岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年2月17日

(令和5年2月17日(金) 11:05~11:14  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、私から北方対策担当大臣として御報告します。
 終戦から長期間が経過し、元島民の方々を始め返還運動の担い手の高齢化が進む中で、次代を担う若い世代の関心を喚起することがますます重要になってきております。
 このため、全国の中学生を対象に、北方領土問題を身近な問題として捉え、正しく理解していただき、より一層の北方領土教育の充実を図ることを目的として、北方領土に関する全国スピーチコンテストを開催してきております。
 明日(18日)は、このコンテストの最終選考会が行われ、7,200作品を超える応募作品から選出された10名の出場者によるスピーチ発表や表彰式等が行われる予定です。
 私も北方対策担当大臣として表彰式に出席し、受賞者を始めとする参加者に直接お会いするとともに、大臣賞の授与を行うことを予定しております。
 次第等については北方対策本部までお問い合わせいただければ幸いと存じます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)現在、法律で規制されている東京23区内の大学の定員増について、昨日の政府の有識者会議では、「限定的な例外措置」として、緩和に向けて検討すべきだとする意見が取りまとまりました。
 全国知事会の委員などの地方は、地方のデジタル人材を妨げる懸念があるなどとする意見を出している一方で、昨夜、東京都の小池知事はコメントを発表して、「デジタル人材に限られているのは不十分だ」として規制自体の撤廃を求めるような意見も示しています。
 政府として、こういった地方と東京とで意見が異なっている状況の中で、この規制緩和について今後どう対応されていくのか。また、このような意見にどう答えていくのか、お聞かせください。
(答)昨日(16日)開催された有識者会議においては、御質問の高度デジタル人材にかかる定員増加抑制の例外措置を含め、会議の取りまとめについて概ね合意が得られ、座長一任となったと伺っております。
 この例外措置については、全国知事会からの御意見も踏まえて文部科学省とともに検討したものでありまして、産業界からのニーズが極めて高い高度なデジタル人材について、地方の若者の著しい減少を助長するおそれは少ないものとして、一定期間後に増加前に戻すことを前提とした臨時的な定員増に限ること、また、学生が東京圏(一都三県)外の地方企業等におけるインターンシップや研修等に一定期間参加するなど、地方における就職促進策を組み込んだプログラムであること、などの要件を提示しております。
 さらに産業界の人材ニーズや地方大学の定員増の状況も考慮しつつ、今後、地方公共団体関係者も参画されて、これらの要件を確認するということを想定しております。
 加えて、地域におけるデジタル人材育成機能を抜本的に強化するために、文部科学省において、地方大学の体制整備や教員確保の支援を行われるものと承知しております。
 デジタル人材の育成は、オールジャパンで取り組むべき課題であることについては、全国知事会も含めた関係者の意見が一致しているところであり、また地方側の懸念点に丁寧に配慮しながら、都市部・地方がWin-Winの関係となるよう、検討を進めてまいりたい、このように考えております。
(問)博覧会協会関係でお伺いさせていただきます。昨日、博覧会協会が「空飛ぶクルマ」について4グループを選出する見込みだという報道がなされております。まず、この件についての大臣としての受け止めと、報じられている内容によりますと、4グループ中3グループに関しては海外製の機体を使うということになっておりまして、日本製の機体ではないとなっております。
 日本の万博において大多数が海外製になるということについて、大臣の所感があれば併せてお願いいたします。
(答)「空飛ぶクルマ」については、大阪・関西万博で会場内ポートと会場外ポートをつなぐ二地点間の運行を実現するために、昨年12月27日から本年1月20日まで博覧会協会が運行事業者の応募を行っていたところです。
 現在、博覧会協会で選定に係る手続を進めているところでありまして、報道にあるように特定の事業者に内定したという事実はまだございません。
 したがって選定結果については、博覧会協会が2月21日(火)午後に公表する予定ということで、現時点でコメントをすることは差し控えさせていただきたいと、こういうふうに思います。
(問)週明けの月曜日に地方分権改革有識者会議が開かれ、大臣も御出席の予定かと思いますけれども、現在の案件の進捗と今後の見通しについてお願いいたします。
(答)来週のその会議については説明をこれから受けようというところですけれども、分権のナビゲーションガイド等について協議が行われると。そういうふうに、今、秘書官から聞きました。恐縮です。

(以上)