岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年5月12日

(令和5年5月12日(金) 9:15~9:20  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 まず冒頭、前回の9日の会見の発言について一部訂正をさせていただきます。
 北欧諸国の大阪・関西万博の参加について、先日、「フィンランドは既に正式表明をしており、参加表明している153か国の中に含まれている」と申し上げましたが、フィンランドはホームページで参加を表明しておりますが、手続の関係上、まだ153か国の中には含まれておりませんでした。
この点を訂正させていただきます。
 続いて、ギャンブル等依存症対策推進担当大臣として御報告します。5月14日から20日までは、「ギャンブル等依存症問題啓発週間」です。ギャンブル等依存症は適切な支援で回復することができます。ギャンブル等依存症が気になる方や御家族の方々は、お一人で悩まず、御家族だけで悩まず、まずは最寄りの相談機関まで御相談いただければと思います。
 こうした知識や情報などを、若年層も含めて、より一層、効果的に発信していくことができるよう、今年度の啓発週間では、YouTube動画広告や体験談動画の作成など、インターネットを活用した新たな取組も行ってまいります。
 ギャンブル等依存症は身近に起こり得る問題であり、是非この機会に、幅広い方々に理解と関心を深めていただければと考えております。
 冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)今月上旬にオーストラリアの博物館からアイヌ民族の遺骨4体が日本側に返還されましたが、改めて岡田大臣の受け止めをお願いします。
 また、2017年のドイツからの遺骨返還に続いて海外からの返還は2例目となりましたが、他の国・地域にはどのくらいのアイヌ民族の遺骨が持ち出されているのでしょうか。その調査状況や返還手続の進捗についても併せてお聞きしたいと思います。
(答)まずは、アイヌの方々の御遺骨が、長きにわたりその故郷を離れることになったことに対し、改めて遺憾の意を表したいと存じます。
 その上で、今般、オーストラリア側の御協力のもと、御遺骨が無事に戻ってきたという報に接して、安堵の思いを抱いております。
 私としては、今後とも御遺骨を巡る、アイヌの方々の思いや心情などに寄り添いながら、引き続き、アイヌの方々への返還等の取組を着実に、かつ速やかに進めていきたいと考えております。
 また、海外に持ち出されたアイヌの方々の御遺骨については、これまでに返還が実現したドイツと、今回のオーストラリア以外にも、数か国において保管されているものと承知しておりますが、現時点では、知見を有する専門家による学術的な確認などが途上段階にあって、こうした確認等が終わっていない中で、これ以上の詳細について、予断を以てお答えすることは差し控えたいと考えています。
 いずれにしても、返還を実現する上では、知見を有する専門家の方々とよく御相談しながら、先ほども申し上げたような学術的な確認や、御遺骨を保管する関係機関への確認を進めるなど、返還に向けた諸課題の整理を丁寧に進めることが重要であり、これまでもこうした努力を積み重ねてきたところです。
 私はアイヌ施策担当大臣として、海外に持ち出された御遺骨が、その故郷に早く戻ることができるように力を尽くしていくことが大変重要と考えておりまして、引き続き、更なる返還の実現に向けて、諸課題の整理を着実に進めてまいりたいと考えています。

(以上)