岡田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月30日

(令和4年8月30日(火) 11:26~11:40  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨


 本日の閣議終了後、デジタル田園都市国家構想及び規制改革に関する今後の進め方について、私から総理に御説明をし、総理から御指示をいただいたところであります。
 まず、デジタル田園都市国家構想については、第1に、本年末のデジタル田園都市国家構想総合戦略の策定に向けて、9月にデジタル田園都市国家構想実現会議を開催し、速やかに議論を開始してほしい。第2に、後ほどご紹介いたします「夏のDigi田(デジデン)甲子園」の受賞団体の取組を全国に展開するとともに、年末にかけて民間を対象とした新たなDigi田甲子園の開催に向けて、速やかに着手してほしい。第3に、企業版ふるさと納税について、企業及び地方公共団体の双方に積極活用を促すとともに、総合戦略において新たな目標を定めてほしいとの御指示がありました。
 これらの御指示を踏まえて、各省庁と緊密に連携しながら積極的に取り組んでまいりたいと思います。
 続いて、規制改革については、地方の社会課題解決を成長のエンジンにし、デジタル田園都市国家構想を実現していくためには、規制制度面での取組も重要である。こうした地方創生の観点も踏まえ、規制改革推進会議において精力的に議論をし、年内に中間的な成果の取りまとめを行ってほしいとの御指示がありました。
 この御指示を踏まえ、速やかに規制改革推進会議において議論を開始していきたいと考えております。
 続いて、夏のDigi田甲子園についてご報告申し上げます。モニターをご覧いただきたいと思います。
 地区予選を突破した総勢159件の都道府県代表について、本選として、国民の皆様によるインターネット投票と有識者による審査会を経て、各部門の受賞者が決定いたしましたので、発表を行いたいと思います。
 なお、投票総数は最終的に2万4,000件を超える規模となりました。投票にご参加いただいた国民の皆様、そして審査にご協力いただいた増田委員長を始めとした委員の皆様には、この場を借りて改めて御礼を申し上げたいと思います。
 優勝、準優勝以外のベスト4には、実装部門の指定都市等の区分は、山形県山形市、神奈川県横須賀市、市区分は、北海道北見市、埼玉県深谷市、町・村区分は、高知県日高村、静岡県小山町、最後に、アイデア部門は、三重県多気町・大台町・明和町・度会町・大樹町・紀北町、京都府舞鶴市の計8つの取組が選ばれました。
 続いて、準優勝には、実装部門の指定都市等の区分は、群馬県前橋市の「マイナンバーを活用した移動支援」、市区分は、岐阜県飛騨市の「電子地域通貨による地元企業支援」、町・村区分は、宮城県丸森町の「アプリを使った子育て世代の支援」、最後に、アイデア部門は、千葉県いすみ市の「漁業DXによる地域活性化」この計4つの取組が選ばれました。
 そしていよいよ、栄えある内閣総理大臣賞優勝に選ばれた4つの取組を発表いたします。
実装部門の指定都市・中核市・施行時特例市等区分は、福岡県北九州市の「中小企業DXの推進」、市区分は、山形県酒田市の「光ファイバーを活用してスマホで島内どこでも注文可能な配送サービス」、町・村区分は、群馬県嬬恋村の「観光データの分析やスマホによる情報発信」、最後に、アイデア部門は、群馬県前橋市の「視覚障害者の歩行支援と市民参加による共助の仕組みづくり」の4つの取組が、見事優勝に輝きました。
 おめでとうございます。受賞された皆様に祝意を表しますとともに、御参加いただいた全ての自治体の皆様に、改めて感謝を申し上げたいと存じます。
 今後の予定といたしましては、近日中に総理御出席の下、表彰式を開催する予定であります。また、先ほど申し上げた総理の御指示を踏まえて、受賞団体の取組などの情報発信や、年末にかけて開催する新たなDigi田甲子園の準備にしっかりと取り組み、国民の皆様を広く巻き込んだムーブメントにつなげてまいりたいと考えております。
 私からのご説明、発表は以上でございます。

2.質疑応答

(問)最初、今日総理から指示があったという件でお伺いをしたいんですけれども、年末の構想の策定に向けた指示に対して、岡田大臣としては総理にどのようなご返答をされたのかというところと、改めて残りこの3カ月、4カ月ですよね、どういった形で具体的に議論を進めていきたいかというところの受止めを、お伺いできますでしょうか。
(答)これまでの地方創生の取組で蓄積されてきた成果や知見というものも踏まえながら、デジタルの力を活用して、地方の社会課題の解決、あるいは魅力向上の取組が加速化、深化していくような、そういう戦略をつくっていきたいということを、総理に申し上げました。
 総理からも、9月にデジタル田園都市国家構想実現会議を開催して、速やかに議論を始めるようにという御指示があったことでありますから、具体的な策定方針については、その会議で議論をしたり、速やかにそのことに着手するよう準備を始めたいと思っています。
(問)万博の関係で1点伺いたいんですが、万博担当大臣という担務も任命されまして、今後大阪への現地視察の予定ですとか、もし予定、もしくは調整があれば、どういったところをご覧になったり、どういったご趣旨で行かれたいかという辺り、併せて伺えますでしょうか。
(答)万博の成功には、もちろん開催地の地元関係者の皆様のお声に耳を傾けて御理解と御協力を得ながら進めていくことが不可欠と考えております。
 大臣就任に当たり、できる限り速やかに地元関係者の皆様にお会いをして、また何よりも現場を見て、また現場のお声をお伺いして、しっかりと連携をしていきたいと考えております。その今調整に当たっているところであります。
(問)発表項目に関して1点お伺いしたいと思います。総理からも今後こういった受賞した取組について、横展開をという指示があったということですが、具体的に何か今大臣、今日そういった指示を受けてどういった形でこの取組というのを他の自治体に発信していくのかという具体的な考えがあればお願いいたします。
(答)今後の受賞団体の取組などの横展開の進め方についてのお尋ねでありますけれども、具体的な内容については検討中でありますけれども、やっぱり今回受賞された優れた取組というものが、全国各地に広がっていくように、分かりやすい広報というものがまず大事だと思っております。それで、デジタル田園都市国家構想交付金などによる支援を行ってまいりたいと考えています。
(問)スーパーシティやデジタル田園健康特区では、最適移動社会や健康長寿社会などの取組を民間企業や団体が携わっていますけれども、郵便局に期待する役割などについて、大臣のご意見をお聞かせください。
(答)政府においては、国家戦略特区諮問会議の審議等を経て、本年4月に、もうだいぶ広まってきたと思いますけれども、スーパーシティ型国家戦略特区として、茨城県つくば市及び大阪府大阪市、デジタル田園健康特区として石川県加賀市、長野県茅野市および岡山県吉備中央町の区域を指定いたしました。
 これらの区域においては、デジタル技術を活用して、新型モビリティやロボット、ドローン等を本格導入した自動配送サービス、高齢者等の交通弱者の移動支援サービス、タクシーによる医薬品等の宅配サービスなどの様々な移動物流サービスの社会実装を行うことを予定しております。
 こうしたサービスの社会実装に当たっては、既に地域に根差した取り組みを展開されている郵便局との連携も想定されるため、郵便局の方々にも、今後積極的な役割を担われることを期待しております。
 既に、こういうスーパーシティやデジタル田園健康特区の指定自治体と郵便局との間で、様々な包括連携協定が結ばれていて、協力関係があるという、そういった自治体も多いと思いますので、このスーパーシティやデジタル田園健康特区においても、郵便局の方々に積極的な役割を担っていただけるのではないかと、このように期待しているところであります。

(以上)