岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年10月14日

(令和4年10月14日(金) 10:57~11:08  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 本日、冒頭、私からはPFI法改正案について御報告します。
 本日の閣議におきまして、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律の一部を改正する法律案」を閣議決定いたしました。
 PFIは、公共の施設とサービスに、民間の資金と創意工夫を最大限活用する制度であり、「新しい資本主義」における新たな官民連携の柱として、地方創生やデジタル田園都市国家構想の実現に大いに寄与するものと認識しております。
 今後、PFI事業の更なる推進を図るためには、新たな分野や小規模自治体での活用拡大、技術革新や事情変更への柔軟な対応などに取り組む必要がございます。
 このため、本改正法案において、事業対象として「スポーツ施設」及び「集会施設」の明確化、コンセッション事業における事業期間中の変更手続きの創設、PFI推進機構に、地域金融機関などへの助言や専門家派遣等の業務の追加、機構の株式等の処分期限の延長といった措置を講ずることとしております。
 今国会において御審議の上、速やかに成立いただきたいと考えております。
 もう一つ、今週火曜日、10月11日から、いわゆる「2+1(ツープラスワン)大臣会合」を開始しましたので、御報告いたします。
 この会合は、河野デジタル担当大臣と連携して、政治主導で規制改革の検討を加速させることを目的といたしています。
 今回は、加藤厚生労働大臣をお迎えして、労働安全衛生法令に基づく作業主任者の常駐規制の見直し、ハローワークにおける失業認定のオンライン化について、それぞれ前向きに取り組むことで合意をしました。
 まず、「作業主任者の常駐規制の見直し」では、現状、作業場への常駐が義務付けられている作業主任者の職務について、技術で代替できる場合には、それも可能とする方向で一致しました。
 引き続き河野デジタル担当大臣を中心にフォローしてまいります。
 次に、「ハローワークにおける失業認定」では、現状、全ての方に4週間ごとにハローワークに出向いていただくことが原則となっている取扱いについて、オンラインの活用も含めて見直す方向で一致しました。
 具体的には、遅くとも来年4月から、離島に在住するなど、ハローワークに出向くことが大きな負担となっている方に対して、オンラインを活用した取組を実施していただきます。
 そして、その効果検証も踏まえて、失業認定全体の見直しについて、できるだけ速やかに結論を得ることとなっております。
 本件は、私が中心となってフォローアップをしてまいります。
 引き続き、河野デジタル担当大臣と連携しながら、規制改革の取組をしっかりと進めてまいりたいと存じます。
 冒頭発言は以上です。

2.質疑応答

(問)冒頭発言と別件で恐縮なんですが、衆議院小選挙区の定数を10増10減する改正公職選挙法が自民党内でほぼ了承されまして、今国会で法案が提出される見込みとなっております。
 10増10減については、1票の格差解消の一方で、地方選出の議員が減って、地方の声が国政に届きにくくなるんじゃないかという懸念も出ているわけですけれども、岡田大臣として、現在この点についてどのようなお考えをお持ちなのか。また、地方創生大臣として、そうした懸念に対応するためにどんな取組が必要だというふうに考えておられるか、教えてください。
(答)まず、改正公職選挙法については、恐縮ですが、私の所管外であり、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 その上で地方創生担当大臣として、この地方創生について申し上げれば、東京圏への一極集中の是正や人口減少地域の活性化は、一刻を争う課題と考えております。
 そこで、地方への人の流れを生み出し、将来にわたって活力ある日本社会の維持に向け、地方創生担当大臣として、地方の御意見をしっかりと伺いながら、地方創生の取組を進展させるよう努めてまいりたいと、このように考えております。
(問)私も冒頭の発言とちょっと異なる関係で恐縮なんですけれども、靖国神社の秋の例大祭が来週17日から始まりますが、現時点で岡田大臣、参拝に行かれる御予定はありますでしょうか。また、参拝に行かれない場合でも、供え物の真榊を奉納する予定などありましたら教えてください。よろしくお願いします。
(答)私は、靖国神社に対しては、以前から折を見てお参りをさせていただいております。しかしながら、今回の秋の例大祭については、現時点では参拝などは予定をしていないというところです。
 できるだけ自然な形で、時折やはり「御霊安かれ」という、そういう思いは抱いておりますので、お参りに行くことはございますけれども、春秋の例大祭とか、あるいは8月であるとか、そういう時期にはあまりこだわらずに、折を見てお参りをさせていただいてるというのが私の状況です。
(問)冒頭発言であった「2+1大臣会合」についてちょっとお伺いしたいです。今回、加藤厚生労働大臣ということだったんですけど、今後、この「2+1大臣会合」をどれぐらいのスパンでどのように開いていかれるのかと、今後具体的に予定されているものがあったら教えていただければと思います。
(答)「2+1大臣会合」の今後の開催予定につきましては、まさに調整中です。政務主導で規制改革の検討を加速させたいという観点から、取り扱うべき案件を精査して、もちろん河野デジタル担当大臣と連携を取って、そのそれぞれの担当大臣にお声掛けをしてまいりたいと思いますので、今は調整中ということで御理解をいただきたいと思います。
(問)今の「2+1大臣会合」の関係で、関連でお伺いしたいです。今後は調整中ということですが、昨日は規制改革推進会議があったと思いますが、この政治主導で規制改革を進めていくというプロセスは、既存のそういったプロセスとは別ですか。その推進会議とどういう関係性というか、あるのかというあたりを伺えればと思います。
(答)大きな方向性は、規制改革推進会議で議論をされてきた方向性と変わらないというか、それを踏まえたものになっていると思いますが、特に我々、河野デジタル担当大臣と私が、それぞれの事務方とも相談しながらではありますけれども、やはりこれは政治主導、大臣同士が率直に腹を割って語り合って調整すべき案件であろうというものを選んでいきたいというふうに考えています。

(以上)