小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年1月23日
(令和5年1月23日(月) 10:16~10:32 於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)
1.発言要旨
おはようございます。本日もよろしくお願いします。冒頭3件ございます。
まずは、こども家庭庁のロゴマークについてであります。こども家庭庁の4月の発足に向けまして、こども家庭庁のロゴマークを作成いたしましたので、本日発表させていただきます。フリップのこちらになります。オレンジ色のロゴマークです。
併せて、ロゴマークを作成しましたデザイナーのコメントも紹介させていただきます。これからコメントです。
「私自身も5歳の娘を育てており、健やかな気持ちで、こどもをみんなで守っていけるような社会になってほしいなと思い、目にアクセントをつけ、優しい眼差しで見つめているようなデザインにしました。」ということであります。
また、皆様方から向かって右側の画面を御覧ください。こども家庭庁の施策などを紹介する動画などに用いるため、モーションロゴも併せて作成いたしました。では、再生をお願いします。
このモーションロゴについてもデザイナーのコメントを御紹介させていただきます。
「こどもを中心にして私たちは考える、こどもたちの目線になって一緒に考える、そして、こどもたちの抱える問題を手助けしたい。そんなメッセージを込めて、こどもたちが少しでも近づきやすいようにちょっと可愛らしく、ワクワクするようなアニメーションを目指しました。未来を担うこどもたちの力に、少しでも協力できたらいいなと思っております。」とのコメントでございます。
ロゴマークにはこども家庭庁の理念でもあります「こどもまんなか」のキーワードも入っております。この「こどもまんなか」の言葉には常にこどもの視点に立ち、その最善の利益を第一に考え、こどもに関する取組・政策を我が国社会の真ん中に据えるという意味が込められております。「こどもまんなか」の理念を国民の皆様に広く共有していただけるよう、今後積極的かつ戦略的に情報発信を行ってまいりたいというふうに思っております。
続きまして、2つ目の話題に移りたいと思います。「こどもまんなかフォーラム」についてであります。お手元に資料を配布していると思います。
「こども大綱」の検討に向けて、今月25日、明後日水曜日に「こどもまんなかフォーラム」の第5回会合を、そして、今週の金曜日27日に第6回会合を開催いたします。残念ながら25日は本会議も予定しておりますので、私は出席は難しいというふうに思っておりますが、27日の会合には私も出席する予定であります。お手元の資料のとおり、25日は私以外の政務三役で出席できるものは当然出席をする予定であります。
第5回会合では様々な困難を抱えるこどもを支援する団体から5名の方に参加をいただき、そして、第6回の会合ではこどもの健やかな成長に向けて取り組む団体から6名の方に参加をしていただき、こども家庭庁への期待や国に取り組んでほしいことなどについて意見を聞かせていただく予定であります。
当日の様子はこども家庭庁設立準備室のYouTubeチャンネルでリアルタイムで配信する予定です。第5回、私も参加できない場合は動画を後で視聴する予定でありますが、是非アーカイブでも動画を御覧頂けますので、御試聴いただけますと幸いでございます。
詳細は内閣官房のこども家庭庁設立準備室にお問い合わせをください。
最後、3点目であります。こちらも資料がお手元に配布してあると思います。明日24日火曜日15時10分から、「こども政策に関する国と地方の協議の場の準備会合」を開催をさせていただきます。こども政策の検討に当たっては、国と地方が連携を強化し、車の両輪となって実施していくことが重要でありますことから、今年の4月のこども家庭庁設置後、速やかに新たに「こども政策に関する国と地方の協議の場」を設置し定期的に開催する方向で、年2回程度でありますが、検討を進めております。
こどもに関する政策は多岐にわたっており、かつ継続して日々取組が行われていることを踏まえ、こども家庭庁設置前から連携を深めるべく、来年度からの協議の場の設置に先立ち、地方三団体の長等との準備会合を開催することといたしました。
国側の参加者といたしましては、私と和田副大臣、自見政務官、そして、文部科学省から簗副大臣、伊藤政務官などが参加をする予定であります。
また、地方側の参加者としては、全国知事会、全国市長会、全国町村会から2名ずつの御出席をいただきます。
詳細は内閣官房こども家庭庁設立準備室にお問い合わせください。
2.質疑応答
- (問)2点ありまして、まず1点目が準備会合についてなんですけれども、準備の場だとは思うんですけれども、こども政策に関する意見交換というのがなされていて、例えばここで交わした意見というのが今後のこども大綱であったり、今まとめられているたたき台であったり、何かそういったものに反映されるんでしょうかというのが1点。あと2点目で、今日から国会が始まりますが、改めて意気込みというか、こどもに関する委員会というのが、またこれについて新しいのができましたが、その辺りについて。
- (答)ありがとうございます。
まず1点目についてであります。先週、関係府省会議の第1回の会合を開催させていただきました。その時は局長級の会合でありましたので、残念ながら男性が多く、どちらかというと年齢が高い層が多くて、いろいろな若い人や当事者がいないのではないかという御指摘をいただきました。
ただ、そんなことは全くありませんで、当然、関係府省会議におきましても、今後若者や子育て当事者、あるいは子育て支援をされている関係者の皆様方をお招きをしてヒアリングをしたいと思います。この点は強調申し上げたいと思います。それに加えて、これも何度も申し上げているのですが、今後のたたき台ですとか、あるいは今年の6月に策定する予定の「骨太の方針」の大枠の議論に当たっては、関係府省会議の議論だけではなくて、これまでやってきた、あるいはこれからやる私どもの様々なフォーラムや車座や視察の意見を全て踏まえて検討をしていきたいというふうに思っています。
そういう意味では、こういった地方との協議の場で出た意見というものも尊重しなければいけないと思っておりますし、同じく御説明を申し上げました「こどもまんなかフォーラム」におきましても、困難を抱えるこどもたちを支援されている方、あるいは様々なこどもに関する活動をされている方をお招きいたしますので、これまでもやってまいりましたが、「こどもまんなかフォーラム」で出た意見というものもしっかり尊重しながら、たたき台を、より多くの国民の皆様方に安心感と納得感を与えることができるようなものにするために、活かしてまいりたいというふうに考えております。
後半の意気込みについてであります。御質問されましたように、本日、第211回の通常国会が開催されます。岸田内閣の一員として緊張感を持って対応して、私が担当しております政策分野について、これはこども政策だけではございませんので、私が担当している政策分野について丁寧に説明を行いながら対応してまいりたいと思います。
今国会ではこども政策、少子化対策の充実・強化に向けた審議に加えまして、男女共同参画では「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の一部を改正する法律案」、また、孤独・孤立対策では「孤独・孤立対策推進法案」の提出を予定しておりますなど、重要な課題が目白押しであります。そのいずれについても丁寧な説明を果たしながら、しっかりと議論をしていきたいというふうに思っております。
私自身も国会議員になって10年がちょうど経過をしました。11回目の通常国会の開会日を迎えますけれども、初当選以降、常に国民の負託にしっかり応えられるような、真摯にひたむきに活動して、そして成果を上げるためにはどういう活動を日々しなければいけないかということを考えてまいりました。
今日も毎年のその日と変わらずに、今年1年もどうやったら国民の皆様方の御信託にしっかり応えることができるのか。謙虚で真摯にひたむきに、そういった思いを新たにする1日にさせていただきたいというふうに思っております。以上です。 - (問)ロゴマークについて伺いたいんですが、今後どういった場所で使用をしていくのかと、大臣の感想をお聞かせください。
- (答)まだまだこども家庭庁自体の認知度というのもそこまで高いわけではございません。こども家庭庁という組織が今年の4月にできて、こどもまんなか社会の実現に向けて政府が本腰を入れたということを関係者や当事者、あるいはこどもたちにしっかり理解をしていただけるように、まずはこのロゴマークを様々な場所で活用をさせていただきたいと思っております。
今は、私の背後には内閣府のロゴマークがございますけれども、当然こども家庭庁において記者会見をする時には、このこども家庭庁のロゴマークが使われますし、様々なこども家庭庁としての会議とかイベントの際にはそれに使わせていただきます。あるいはこれから地域におけるイベントにこども家庭庁が後援を行うこともありますでしょうから、その時にもこういったこども家庭庁のロゴマークをそれぞれお使いいただいて、是非こども家庭庁のロゴマークと同時に、こども家庭庁の存在とその活動をより多くの国民の皆様方に御理解と認識をしていただけるように努めてまいりたいというふうに思っております。 - (問)大臣がこのロゴマークを見た時の感想を。
- (答)これも内部で、まずはこどもたちが親しみを感じてもらえるようなロゴマークにすることが一番だということで、たくさん案を出していただいた上で、できる限りこどもたちに近い子育てをしている最中の職員を含めて意見を募って、そういった方々がこれだったらこどもたちが親しみを持てるのではないかというような、そういうロゴマークに幾つも案がある中から選ばせていただきました。
このオレンジ、暖色でありますし、非常に温かいイメージを与えるカラーだと思っております。字体も非常にかわいらしい字体となっておりますので、私自身も非常にこどもが喜んでくれる字体というか、ロゴマークになったのではないかなと、このように感じております。 - (問)今の質問と、冒頭とかぶってしまう部分もあるんですけれども、ロゴマークについて、「こどもまんなか」が入っているかと思うんですけれども、改めてそのロゴマークに「こどもまんなか」が入ることの意味についてのお考えと、4月以降、こどもまんなか社会を実現していくに向けての意気込みを改めてお願いできますでしょうか。
- (答)ありがとうございます。
私も常々こども家庭庁の役割は何だというふうに考えております。そういった時にやはりこの「こどもまんなか」というフレーズに尽きるといったら言い過ぎですけれども、そこでかなりの部分は説明できるのではないかなと思っています。
一つはこれは繰り返し申し上げているように、これまで政府の中でもいろいろな組織に分かれていたこども政策であります。ややもすると、その省庁の縦割りで本当にこども一人一人に対して適切な支援ができなかったかもしれません。まさに、こどもまんなか社会を実現をすべく、これまで縦割りだった政府の組織を打破をして、こども家庭庁がこども政策の司令塔になることによって、本当にこどもの最善の利益に繋がるような政策をするということがこども家庭庁の大きな役割であります。もう一つの役割はやはり政策立案のプロセスの中で、こどもの意見をしっかり尊重して実施をしていくということであります。これまでややもすれば大人目線で議論をし、作り上げられてきた様々な国の制度や仕組みを、こども目線で作り変え直すのがこども家庭庁の役割であります。
まさにこどもを真ん中に据えて、こどもの意見を尊重して仕組みを新たに変えていくというのが、こども家庭庁のもう一つの大きな役割でありますので、いずれもそこに通底をするプリンシプルというか、考えは「こどもまんなか」だというふうに思っておりますので、このこども家庭庁と併せて我々のプリンシプルである「こどもまんなか」を示すことの意味は大きいのではないかというふうに考えています。 - (問)先ほどの国会始まりますという中で、やはりこどもの政策というのがこれだけ関心を集めていて、その中での国会論戦が始まるなど、どういう議論を期待されているかということについて、かなりネット上とか他のメディアを通じても、見ていても、こども、少子化対策に対する国民の関心というのはすごく高まっていると思います。そういう中で、どういうふうに国民の声を吸い上げながら、この議論を進めていきたいか、お考えがあればお願いします。
- (答)ありがとうございます。
私の中で、自分が担当する政策の何が重要で何が重要でないという軽重をつけるつもりは全くありません。そういう意味では、世間の注目がこの少子化対策やこども政策に集まっていることは確かでありますけれども、それだけなくて、やはり男女共同参画ですとか、あるいは孤独・孤立対策、あるいは障害者施策や高齢者施策、こういった共生社会周りの施策についても十分に国会やそれぞれの場で御説明を丁寧に申し上げて、ひいては国民や有権者の理解が大きく広がるように努めてまいりたいと。その気持ちに尽きます。
(以上)