小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年10月11日

(令和4年10月11日(火) 11:00~11:07  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 皆さま、おはようございます。私から冒頭4点ございます。
 まず1点目でありますけれども、明日12日、「保育所等におけるバス送迎に当たっての安全管理の徹底に関する関係府省会議」の第4回会議を開催をいたします。今回の会議では、これまでのヒアリングや視察を踏まえつつ、緊急点検の結果について確認をした上で、緊急対策の取りまとめを行う予定であります。
 2点目です。男女共同参画・女性活躍担当大臣としてご報告をさせていただきます。まず1点目。来年のG7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合については、来年の6月24日及び25日に開催をすることといたしました。男女共同参画週間に開催することで、より一層男女共同参画・女性活躍に関する機運の醸成が図られるものと期待をいたしております。引き続き、6月の開催に向けまして検討・準備を進めてまいる予定です。
 続きまして、男女共同参画担当大臣としての2点目でありますけれども、諸般の事情が許せば、明日10月12日から16日の日曜日にかけまして、ドイツ・ベルリンを訪問させていただきます。ベルリンではG7男女共同参画担当大臣会合に出席をいたしまして、ジェンダー平等に関する機構・メカニズムに関して、我が国の取組等を紹介をしますほか、G7各国の担当大臣との会談等を行う予定であります。各国の担当大臣との会合におきましては、来年の担当大臣会合に向けた意見交換を行いますとともに、栃木県日光市への来訪を働きかけたいと思っております。詳細につきましては、内閣府男女局までお問い合わせをください。
 3点目であります。これから孤独・孤立に関してでありますけれども、来週の火曜日、18日に、「孤独・孤立対策の重点計画に関する有識者会議」の第5回会議を開催をいたします。昨年末に取りまとめた「孤独・孤立対策の重点計画」においては、「毎年度を基本としつつ必要に応じて、重点計画全般の見直しの検討を行う」こととされております。これを受けて、今般、有識者会議におけるご審議をいただきながら、重点計画の見直しに向けた検討を開始をすることといたしました。
 有識者会議においては、4月に公表した孤独・孤立の実態調査結果や、孤独・孤立に関する各種調査といったデータも活用いたしまして、孤独・孤立対策の更なる充実に向けたご議論をいただければと思っております。有識者会議は18日に開催をする会合を含めて、年内に4回程度開催することを予定しております。有識者会議におけるご議論も踏まえまして、年内を目途に重点計画の見直しを行うことを念頭に、今後検討を進めてまいりたいと思っております。こちらの詳細につきましても事務局にお尋ねをいただければと思います。
 続きまして、最後4点目です。こちらも孤独・孤立関係になりますが、今日から旅行振興策として全国旅行支援が始まります。内閣官房では観光庁の協力を得て、孤独・孤立対策を取り組む団体を後押しする取組を行いたいと思っております。
 具体的には、団体の活動や寄付による支援をご紹介するページを内閣官房で設けて、ページにリンクをするバナーを全国旅行支援の旅行商品の販売の際に掲載させていただくことで、旅行者の方々に周知してまいります。孤独・孤立対策に取り組む団体の活動をご理解いただいて、皆さまからご支援をいただければありがたいと思っております。
 孤独・孤立は人生のあらゆる場面において、誰にでも起こり得るものでありまして、孤独・孤立の理解や意識や機運を、社会全体でこういった取組を通じて高めていければというふうに考えております。詳しくは担当までお尋ねをいただければと思います。
 冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)静岡県のバス置き去り事件の関連でお伺いします。政府はバスの安全装置について、費用の9割を補助する方向で調整に入ったとのことですが、現在の検討状況と、大部分を政府が補助する必要性について、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)まず補助の話でありますけれども、財政措置を含めて様々な検討を行っているところでありまして、個別の報道に対するコメントは差し控えさせていただきたいというふうに思っております。
 必要性についてでありますけれども、やはり今般の事故を踏まえて、二度とこうした事故を発生させてはいけないということと、あとはやはり、短期間で多くの施設の皆さま方にご協力をいただかなければいけないということを踏まえまして、できる限り事業者の負担を少なくする形で、様々な検討を進めさせていただきたいと思っております。
 いずれにしても、先ほど申し上げたような緊急対策の中身につきましては、明日の関係府省会議後の記者会見でご説明をさせていただきたいというふうに思っております。
(問)孤独・孤立のバナーの関係なんですが、一見、孤独と結びつかないような旅行支援との掲載する理由というのはどういうところにあるんでしょうか。
(答)冒頭申し上げたとおり、孤独・孤立は、私は人生のあらゆる場面で起こり得るものだと思っております。実態調査を見ると、やはり孤独を全く感じていないという人は全体の2割でありまして、何らかの孤独を感じている方が大半でございます。そういった意味では、旅行なり何なり、そういった様々な機会をとらまえて、この孤独・孤立というのが誰にでも起こり得る問題であって、我が国全体の問題であると、そういったことを認識した上でご理解、ご協力をいただける方には、そういった今まさに苦しんでいる方の支援にご協力をいただきたいということを取組として進めていければというふうに考えた次第であります。

(以上)