岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年9月26日

(令和4年9月26日(月) 11:01~11:07  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 アイヌ施策担当大臣として御報告申し上げます。
 昨日25日、大臣就任後に初めて、北海道白老町(しらおいちょう)のウポポイを訪問いたしました。
 今回の訪問においては、豊かな自然に囲まれたウポポイにおいて、アイヌの歴史や文化についてあらためて触れるとともに、北海道アイヌ協会の大川理事長、鈴木知事をはじめとする地元関係者の皆様の生の声を直接伺うことができ、大変有意義であったと考えております。
 今後もアイヌの方々に寄り添いながら、アイヌ施策の着実な推進に取り組んでまいります。
 また、北方対策担当大臣として御報告いたします。
 28日に、北方領土隣接地域を訪問いたします。
 現地では納沙布岬から北方領土を視察するとともに、元島民の皆様や地元自治体等の関係者の方々と意見交換を行う予定です。
 地元の関係者の皆様から直接、生の声をお聞きし、隣接地域の現状もしっかりと把握してまいりたいと考えております。
 日程等詳細については、北方対策本部までお尋ねいただければと存じます。
 冒頭、以上でございます。

2.質疑応答

(問)28日の北方領土隣接地域への訪問についてお伺いいたします。まずその現状、ロシアとの関係が悪化する中で、改めてこの地域を視察することの狙い、どこに重点を置くかということを教えてください。
 また、2点目として、元島民の方とも懇談されるとのことでしたが、今ロシア側がビザなし渡航の協定を一方的に破棄したりなど、そういう状況の中で、元島民の方は非常に残念な思いを抱いております。
 岡田大臣は交流が進まない状況について、これまで何とぞ理解いただきたいという御発言をされておりますけれども、改めてこの元島民の方々とどのような思いで向き合われるのかというところを教えてください。
(答)今般、ロシア政府が、四島交流等の事業に係る合意の効力の停止に係る政府令を発したことは、極めて不当なものであり、断じて受け入れられないと考えております。これは累次申し上げてまいりました。
 今回の出張では、北方対策担当大臣の立場で、こうした現状について、現地関係者、元島民の方々やあるいは自治体の関係者の皆様にも丁寧に説明させていただくとともに、現地関係者の生のお声を忌憚なく聞かせていただきたいと考えております。
 本当に、元島民の皆様は御高齢にもなられて、交流を進めたいと、進めて欲しいと、そういうお気持ちはこれまでも申し上げてきたとおり、よく分かりながら、現状このロシア側の責任によって、こうした交流を進めることが困難な状況になっていることは、御存知のとおりであります。こうした点についても、元島民の皆様にも丁寧に御説明し、そしてそのお気持ちを酌み取るような形の対話をさせていただきたいと思っております。
(問)安倍元総理の国葬について伺います。開催が明日に迫る中、依然として賛否が割れておりますけれども、大臣御自身どういうお気持ちで参列したいとお考えでしょうか。
(答)まず、あらためて去る7月8日、選挙演説中に突然の銃撃によって殺害された安倍元総理の御冥福を心からお祈りいたします。
 明日の国葬儀では、参列者とともに安倍元総理の生前の面影を偲び、今はただ静かに哀悼の誠を捧げてまいりたいと考えています。

(以上)