小倉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月15日

(令和4年8月15日(月) 10:42~10:47  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)こども関連予算について伺います。岸田首相は、将来的に倍増するというふうに表明しています。大臣は昨日出演されたNHKの報道番組で、中長期的に財源の議論が必要と述べられましたが、改めて、こども関連予算の倍増と財源について、現時点ではどのようにお考えでしょうか。教えてください。
 また、大臣は国民各層の議論も必要ともおっしゃいましたけれども、この問題についてどのような場で議論が行われるべきだとお考えですか。教えてください。
(答)ありがとうございます。総理の発言を具体的に申し上げるとするならば、「こども家庭庁の下で期限や規模がありきではなくて、こどもにとって必要な政策は何かをこどもの視点に立って考えた上で、体系的な取りまとめをした上で将来的な倍増を目指したい」と、このような発言だったと思います。私もその方向性で、力強くこども政策を進めたいという想いでおります。とりわけ、来年度予算の概算要求の方針の中で、グリーントランスフォーメーションと防衛予算と並んで、こども政策はいわゆる事項要求に挙げられております。そういった中で、来年度の予算、しっかり将来的な倍増に向けた大きな一歩を国民の皆さんにお示しできるように頑張っていきたいというふうに思っております。
 続きまして、財源の議論なのですけれども、私はやはり、そもそもこども政策、この予算を増やす中で、どういった予算が増えていって、どういった方に子育ての負担が軽減をされるのか、そういった予算の使い道とセットでなければ、なかなか財源の議論も国民の各層の理解を得られないのではないかというふうに考えております。そういう意味では、これから先、慎重に検討を重ねていくことになろうかと思いますけれども、子育ての状況も所得にもよっても地域にもよっても、あるいはこどもの数によっても様々でございますので、そういった方々からしっかりと意見を聞いた上で、全体の形を作っていきたいなというふうに思っております。
(問)2点ほどお伺いいたします。12日に野田前大臣から引き継ぎがあったと思いますが、その際にどういうやりとりがあったのかということ。あと、昨日のNHKで、大臣は子育て世代の意見がなかなか反映されてこなかったというふうな趣旨を述べられたと思うんですけれども、それは昨日今日に始まった問題じゃないわけなんですけれども、それはなぜだったのかというご見解を伺えればと思います。
(答)ありがとうございます。野田大臣からは、しっかりと私がやってきたことを引き継いで、来年のこども家庭庁の設立に繋げて欲しいという言葉と、一つ具体的な話を紹介させていただくと、ちょっと先の話になりますけれども、こども家庭庁の看板について、せっかくこども家庭庁ですから、そのときの大臣とか、いわゆる大人がその看板を書くのではなくて、こどもに書いてもらったらどうかというふうなことをおっしゃっていただきました。実は私も全く同じことを考えていたので、是非それをやらせてくださいなんていう話はさせていただきました。
 2点目の、子育て世代の声が政治に反映されないということでありますけれども、やはり一つは、どうしても政治家、ましてや大臣になると年齢層が高くなります。自分たちの世代ではないというところがやはり自分たちの世代の声を代表していないのではないかというような、そういう感覚になってしまうのではないかなというのが1点。あとはやはり、政治のプロセスというのは様々な団体とか関係者の意見を聞きますけれども、まさに子育て世代というのは、仕事をしながらも家庭においては子育てをしている世代でありますから、なかなか自ら積極的に政治に対して意見を上げにくいというような、そういう世代でもあると思います。だからこそ、むしろ我々の方から積極的に足を運んで、なかなか政治プロセスに対して意見を上げてこられないような、そういった方々の意見を酌み取ることも必要なのではないかというふうに思っております。そういったことを意識して、これからも職務に当たりたいと思っています。

(以上)