小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年3月28日

(令和5年3月28日(火) 8:38~8:45  於:参議院本会議場中庭側)

1.発言要旨


 冒頭は全部で6点あります。
 まず1点目、「こども政策の強化に関する関係府省会議」の第5回を本日開催いたします。今日の会議では、「こども・子育てにやさしい社会づくりのための意識改革」について、子ども・子育ての市民委員会共同代表の鎌田實さんから「多様な支援ニーズへの対応」について、社会福祉法人麦の子会の北川聡子理事長、神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授の新保幸男先生、全国児童家庭支援センター協議会の橋本達昌先生から、計4名の方に御発表いただき、意見交換を行うことといたしております。詳細につきましては準備室までお問い合わせをください。
 2点目ですが、第3回のこども政策DX推進チームを、お手元の資料の配付のとおり明日17時20分から開催いたします。今回は、今月中に策定することとしておりました工程表に関する議論を行います。この工程表は、こども家庭庁の設立後の4月以降の当面の取組方針をまとめるものになります。具体的には、今回初めて定量的に整理した子育て家庭へのアンケートの結果、アンケートの結果を踏まえた出生届、妊娠届、母子健康手帳、健康保険、予防接種等の手続の見直しの方向性、伴走型相談支援による面談等の相談記録や、出産・子育て応援ギフトの支給記録に係る自治体間での情報連携などについて議論を行う予定です。
 3点目ですが、お手元の資料のとおり、こども政策の推進に係る有識者会議において第2次報告書が取りまとめられ、今日公表いたします。本報告書は、有識者会議におけるこれまでの検討の経緯や、こども大綱の役割を述べた上で、有識者の議論を踏まえた、こども政策の立案・実施に当たっての踏まえるべき基本的な共通事項等をまとめたものになります。
 基本的な共通事項として、第1に、こども・若者、子育てを希望する方や、子育て当事者の視点に立って考えること。第2に、こどもや若者のライフステージに応じて、切れ目なく対応していくこと。第3に、全てのこども・若者への対応を基本としつつ、こどもや若者の現在と将来がその生まれ育った環境によって左右されることがないようにすること。第4に、結婚や子育てに希望を持つことができ、その希望をかなえられるようにすること。そして最後、第5に、施策の総合性を確保するとともに、関係省庁、地方自治体、民間団体等との連携を重視することを5つの柱として整理しております。本報告書の内容を踏まえて、こども家庭庁創設後に、こどもや若者、子育て当事者などの関係者の方の意見を踏まえながら、こども大綱の案の検討をしっかりと進めてまいります。
 そして第4に、明日3月29日、「未就園児等の把握、支援のためのアウトリーチ及び伴走型の支援等に関する調査研究」の報告会を開催いたします。本調査研究では、今後の取組の方向性として、妊娠から全ての子育て家庭を支えていくことにより孤立を予防することが重要であり、新たにスタートした伴走型相談支援を積極的に活用すること。孤立の恐れがある場合には、なるべく早く把握して必要な支援につなぐことが重要であり、国や自治体が3歳以上の未就園児の数や養育状況を把握すること。そして3点目として、支援につながりにくい家庭に対しては関係性づくりが重要であり、訪問型の子育てサービスや必要な支援の申請手続のサポートが効果的であることなどが議論されてきました。このたび報告書が取りまとめられ、明日、検討委員会の横山座長から御報告いただくことになっております。
 そして5点目です。男女共同参画担当大臣になりますが、「若年層の性暴力被害予防月間」の実施についてお知らせをいたします。今回のポスターはこちらになります。「あなたがYESでも、わたしがNOなら性暴力」というスローガンです。
 政府では、入学・進学に伴い、若者の生活環境が大きく変わる4月を「若年層の性暴力被害予防月間」と位置づけ、性暴力被害の予防啓発や相談先の周知を行うことといたしております。私としても、昨年、性暴力の相談窓口の方々にお会いした際に、こどもを含む若年層の被害に関する相談が増えていることや、性的な加害行為や被害を防ぐためには、若年層がしっかりとした知識を身につけられるようにすることが必要とのお考えを伺いました。相手が同意していない性的な行為は性暴力であり、許されない行為であります。また、もし自分が同意していない性的な行為をされたら、ためらわずに相談してほしいと考えております。
 こうしたメッセージを発信するため、今年度のコピーを「あなたがYESでも、わたしがNOなら性暴力」といたしました。ポスターのデザインにもそのメッセージが込められております。また、内閣府では、ポスターに加え、啓発動画を作成中であります。関係省庁や都道府県とも連携して、広報啓発活動を集中的に行いたいと考えております。被害を受けている方はひとりで悩まずに、「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」、#8891(シャープはちはちきゅういち、はやくワンストップ)に相談していただきたいと思っております。本月間を通じて、「同意のない性的な行為は性暴力である」、「被害者は決して悪くない」という認識を若年層を中心に、社会全体に広げてまいります。皆様の御協力をお願いしたいと思います。
 最後6点目です。孤独・孤立担当大臣としてになります。孤独・孤立対策ウェブサイト「あなたはひとりじゃない」において、孤独・孤立に関する支援の情報を一元化し、自動応答チャットボットにより利用者の悩みに応じた支援制度や相談先を案内しています。また、支援を受けたり相談することをためらうことのないよう、悩みを抱えている方の質問や回答も掲載しております。
 本ウェブサイトにつきましては、これまで日本語のみでの情報提供となっておりましたが、長引くコロナ禍や物価高騰等の影響も踏まえ、外国人の方に対して情報を着実に届けることができるよう、外国語のページを作成することといたしました。このたび、今月の10日の18歳以下向けのページに続きまして、一般向けのページを本日から公開をいたしましたのでお知らせをしたいと思います。在留外国人の状況等を勘案し、今回も10の言語で対応しておりますので、孤独・孤立の悩みを抱える外国人の方には是非本サイトを活用していただいて、支援制度や相談先を探していただきたいと考えております。
 冒頭は以上になります。

2.質疑応答

(問)なし
(答)なし

(以上)