谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年7月4日

(令和5年7月4日(火) 10:57~11:02  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。私から冒頭、梅雨前線による大雨について申し上げます。
 これまでに、人的被害としては、死者1名、安否不明の方2名など、住家被害としては、全壊3棟、半壊1棟、一部損壊5棟、また、床上浸水200棟、床下浸水227棟が現在のところ報告されております。
 お亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 また、山口県などで断水約5,120戸が報告されており、引き続き、関係機関が早期の復旧に向けて作業を進めているところです。
 梅雨前線の影響で、引き続き、九州南部では、本日午前中は線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
 本日夜には九州の雨は一旦小康状態となりますが、明日5日には九州北部地方を中心に、再び大雨となるところがあります。
 土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。
 国民の皆様におかれましては、これまでの記録的な大雨により地盤の緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まりますので、十分御注意いただくようお願いいたします。
 また、増水している河川や用水路、土砂崩れのおそれのある斜面など、危険な場所には絶対に近づかないようにしてください。
 気温が高くなっておりますので、片づけなどの際には、熱中症にも御注意いただくようお願いいたします。
 政府としては、昨日に続き、この後11時15分より私も出席し、2回目の関係省庁災害対策会議を開催いたします。
 引き続き、地方自治体や関係機関と緊密に連携し、緊張感を持って対応してまいります。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)軍事転用が可能な機器を無許可で輸出したとして関係者が逮捕・起訴された後、起訴取消しとなった大川原化工機の件でお伺いします。
 6月30日に同社の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の尋問で、今も警視庁公安部に所属する男性警部補が「捏造」という趣旨の証言をして、別の一人も「捜査幹部が見立てに合わない証拠を軽視した」という趣旨の発言をしました。
 これに対する大臣の受け止めと、今後調査するといった対応についてお考えがあれば教えてください。
(答)いわゆる大川原化工機事件の裁判で御指摘のような発言があったことは承知しております。お尋ねの件につきましては、国家賠償請求訴訟が係属中であり、私からコメントすることは差し控えたいと思います。
 いずれにいたしましても、法と証拠に基づき適正な捜査がしっかり行われるよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

(以上)