが、「協会側主導でも建設をする」という提案も各国にされているということです。
 このスケジュール感について、政府としては予定どおりという認識なのかというのをまずお伺いしたいです。予定より遅れているとすれば、当初はどのようなスケジュール感で政府は考えていたのか、そして、今後どのようにこれをリカバリーしていくのかについて教えてください。
(答)「タイプA」パビリオンについて、参加国ごとに、設計内容等に応じて、建設工事の開始時期などが異なることから、一概に予定どおり又は遅れているということを申し上げることは適切でないと考えております。
 その上で、一部の参加国において、国内施工事業者との契約が進んでいないと聞いており、その主な理由としては、ドバイ万博の開催が1年後ろ倒しになったことにより、参加国側の準備が遅れたことや国内建設市場が需給逼迫していること、また外国の発注主体と折衝することが中堅、中小施工事業者にとって困難であること、などがあると承知しています。
 こうした参加国・施工事業者の課題に対応すべく、博覧会協会に、国ごとの担当者を配置しまして、当該国の課題を明確化した上で、参加国に対して予算増額やデザインの簡素化によるコスト削減と工期短縮化の要請の実施を行っております。また、建設実務に精通した外国語対応可能な人材による対応窓口の設置、といった対応も行っているところです。
(問)昨日の博覧会協会の記者会見において、「タイプA」パビリオンの支援策の一つとして「協会が発注者となるケースというところを挙げた」との発言がありました。
 政府としては参加国に対して簡素化だったり予算の増額だったりを求めて独自の案を実現することを第一とされてきたと思いますが、まずもってこれに対しての受け止めをお願いします。
 また、こうした協会の働き掛けが表に出てくることによって、各国のパビリオンが協会発注に偏ってしまうなど、今後の交渉に与える影響をどのように考えていらっしゃるか、これもお答えください。
(答)「タイプA」パビリオンについては、政府として、博覧会協会と連携し、参加国と施工事業者双方に対して、参加国によるパビリオン建設に向けた支援を行っていくという方針に変更はございません。
 昨日の博覧会協会の会見で、協会が発注者になるケースを挙げたという、今、御指摘をいただきましたけれども、協会においても、まず参加国独自のデザインによるパビリオンの建設を考えているものと承知しております。
 こうした考え方を各国や施工業者に対してもきちんと説明をしてまいりたいと考えています。
(問)万博の関係で伺います。今、質問が出ていたような状況もあって、全体的に工期の遅れが懸念されているという部分もあると思いますけれども、一部報道で博覧会協会関係者の声として、「万博1年延期を発表するタイミングを探っている」というような内容が出ております。
 政府としてはこういった情報に触れているのかということと、また、こういった全体の整備が遅れているなど現状の中で、博覧会協会の十倉会長は何とか間に合わせるというような御発言もされていますけれども、延期という考え方、選択肢については現時点でどのようにお考えか、政府のお考えをお聞かせください。
(答)博覧会協会関係者から延期について言及があったとは全く認識しておりません。
現在、参加国・施工事業者双方の話を聞き、建設の加速化を図っているところであり、現時点で、万博の開催を遅らせるとの考えは持っておりません。
(問)「タイプA」の件でお伺いします。万博協会が建設を肩代わりした場合に、費用に関してはどこが負担するという考えでいらっしゃるのでしょうか。日本側が負担する可能性はあるのでしょうか。
(答)まずは再三申し上げておりますとおり、参加国・施工事業者双方に寄り添って各国のパビリオン建設を加速化させることが第一と考えております。また、「タイプA」の海外パビリオンは参加国が自己資金にて設置することとなっております。
(問)繰り返しになりますが、日本側がそれを負担するということは現時点では考えていないということでいいのでしょうか。
(答)参加国が自国の資金で設置することとなっております。

(以上)