岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年7月7日

(令和5年7月7日(金) 10:54~11:01  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 冒頭、アイヌ施策担当大臣として御報告します。
 本日7日(金)、札幌市において開催される「アイヌ政策推進会議」に出席いたします。
 会議では最近のアイヌ施策の進捗状況について報告を受けるとともに、御出席の委員の先生方との意見交換を行う予定です。
 また、翌8日(土)には、アイヌ文化の復興・発展の拠点である民族共生象徴空間「ウポポイ」の開業3周年記念式典に出席いたします。
 今回の出張で、アイヌの皆様や地元の皆様を始め、幅広い関係者の方々からお話を伺い、今後のアイヌ施策の推進につなげていきたいと考えております。
 冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)2点お伺いします。1点目が、今、冒頭発言にありました今日の「アイヌ政策推進会議」についてです。今回の会議は大臣も御出席されますが、この会議が北海道で開催されるのは平成25年以来となります。この会議を地元で開催するに今回至った経緯と、その意図についてお聞かせください。
 また、5月にオーストラリアからアイヌの遺骨が返還されるなどの動きもありましたが、今回の会議での具体的な議論のテーマ、それから政府としてどういう会議にしたいか、していきたいかというのをまずお伺いできればと思います。
(答)今、御指摘のとおり、「アイヌ政策推進会議」は、これまで平成25年に札幌で開催した例を除いて、東京で開催してまいりました。
 私としてはアイヌ文化のふるさとである北海道においてこの会議を開催することは大変意義深いものと考えまして、今回、「ウポポイ」開業3周年の節目に合わせて、10年ぶりに札幌で開催することにしたものです。
 今回の会議では、民族共生象徴空間「ウポポイ」の運営状況、またアイヌ御遺骨等の返還・集約、またアイヌ政策推進交付金の活用状況など、幅広いテーマについて御議論いただくこととしております。
 今回の会議においても、委員の皆様方のお声を丁寧に伺って、いただいた声をしっかりと活かして、アイヌ施策の一層の推進に力を尽くしていきたいと考えております。
(問)もう1点、別件ですけれども、大阪万博について伺います。今朝、大臣は官邸で総理と面会をされて、万博についてお話をされたということでしたが、今回の面会の中では、パビリオンなど会場整備の進捗が予定より遅れている現状を踏まえた政府の対応などについてもお話をされたのでしょうか。
 総理との御面会の具体的な内容と、その中で総理から何か指示などがもしあったのであれば併せてお伺いしたいと思います。
(答)今朝、閣議の前に、海外パビリオンを含めて大阪・関西万博全般について状況を総理に御報告いたしました。総理からは、今後も万博成功に向けて様々な課題に対し関係大臣間で緊密に連携して取り組むこと、こういう御指示をいただきました。
(問)今日は基本的には進捗の御報告ということで、何か決定事項といいますか、具体的に対応について話したというよりも、進捗の御報告というイメージでよろしいでしょうか。
(答)御報告ですね。決定事項とかそういうことはこういう場合にはありません。先ほどの関係大臣が連携して取り組むようにという御指示はいただきました。
(問)冒頭の発言にもありましたけれども、「ウポポイ」、民族共生象徴空間が開業3周年ということで、当初、来場者100万人を掲げていましたが、まだその目標に遠いなと思いまして。今抱えている課題と、新たな目標というか抱負というか、期待があれば教えてください。
(答)アイヌの方々の大事な民族共生象徴空間「ウポポイ」です。今、できるだけ多くの方々にここを訪れていただいて、アイヌ文化というものに触れていただきたいという思いで、来場者の増加ということも目指して頑張っているところです。
 なかなか冬場などは厳しい状況にあるということは、北海道の皆様は御理解をいただいているところでありますけれども、北海道庁とも相談をして、鈴木知事ともお話をして、教育旅行、修学旅行であるとか校外学習であるとか、特に北海道の方々に、まず道民の方々に、お子さんも含めて多くの方に訪れていただきたいということ。
 それから、全国的に「ウポポイ」の理解を進め、認識を深めて、例えば東京圏とか大阪圏とか、首都圏、関西圏とか、全国で「ウポポイに行こう!」という、そういうムードが高まるようなPRもしっかりしてまいりたいと考えています。

(以上)