小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年9月2日

(令和4年9月2日(金) 10:16~10:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。今日もお集まりをいただきまして、ありがとうございます。
 冒頭発言といたしましては、視察の報告を中心にさせていただきたいと思います。
 こども政策を推進していく上で、子育て当事者や現場第一線の支援者の方々の生の声をお伺いすることが大変重要だと考えておりまして、こうした観点から、8月31日に神奈川県の横浜市、昨日9月1日に東京都の世田谷区のこども・子育ての現場視察を行いました。
 まず、横浜市の「ゆうゆうのもり幼保園」では、こどもを中心に考えた園の教育・保育の取組ですとか、あるいは実際に園児たちが生き生きと過ごす様子を拝見させていただくとともに、先生方や保護者の方々から、こどもたちと接する上での工夫や園と保護者との信頼関係の構築についてお話を伺い、質の高い教育・保育を提供するために、先生方や保護者をはじめとする関係者が協力して取り組むことがこどもの成長を支えていくことに繋がるということを感じました。
 また、世田谷区の「おでかけひろば ぶりっじ@roka」では、妊婦の方や未就園児、また、その保護者の方が利用できる子育てひろばの様子を拝見するとともに、利用者の皆さんや子育て支援を行うNPOの方々のご意見を伺うことができました。コロナ禍におきまして、妊娠・出産・子育てをする不安やご苦労をお伺いし、こうした時期だからこそ身近な地域で子育ての支援をする必要性を改めて感じた次第であります。
 併せて、世田谷区の児童相談所を視察しました。日頃、こどもたちや保護者と接しておられる職員の方々との意見交換を行いました。基礎自治体であります区で児童相談所を設置することで、地域の子育てサービスと連携するメリットがあることや、人材育成でのご苦労などについてお伺いをいたしました。
 政策立案に当たりましては、現場の意見、当事者の意見を大切にしながら進めていくことが重要であると考えておりまして、今般の視察内容や伺ったお話も参考にしながら、こども政策の検討に活かしてまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)31日の認定こども園の視察についてですけれども、概算要求の中で補助金の一元化も盛り込まれていましたけれども、こども家庭庁が発足することによって、どういうことが期待できるかという声は認定こども園の方からありましたでしょうか。
(答)はい。やはりこの認定こども園「ゆうゆうのもり幼保園」の園長は、こども園ができた初期からこのこども園の運営に携わってらした方で、だいぶ良くはなったけれども、これまでやはり文科省、厚労省、そして内閣府と所管が分かれており、様々申請等における煩雑さというものを訴えておられました。
 そういう意味では、このたび、こども家庭庁でこの補助金については一元化をいたします。申請に当たっても、これまで幼稚園部分、あるいは保育園部分と分かれておりましたものを、一括した申請で補助金を出すことも可能になりますので、そういった形でこども園の皆さま方の運営をお支えすることもできるのではないかなと感じてます。

(以上)