谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年5月9日

(令和5年5月9日(火) 9:15~9:24  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。私から冒頭、石川県能登地方を震源とする地震について申し上げます。
 この地震に関し、石川県において、人的被害として、死者1名、重傷者2名などのほか、住家被害として、全壊7棟、半壊9棟、一部損壊338棟が報告されております。
 お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 政府としては、発災直後より、被害状況の把握や被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力を挙げてまいりました。
 被災地においては、警察、消防、自衛隊、海上保安庁のヘリなどにより、被災地域の被害状況の確認を行ったほか、国土交通省もTEC-FORCEを派遣し、地元自治体と連携し、災害対応を行っております。
 また、内閣府では、発災当日に調査チームを石川県に派遣し、地元自治体と緊密に連携して対応してきたところです。
 加えて、石川県では、3つの市町に災害救助法の適用が決定されました。輪島市、珠洲市、また能登町であります。
 災害対応は、現場を見て、地元の方から直接お話を伺うことが何よりも大切なことだと考えております。岸田総理からも被災現場を直接確認するよう指示があり、私といたしましても、可能な限り速やかに被災地である石川県能登地方に足を運びたいと考えております。
 続きまして、第2点であります。本日の閣議において、小倉内閣府特命担当大臣から令和5年春の全国交通安全運動の実施について発言がありました。
 これに関連し、私から、警察においては、各自治体や関係機関・団体と連携し、こどもをはじめとする歩行者の安全の確保、横断歩行者事故等の防止等を重点とした取組を推進していくことに加え、本年4月1日から全ての自転車利用者の努力義務となった乗車用ヘルメットの着用を促進していくことを発言いたしました。
 本運動においては、各種広報啓発活動や指導取締りを推進し、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を呼び掛けることとしております。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)今回の能登半島の地震ですけれども、この地域はかねてより、群発地震が発生しております。そしてまた、今朝も早朝に最大震度4の地震が発生しました。事態が長期化することも検討に入れて支援態勢を組むべきかと思いますが、大臣としてお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
(答)おっしゃるように、地震学者などの専門家からも、2年を超える前からこの地域は大変地震が数多く起きておりますので、引き続きと言いますか、単なる余震だけではなくて、そういうここ数年の状況も見ながら、また、専門家の意見も十分聞きながら、それを念頭に置いた方策というのを進めていかなければならないと思っております。
 いずれにいたしましても、早いうちに現地に参りますので、また市町長さん、あるいは知事さんからお話を受けながら、しっかりとした対応ができるようにしてまいりたいと思います。
(問)現地、建物の被害もそうですし、あと漁港等々、道路とかいろいろ被害が明らかになってきていますけれども、今後、被害状況はまだ確認途中かと思われますが、激甚災害とかの指定とか、その辺りというのはどのように今お考えでしょうか。
(答)激甚災害の指定につきましては、おっしゃられるように、道路、河川、港湾、漁港等々の公共土木施設、あるいは農地などの被害状況を把握して、最終的にその指定に当たるかどうかというのを決めるというルールになっております。
 今後の自治体あるいは関係省庁の被害状況の把握の進展を踏まえて、基準がございますので、基準に照らして適切に対応してまいりたいと考えております。
(問)冒頭でもありました春の交通安全運動についてお伺いいたします。通学路や生活道路を走る運転者に対する注意喚起という点で、5月の交通安全運動のポイントを教えてください。どう地方警察を指導されますでしょうか。
(答)先ほどお話ししましたように、交通事故件数は毎年右肩下がりであることは確かでありますが、相変わらず歩行者に関わる事故が多い、また、横断歩道を渡る時の事故が多いということをしっかり踏まえた対策をとっていきたいと思います。それと、例年と違うところは、本年4月1日から全ての自転車利用者の努力義務となった乗車用のヘルメットの着用をできる限り促進するように、春の交通安全運動に取り組んでいきたいと思っております。
(問)地震の関係で念のための確認ですが、まだ現地に行くスケジュールというのは正式には、近いうちとおっしゃっていましたけれども、決まっていないでしょうか。
(答)今、国会開会中ですので、関係方面にも御了解を得る必要がありますし、できる限り早くという思いです。

(以上)