岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年6月30日

(令和5年6月30日(金) 10:51~10:58  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、国際博覧会大臣として御報告いたします。
 本日、第6回国際博覧会推進本部を持ち回りで開催いたします。議題は、まず政府の取組であるアクションプランVer.4(バージョン・フォー)の決定と、2つ目には入場券価格の了承の2点となります。
 アクションプランの改訂では、未来社会の実験場の実現に向けた「空飛ぶクルマ」などの取組や、万博を契機に全国の交流人口の拡大を目指す「万博交流イニシアチブ」の進捗の具体化を図っております。また、CO2と水素を原料とする合成燃料の活用拡大など、新規の施策も追加される予定であり、万博に向けて政府全体での取組を加速してまいります。
 資料については、本日の持ち回り開催後、内閣官房のホームページにて公開をいたします。
 冒頭、以上でございます。

2.質疑応答

(問)今、冒頭の御発言がありました万博推進本部について伺います。
 今日の本部では入場料の了承についても行われる見通しだということで、これについて伺いたいんですけれども、当初6,000円程度という予定をしていた入場料の基本料金が、7,500円に万博協会のほうで価格が公表されたという経緯がありますが、政府として今後、入場者の確保と経営をどのように両立させていくか。また、どのようにこの価格で国民に理解を求め、そしてPRをされていくか、お考えをお聞かせください。
(答)お尋ねの入場券価格については、6月14日に博覧会協会の理事会において決定されたものでありますが、博覧会協会からは来場者数の確保と安定的な経営を両立させるべく、会期中の大人1日券の料金は最大で7,500円となりますが、子ども料金は1,000円台に抑えることとしていることをはじめ、より多くの方々に快適に楽しんでいただけるように、開幕券や前期券は大人でも4,000円、5,000円として、また平日券は6,000円、夜間券は3,700円など、各種の割引券をより低価格で用意し、来場者の平準化を図る、なだらかにしていく。つまり、あまり過密にもならず、しかし、従来の経験からあまり入りが良くないと予想される平日とか、スタートの時期とか、そういうところにもお客さんが大勢お見えになると、そういった平準化を図る料金体系としていると聞いております。
 こうした博覧会協会の考え方も踏まえながら、政府として適切に判断するということにしております。
 この入場券価格が了承された場合には、博覧会協会と連携し、開幕券や前期券などの各種の割引制度や、万博期間を通じて利用可能な通期パスといったものを分かりやすく国民の皆様に御説明申し上げていきたいと考えています。
(問)同じく、冒頭発言がありました万博関係でお伺いをさせていただきます。
 アクションプランVer.4(バージョン・フォー)の改訂が今回議題に挙がっていると思いますが、もう少し具体的にVer.3(バージョン・スリー)との違いといいますか、新たにこういった具体化がされているであったりとか、CO2の合成燃料の話もありましたけれども、ほかにこういったものも目玉としてあるというものがありましたら、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
(答)資料については先ほど申し上げたように、本日の持ち回り開催後に内閣官房のホームページで公開をさせていただきますが、アクションプランの改訂内容、概要を申し上げれば、これまで決定された施策の進捗をどう図っていくか。例えば「空飛ぶクルマ」の運行事業者、ポート運営事業者の発表、また水素を体感・利用することをテーマとした大規模イベントの実施、それから「テーマウィーク」というものを設けて、期間中そのテーマを掘り下げるかたちで様々な方々に議論に参加していただく、或いはアピールをするといった「テーマウィーク」のテーマを決定いたしております。
 また、新規の施策として、合成燃料の活用拡大。これは自動車・航空・船舶等で使用する燃料のカーボンニュートラル化に向けて、CO2と水素を原料とする合成燃料の万博会場でのデモンストレーションなどを実施するといったこと。或いは核融合エネルギーに関する展示。これは核融合の科学的・技術的な実証を目的とした国際共同プロジェクトなどの展示を実施するといったことが新規の施策として挙げられると思います。
 また、詳細は決定が行われれば速やかに公表させていただきたいと思います。

(以上)