岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年6月20日

(令和5年6月20日(火) 9:46~9:51  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)先週金曜日に閣議決定された規制改革実施計画についてお伺いします。
 この計画では、電力会社の顧客情報不正閲覧問題を受けて、再エネタスクフォースの議論を踏まえ、「送配電部門の所有権分与を検討する」ということが盛り込まれていますが、経産省や電力会社側は、慎重な姿勢を示しているという部分もありまして、実現に向けたハードルが高いという指摘もあります。
 今後、規制改革担当大臣として、この実施事項の実現に向けてどう対応していくのか、検討や措置のスケジュールの見通しも踏まえてお聞かせください。
(答)御指摘の事項については、大手電力会社による新電力の顧客情報の情報漏洩及び不正閲覧を契機とした、再エネタスクフォースでの有識者による議論を踏まえて、「規制改革実施計画」に盛り込まれたものです。
 本件の実現に向けて、慎重な御意見もあることは承知をしておりますが、まずは経済産業省において、必要性や妥当性、長所・短所を含めて、検討を進めていただき、令和5年度内を目途に、結論を出していただきたいと、こう考えています。
 内閣府においても、その進捗について、適切にフォローアップをしてまいりたいと考えています。
(問)今週末に沖縄慰霊の日を迎えます。岸田総理は去年の追悼式典で、「強い沖縄経済」の実現について語っていますが、一方で、沖縄振興予算については減額傾向が続いている状況です。岸田政権として、この沖縄振興についてどのように取り組むのか、また、振興策で重視する分野についてどのようにお考えか、お聞かせください。
(答)まず、令和5年度予算の全体について申し上げれば、これは各事業の所要額を積み上げて、総額2,679億円を計上いたしました。これについては、沖縄県知事からも「国の財政状況が厳しいなか、一括交付金については今年度当初予算額と同水準が確保され一定の配慮がなされた」と、こういうコメントもいただくなど、地元からも一定の評価をいただいたと認識をしております。
 その上で、政府においては、御指摘の「強い沖縄経済」の実現に向けて重点的に取り組んでいくこととしておりまして、昨年5月に取りまとめた「強い沖縄経済」実現ビジョンに基づき、多岐にわたる関連施策を推進しているほか、先週6月16日に閣議決定された「骨太の方針2023」においても、「強い沖縄経済」を明確に位置づけたところです。
 幾つかの例を申し上げれば、コロナ禍の制約が明けた後の観光等の振興、それから2024年度末に完了予定であります沖縄健康医療拠点の整備、これは2024年度末に完了というリミットがありますので、この沖縄健康医療拠点の整備に力を注いでいく。それから、昨今の電力・エネルギー価格の高騰等も踏まえたクリーンエネルギー導入支援、こうした様々な取組を、今後も一つひとつ前に進めていく考えです。
 地元の御要望もしっかり伺いながら、「強い沖縄経済」の実現に向けた施策を始め、各般の沖縄振興策を、国家戦略として総合的・積極的に推進してまいりたいと考えています。

(以上)