岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年3月7日

(令和5年3月7日(火) 13:45~13:52  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、デジタル田園都市国家構想担当大臣として、「冬のDigi田甲子園」の受賞者について御報告いたします。
 「冬のDigi田甲子園」では、この度、有識者による審査委員会において、国民の皆様によるインターネット投票の結果と、有識者の審査結果を合わせまして、優勝に相当する内閣総理大臣賞などの表彰対象を決定しましたので、発表させていただきます。
 投票に御参加していただいた国民の皆様、そして審査に御協力いただいた増田委員長をはじめとする委員の皆様には、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。
 それでは、受賞者を発表いたします。お手元にも(資料が)あるかと思いますが、
○内閣総理大臣賞
「デジタル(テレマティクス)技術を活用した新たな交通安全対策」
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
 
○準優勝
「北信濃での観光型MaaS(マース)による利便性向上と広域周遊の促進」
東日本旅客鉄道株式会社
 
○ベスト4
「福祉介護・共同送迎サービス ゴイッショ」
ダイハツ工業株式会社
 
「学びのプラットフォーム「リアテンダント」で実現する教育DX」
大日本印刷株式会社
 
○ベスト8
「産学官民連携による観光DX~高山市におけるデータの地産地消~」
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学安田・遠藤・浦田研究室
 
「北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」
北海道公立大学法人 札幌医科大学医学部消化器内科学講座
 
「北海道の酪農牧場でDX実証、全国の酪農生産者へDXを推進」
株式会社ファームノート
 
「母子健康手帳アプリのデジタル予診票を活用した小児予防接種DX」
母子モ(ぼしも)株式会社
 
 以上の8社・団体の皆様でございます。受賞された皆様に祝意を表すとともに、御参加いただいた全ての企業・団体の皆様に改めて感謝を申し上げます。
 今後の予定としては、近日中に総理御出席の下、表彰式を開催する予定です。今後、受賞された取組を中心に、全国各地域の皆様が、自らの課題に対応したデジタル技術を活用して、デジタル田園都市国家構想の実現に向けた取組を推進できるよう、分かりやすい発信に努めてまいりたいと存じます。
 冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)一部報道で、オーストラリアの博物館2館が保管しているアイヌ民族の遺骨4体が、5月にも日本側に返還される見通しであると報じられました。
 そこで、4体のうち1体は、南樺太で発見された遺骨で、地域に返還されれば、これは初めてとなります。日本政府とアイヌ団体の関係者がオーストラリアに直接訪れて返還を受けることになると思いますが、その返還手続の進捗状況と今後の日程についてお聞かせください。
(答)オーストラリアの2つの博物館に4体のアイヌの御遺骨が保管されており、オーストラリアの政府及び博物館側より、その返還の意思が示されていると承知いたしております。
 これらは、大学の研究者が主導的に関与してきたものであることを踏まえて、昨年7月に開催されたアイヌ政策推進会議においては、従来から進めてきた国内の大学が保管するアイヌの御遺骨の場合と同様に、「大学の保管するアイヌ遺骨等の出土地域への返還手続に関するガイドライン」の活用により、アイヌの方々への返還を進めるとともに、直ちにアイヌの方々に返還できない場合にはウポポイの慰霊施設に集約する、としたものです。
 これを踏まえて、昨年8月末より、文部科学省において遺骨の返還を希望されるアイヌの方々からの申請を受け付けるなど、返還に向けた準備を進めてきたところです。
 日本への返還の具体的な日程や進め方については、内閣官房を窓口にして、オーストラリア連邦政府、また現地の博物館、そして関係するアイヌの方々など、多岐にわたる関係者と現在も調整を進めているところであり、引き続き関係各所との調整を丁寧に進めて、速やかな返還の実現に向けて取り組んでまいりたいと、現状はこのような状況です。

(以上)