岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年9月16日

(令和4年9月16日(金) 11:01~11:17  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)万博についてお伺いします。「大阪パビリオン」の建設費用が大体20億円上振れしそうだということが昨日分かりました。これは物価高騰の影響が背景にありまして、決して一つのパビリオンだけの問題ではないと思っています。この物価高というのが万博全体にどう影響しているのかということと、今後対応としてどのようなことを考えていらっしゃるのかということを教えてください。
(答)その報道については承知をいたしております。この大阪館については大阪府・大阪市の事業であり、その内容についても大阪府・市で検討中であるため、政府はコメントする立場ではないと認識しております。
 万博会場の建設費については、工事の進捗管理をしっかり行うことによって、引き続き、全体として1,850億円と我々が掲げている水準に収まるよう全力を尽くしてまいりたいと思います。
 いずれにせよ、地元自治体と連携しながら魅力あふれる万博となるよう、しっかり準備を進めてまいりたいと思います。
(問)先日沖縄を視察されたと思いますけれども、視察されて受け止めと、今後取り組んでいきたいことについて、所管大臣としてよろしくお願いします。
(答)14日、そして15日の両日、担当大臣就任後初めて、沖縄を訪問いたしました。
 沖縄担当大臣として、今回の訪問ではまず戦没者墓苑等を参拝し、追悼の誠を捧げるとともに、その後、玉城知事や照屋県議会副議長、市町村の代表、また経済団体の代表等の方々と懇談をさせていただきまして、それぞれ大変有意義なお話をお伺いいたしました。私からも、沖縄の発展のために沖縄の皆さんとよく連携をして、全力で取り組んでまいりたいという決意を申し上げました。
 少し長くなるかもしれませんが、沖縄の振興に第一線で取り組まれている様々な現場を視察させていただいたんですね。その幾つかの例を挙げると、首里城の視察では、沖縄の象徴ともいうべき、しかし残念ながらああして火災で失われた首里城の速やかな復元の重要性を改めて痛感いたしました。
 若い妊産婦の方々の居場所、「ママ笑room」というところの視察では、子どもの貧困対策、これは全国的な課題でもありますが、沖縄においてはひときわそうした重要性が高い。そのことを改めて認識し、そこで頑張っていただいている皆さまに感謝の気持ちを抱いてきたところです。
 「沖縄IT津梁パーク」や企業の視察も行いまして、情報通信産業やものづくり産業を育成する必要性、そして沖縄にはその必要性とともに可能性、潜在的な力があるなと、ポテンシャルがあるなということも実感をいたしました。
 さらに、西普天間住宅地区跡地も見まして、これはまさに私どもの課題である跡地の活用の重要性を確かめてきたところです。
 そして「那覇クルーズターミナル」、これは沖縄のリーディング産業であります観光の回復、再生が急がれていることを目の当たりにいたしました。
 今回様々な方々と意見交換をし、また限られた時間の中で相当多くの現場を見せていただきましたので、こうした御要望や御意見、また自分で見てきたことをしっかりと受け止め、また咀嚼してまいりたいと思います。
 また、今後も様々な現場に足を運びながら、広く地元の皆さまの御意見を伺いながら、沖縄振興のために全力を尽くしてまいりたいと、これが今回の出張の所感でございます。
(問)9月10日に石川県小松市を視察されましたけれども、その御感想や、地方創生施策と防災施策との連携について、大臣のお考えをお聞かせください。お願いいたします。
(答)特にこの8月は全国的に大雨災害が多かったわけでして、私も石川県は地元ですので、石川県の視察を通じて、各地の災害に対する復旧・復興の道筋というか、そうした実態をまずは見極めたいと思って被災地に参りました。
 先月の大雨で甚大な被害が出た小松市中海町(なかうみまち)という町に参りまして、赤穂谷(あかほたに)温泉という温泉旅館も大変な被害を受けましたが、町内唯一の金融機関であります中海(なかうみ)郵便局が大変な被害を受けた状況を見ました。地域の拠点であります郵便局の機能が失われ、住民の不便、また不安はさぞかし大きなものがあると思います。
 郵便局長会などの皆さんもボランティアとして支援に駆け付けておられまして、いろいろとお声を伺いました。また、郵便局のATMもなくなってしまったので、ATMを搭載した車両型の移動郵便局というものが来ていて、全国に7台あるというのですけれども、私は初めて見ました。
 こうした郵便局が地域や住民の皆さんにとって心強いよりどころというかネットワークになっていて、地域コミュニティーを守るためにも郵便局の再建は不可欠と感じました。
 こうした地域に根付いた郵便局が、地方公共団体をはじめとする地域の関係者と連携をしながら、安心して暮らすことができ、なおかつ魅力的な地域づくりなど地方創生の取組において果たす役割というものは大きいのではないかと、このように感じたところです。
(問)先ほどの沖縄視察の関係でお伺いしたいのですけれども、玉城知事との会談の中で、大臣は政府と沖縄をつなぐ懸け橋というのが役割だとおっしゃったと思います。要望の中でも、辺野古の話ですとか、あと財源の話について関係省庁に伝えるというお話があったと思うのですが、今後内閣府として、大臣として沖縄からの要望をそれぞれの省庁等につないでいく上で、どういった形で具体的に要望を伝えたり、対応されていきたいかというところをお伺いできますでしょうか。
(答)例えば沖縄県の御要望は大変多岐にわたるものでしたけれども、辺野古への移設ということは、これは防衛省の所管ということでありまして、我々はそうした基地の移転があったときには、その跡地をどう利活用して沖縄を振興していくかという、そういうのが我々の所管ですので、そのとき私は自分の所管の外にある事柄でも関係省庁に伝えたいというふうに申しました。
 ほかにも、外務省に伝えるべき御要望もあったかと思います。そうした事柄については、まず事務的にお伝えをすると同時に、やはり機会を捉えて関係大臣とお話しする、そういう機会も持てればというふうに考えております。
(問)すみません、直接政務と関係ないですけれども、大臣の地元である石川と隣県の富山でG7の関係閣僚会合の開催が決まりましたけれども、その受け止めを一言いただければと思います。
(答)ただいまのお尋ねについては、本日の閣議において官房長官から来年のG7広島サミットに係る教育大臣会合を富山県及び石川県で、これは都道府県の建制順だと思いますが、共催することを決定したというお話がございました。
 教育大臣会合につきましては、詳細については文部科学省にお問い合わせをいただきたい、と思いますが、私として申し上げますと、G7サミットの関係閣僚会合が全国各地で開かれると。このこと自体、私は地方創生担当大臣としても喜ばしいことと思っておりますし、そうした中で、北陸地方の両県も手を携えて教育大臣会合を共同開催される、そういう運びになったこと、これは評価をしたいと、このように思っております。
 充実した教育大臣会合になることを願っておりますし、我々もいろいろと地元と意見交換をさせていただいて、そうした意義ある教育大臣会合になることを願っております。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)資産公開について2点伺います。まず大臣御自身の資産に対しての御自身の御所感、評価を伺いたいのが1点。2点目はこの資産公開制度そのものに対する大臣のお考えをお聞かせください。
(答)まず私自身の資産ということでございますが、ごく普通というか、余り目立ったものはないなというのが率直な所感です。
 また、資産公開制度については、皆さまよく御承知の国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範において、就任時及び辞任時に資産公開を行うこととしており、今般、先月の第2次岸田改造内閣発足に伴って資産公開を行うものですが、この目的は、行政の責任者となる国務大臣等が自らの資産を国民に公表することにより、在任中の清廉さ、公正さを保ち、政治と行政に対する国民の信頼を確保しようとするものでありまして、大臣等規範に基づく資産公開では、配偶者や扶養する子どもを対象に加えるなど、国会議員の資産公開法よりも厳格なものとしていて今日に至り、一応の定着を見ているものと思います。
 私といたしましても、今後もこうした大臣等規範に基づき、適切に対応してまいりたいと、このように考えております。

(以上)