岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年11月11日

(令和4年11月11日(金) 9:20~9:26  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭、私から申し上げます。
 今週火曜日から木曜日までの3日間、「秋のレビュー」を開催しましたので、御報告申し上げます。
 本年は、EBPMの手法を各省に幅広く普及させていくための「起点」と位置付けて実施いたしました。
 個別事業の改善提案にとどまらず、政府の5,000事業全ての質の向上につなげていくための前向きな議論を行っていただいたほか、基金の見直しや、今後のレビューの在り方という新しい切り口での議論も行っていただいたところです。
 今回御議論いただいた内容を踏まえて、12月に行政改革推進会議を開催し、行政事業レビューの今後の方向性を取りまとめることとしております。
 これらの取組を通じて、行政事業レビューを政策決定過程に活かすとともに、行政事業レビューの業務に従事する職員がやりがいをもって取り組めるようにしてまいりたい、と考えております。
 冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)「秋のレビュー」の関係でお伺いをします。まず、今もお話がありましたとおり、今回の議論ではEBPMの手法を霞が関全体で広げていくために、それぞれの省庁で連携して、どこかの省庁だけがやるのではなくて連携するべきだという意見が結構出たと思うのですが、この今回の議論を霞が関全体で広げていくために、大臣としては今後どういったことが重要だと考えているかというところ。あと今回の最後のセッションの中で、今後のレビューの在り方自体を非公開という選択肢も含めて考えるべきだという意見も出ましたが、今後のこのレビュー、もしくは行革の在り方について、もし御意見やお考えがあれば伺えればと思います。
(答)冒頭にも申し上げたように、本年の「秋のレビュー」は、EBPMの手法を、おっしゃるとおり、各省に幅広く普及させていくための「起点」と位置付けて開催しました。
 取り上げた個別の事業をどうするかという、これも大事なことですけれども、それにとどまらずに類似の事業にも応用をしていく、という観点を持ちながら、EBPMの手法をどう活用していくのがよいか、ということを中心に御議論をいただきました。
 有識者の皆様、また各省の方々の間では、今後の行政事業レビューの在り方を考える上で、大変示唆に富んだ、前向きな良い議論をしていただいたと感じております。
 この秋のレビューを第一歩として、政策を機動的、柔軟に見直していく文化を、先ほど御質問にもありましたが、霞が関に定着をさせていきたいと、こういうふうに考えていて、今回の議論を踏まえた、今後の方向性を12月の行革会議において報告をしたいと思います。
 大きな方向性としては、そうした行政事業レビューを政策の質の向上に直結する取組にしていきたいということが、我々の大きな目標です。
 このためにEBPMの手法をレビューシートに取り入れ、それからシートを予算編成プロセスに活用してもらってEBPMの観点からの議論を促していく、こういった点で、各府省庁に連携を取ってというお話もありましたとおり、EBPMの実践を促す方策を考えております。
 具体的な方向性については、行政改革推進会議の有識者議員とも御相談を申し上げた上で、12月の会議で取りまとめを行いたいと、こういう方針です。
(問)先日、葉梨法務大臣が死刑執行に関する発言をして、過去にも同様の発言をしていたということで、これに関して撤回されて陳謝されたということですが、同じ閣僚の一人として大臣のお考えをお聞かせください。
(答)政治家の発言については、やはり自らしっかりと説明すべきものと、このように考えております。

(以上)