小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年3月31日

(令和5年3月31日(金) 10:00~10:05  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 よろしくお願いします。私からは冒頭3点ございます。
 まず1点目、「こども政策の強化に関する関係府省会議」の第6回を今日開催いたします。本日の会議では、こども・子育て政策の強化についての試案、試す方の試案を議論するとともに、その実現に向けた今後の連携について意見交換をする予定です。詳細につきましては、事務局までお問い合わせください。
 2点目です。令和5年4月1日、明日です。いよいよこども家庭庁が発足いたします。実際に業務を始める4月3日、月曜日にこども家庭庁のある霞が関ビルディングにおいて、私も参加し、こども家庭庁の発足式を開催いたします。
 こども家庭庁の使命は、こどもの最善の利益を考える「こどもまんなか社会」を実現することにあります。こども家庭庁のこれまでの行政にはない新たなチャレンジは、こどもや若者をこども政策の対象としてのみ捉えるのではなく、こども政策の当事者として共に政策を立案していくということにあります。
 このことを象徴する取組といたしまして、発足式にもこどもや若者に参加していただき、参加していただくだけではなく、これまでは担当大臣が書いていた新組織の看板の文字も、こども家庭庁におきましてはこどもや若者自身に書いていただくことにいたしました。こうした見える形を通じてでも我々の使命やチャレンジが国民の皆様に伝わることを期待したいと考えております。詳細はこちらも事務局にお問い合わせください。
 最後は3点目であります。今日、孤独・孤立の実態把握に関する令和4年の全国調査結果を公表しました。令和4年12月1日を調査期日として、16歳以上の個人2万人を対象に、令和3年に続いて2回目の全国調査を行ったものであります。
 主な調査結果を御紹介すると、孤独感に関する直接質問への回答については、数値の変動はありますものの全体の傾向としては前回調査と変わらず、約8割の人には程度の差はあるものの孤独感があると考えられる結果となりました。また、年齢階級別では、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合が最も高いのは30代でありまして、前回調査と同様の結果となりました。更に、孤独感に影響を与えたと思う出来事についての回答を見ると、いじめやハラスメントを含む「人間関係による重大なトラブル」、病気や怪我など「心身の重大なトラブル」、「一人暮らし」などが孤独感に特に影響を与えたことが伺える結果となりました。他方で孤立の状況については、同居していない家族や友人たちと直接会って話すことが全くない人の割合が約1割であるなど、家族や友人とのコミュニケーションの頻度が乏しい人も一定割合いることが伺えます。
 今回の調査結果を孤独・孤立対策を進める上での貴重なデータとして有効活用していくと同時に、今後も調査を継続し、経年変化も含めて分析を進めていきたいと考えております。
 

2.質疑応答

(問)先日、こども家庭庁の初代長官に渡辺由美子さんが起用されることが発表されました。こちら人選の理由、狙いと期待などを伺えればと思います。お願いします。
(答)ありがとうございます。
 御指摘のあった渡辺こども家庭庁設立準備室長とは、私もこの間、8か月にわたって共に仕事をしてまいりましたが、渡辺室長はこども政策をはじめとした行政経験が非常に豊富であり、本日取りまとめを行います、こども・子育て政策の強化に関する試案などにおいても、関係省庁との調整、折衝などにその手腕を発揮していただいたと感じております。また、これまで「こどもまんなかフォーラム」など様々な機会を通じてこども、若者、子育て当事者の声を伺ってまいりましたが、どのような機会であっても真摯に声を受け止め、それを政策に反映しようとする強い姿勢をもって渡辺室長は対応してまいりました。
 こうした実績や人柄を高く評価いたしまして、「省庁の縦割りの打破」、「こどもや若者の視点に立った政策づくり」を使命とするこども家庭庁の初代長官にふさわしいと考え、就任していただくことといたしました。
(問)本日、こども・子育て政策を取りまとめた試案の公表を予定していらっしゃると思うんですけれども、今日、岸田総理にはどのような形で、どのような場で報告されるのかというところを教えていただけないでしょうか。
(答)調整中でありますので、今日の運びが決まり次第、また御報告をさせていただきます。

(以上)