小倉内閣府特命担当大臣就任記者会見要旨 令和4年8月10日

(令和4年8月10日(水) 21:01~21:11  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 皆さま、夜遅くまでお疲れさまでございます。このたび内閣府特命担当大臣並びに内閣府の担当大臣を拝命をいたしました小倉將信でございます。私の担当は、こども政策、少子化対策、共生社会、男女共同参画、女性活躍並びに孤独・孤立対策となっております。
 まず初めに、統一教会との関係についてでございますけれども、岸田総理から、国民の皆さまの疑念を払拭するため、個々の政治家としての責任において点検をし、厳正に見直すようご指示を頂戴をしました。
 私に関して申し上げれば、知り得る限り当該団体との関係はないということを、この際明確に申し上げさせていただきたいというふうに思っております。
 続きまして、私が担当するこども政策の推進についてでありますが、こどもを取り巻く状況は、虐待などの相談件数が増加するなど、大変深刻となっております。また、昨今の少子化の進行は危機的な状況でありまして、こども政策の充実は待ったなしの課題というふうに考えております。
 このためこども政策の司令塔となりますこども家庭庁を創設いたしまして、こども基本法を着実に施行することによりまして、常にこどもの最善の利益を第一に考えて、こどもに関する取組・政策を我が国社会の真ん中に据えるこどもまんなか社会の実現に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 続きまして、少子化対策についてでありますが、深刻さを増す少子化の問題は、社会経済にも多大な影響を及ぼすものであって、何としても乗り越えていかなければならない。これも待ったなしの課題と思っております。
 引き続き、幼児期の教育・保育、子育て支援の充実に取り組みますと同時に、新子育て安心プランに基づいて、厚生労働省と連携して保育の受け皿確保に努めてまいりたいと思います。
 また、一人一人が結婚や妊娠・出産、子育ての希望を実現できるよう、少子化社会対策大綱等に基づきまして、ライフステージに応じた総合的な少子化対策に大胆に取り組んでまいりたいというふうに思います。
 子どもの貧困対策についてです。
 全ての子どもたちが家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができますように、関係省庁と連携をしながら、子どもの貧困対策大綱に基づく総合的な取組を進めてまいります。また、必要な子どもや家庭に確実に支援を届けることができるように、地方公共団体の取組に対する支援や、基金を通じた草の根の活動の支援などの子どもの未来応援国民運動に取り組んでまいります。
 男女共同参画、女性活躍についてです。
 我が国の人口、女性がご案内のとおり51%、有権者でいえば52%を占めております。男女共同参画は、全ての人が生きがいを感じられる個性と多様性を尊重する社会を実現するために、極めて重要だと考えております。我が国の経済社会の持続的発展にも貢献をするものだというふうに考えております。また、人生100年時代を迎えまして、女性の人生や家族の姿が昭和の時代から大きく変化を遂げ、かつ多様化をしております。そうした社会の変容も念頭に置きながら、迅速に対応していく必要があると考えております。令和2年末に閣議決定をした第5次男女共同参画基本計画及び本年6月に策定した女性版骨太の方針2022に基づき、女性の経済的自立、女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現、男性の家庭・地域社会における活躍、女性の登用目標の達成などの取組を全力で推進をしていきたいと思います。
 孤独・孤立対策についてでありますが、孤独・孤立に悩む人を誰一人として取り残さない、そんな社会を目指しまして、関係省庁との緊密な連携の下に政府一体となって孤独・孤立対策に係る施策を推進してまいります。昨年末に取りまとめました孤独・孤立対策の重点計画に沿って、NPOなどの活動をきめ細かく支援をすると同時に、国、自治体、NPOなどの連携体制を強化してまいりたいと思っております。
 重要な政策課題に取り組むこととなりまして、大変身の引き締まる思いであります。先ほどの岸田総理の記者会見におきましても、この少子化対策、子ども政策が政策断行内閣の掲げる5つの重要事項のうちの1つということを申されておりました。その1つをしっかりと着実に実現をするために、私自身も岸田内閣の一員として、精いっぱい努めさせていただく、そんな所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)ご就任おめでとうございます。
 女性活躍を担当されるということをお伺いしました。今まではジェンダーの区別はしないと思いますが、女性の大臣が女性活躍というところを担われてきたようなことがあると思いますけれども、小倉大臣が務められているところで、女性活躍についてどういうふうに取り組んでいかれたいかというのを教えてください。
(答)確かに男性大臣は少ないですけれども、私の知る限りですと、加藤勝信大臣、松山政司大臣、両名とも非常に仕事をしっかりとこなしていらしたというふうに伺っております。
 併せまして、私、これまで自民党の青年局長を務めさせていただきました。去年妊婦の疑似体験というのをやらせてもらったのです。2日間疑似体験ジャケットを着て、まるまる生活をいたしました。その報告をしたところ、出産の経験をされた女性の方から、2日間の体験で妊婦のつらさが分かるわけがないというような非常に多くの厳しい意見をいただきました。そこで感じたのは、やはり女性特有のものに関しては、我々男性が完全に知ることはできません。その知ることはできないということを謙虚に受け止めながらも、しかしそういった女性の方々が活躍をするためには、どうしたらいいのかということを、我々男性が考え続けることが、ひいては男女共同参画を実現することにも繋がるのではないかと、その時の体験を通じて、私自身はそういうふうに思っておりますので、担当大臣としても分からないことを前提に、しかし一生懸命分かろうとして謙虚に女性も含めた、もちろん男性も動かなければ平等な社会というのは実現できませんので、そういった意見を謙虚に丁寧に聞きながら、着実に政策を実現してまいりたいと、そのように思っております。
(問)岸田首相からは具体的にどのような指示が直接あったのでしょうか。
(答)本日あまり具体的にお話をする機会はありませんでしたけれども、任命をいただいた時には、やはり来年4月に設立をされるこども家庭庁に関しまして、法案は成立しておるけれども、まさにこれからが正念場だと、このこども家庭庁が着実に動き出し、しかも活動の幅を広げられるように、しっかりと頑張ってほしいと、そのようなお言葉を頂戴しました。
(問)2点伺います。まず、選択的夫婦別姓に関するご自身のお考えをお聞かせください。それから間もなく終戦の日を迎えますが、靖国神社に参拝するご予定はおありですか、教えてください。
(答)選択的夫婦別氏に関しましては、先ほど申し上げた第5次男女共同参画基本計画におきまして、その制度も含めて夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関しまして、国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、更なる検討を進めるというふうにされているところでありまして、もちろん私も議員の一人ですから、私は私の思いの下で、様々な議論、議連で活動してまいりましたが、今は男女共同参画を所管する担当大臣でありますので、国民の皆さま方が深い議論を幅広くしていただけるように、しっかりと後押しをしてまいりたいというふうに考えています。
 それと、靖国に関しましては、個人の活動でありますので、個人として適切に判断をしてまいりたいというふうに思います。

(以上)