谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年10月14日

（令和4年10月14日（金） 11:00～11:10 　於：中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B）

1.発言要旨

　おはようございます。
　私から冒頭４点申し上げます。
　１点目、本日、「FATF勧告対応法律案」を閣議決定いたしました。
　この法案は、昨年８月末に公表されたFATF（金融活動作業部会）でありますけれども、第４次対日審査報告書を踏まえ、国連安保理決議に基づく資産凍結措置、暗号資産への対応、マネロン対策などのそれぞれについて強化を図るものです。
　法案の成立に向けて、これからしっかり取り組んでまいりたいと思います。
　続きまして、２点目です。本日の閣議において、令和４年警察白書を配布いたしました。
　本年の白書では、「技術革新による社会の変容と警察の新たなる展開」と題した特集を組み、技術革新がもたらす社会の変容により生ずる新たな脅威への対策や、科学技術の利活用を通じた警察活動の高度化・合理化に向けた不断の取組について紹介しております。
　あわせて、今後の要人警護の体制強化等についても記載しております。
　来年にはＧ７広島サミットが控える中、警護に常に最新の知見を取り入れつつ、不断の見直しを行うよう、警察を指導し、万全を期してまいりたいと思います。
　続きまして、３点目です。このたび、北朝鮮当局の下部組織とされる、ラザルスと呼称されるサイバー攻撃グループが、暗号資産関連事業者等を標的としたサイバー攻撃を行ったと判断するに至りました。
　我が国において、数年来、暗号資産関連事業者が同グループによるサイバー攻撃の標的となっていることが強く推察される状況であることを踏まえ、本日、警察庁、金融庁、NISCの連名により、暗号資産取引に係る個人と事業者に対し、必要な対策を講じるよう、注意喚起の文書を発出いたしました。
　また、詳細については事務方にお尋ね願いたいと思います。
　最後に４点目、領土問題担当大臣として御報告いたします。
　本日から23日までの10日間、金沢において、「領土・主権展示館」の地方巡回展を開催いたします。
　我が国固有の領土である北方領土、竹島、そして尖閣諸島のパネル展とともに、関係自治体・団体の特別出展を通じて、我が国の領土について関心と理解を深めていただく内容となっております。
　私からは、以上でございます。

2.質疑応答

（問）昨日、河野デジタル大臣が、マイナンバーカードと運転免許証との一体化の時期について、2024年度末からの前倒しを警察庁と検討していることを明らかにしました。現在のシステムの整備状況と、どの程度の期間の前倒しを検討出来るのか、前倒しを検討するに当たっての課題について、お答えいただければと思います。

（答）マイナンバーカードと運転免許証との一体化を実現するためには、今現行のシステムでは各都道府県警察の運転者管理システムがそれぞれバラバラであり、警察庁がそれらの一体化に向けた整備を進めるということが必要でございます。
　その移行・集約の作業を現在進めているところでございます。来年１月から一部の都道府県、４つの県でございますが、警察庁が設置する新システムでの運用を開始し、その後、順次、令和５年度、令和６年度にかけて全国の運転者管理システムを集約する予定であります。
　一体化の開始時期の前倒しを検討するということは、河野大臣が発表されたわけでございますが、警察としては６年度末と一体化の時期を公表しているわけでございますが、更に少し前倒しできないか、検討を進めたいと思います。その場合、システムに障害が起こらないことにするための品質の確保、それからデータ移行にどの程度の期間が必要となるかを勘案しつつ、鋭意検討を行っているものと承知しているところであります。
　なお、健康保険証の一体化の場合、健康保険証は廃止するということでございますが、運転免許証の場合、廃止ということは検討しておりませんので、そこは、健康保険証の扱いとの違いということになろうかと思います。

（問）日本の領土・主権パネル展を開く一方で、11日に特別注視区域だったり、注視区域に沖縄県の尖閣諸島を含む南西諸島は入りませんでしたが、領土問題担当大臣としての考えを聞かしていただければと思います。

（答）何がなかったということ。

（問）重要な土地の利用を規制する土地利用規制法の特別注視区域とかです。

（答）領土に対する政府としての基本的な考え方というのは、以前から一貫しているところでありますし、そのことはしっかり今後とも北方領土、それから竹島、尖閣が我が国固有の領土である、そういう立場についての正確な理解が浸透するように、今後ともPRといいますか、内外への発信ということに努めてまいりたいと思っております。

（問）来週17日から19日に靖国神社で秋の例大祭が執り行われますが、期間中ないしその前後、谷大臣は靖国神社への参拝の予定はありますでしょうか。また、参拝する予定であれば、日程についても教えてください。

（答）この問題は個人として一人の政治家として適切に判断したいと思っておりますが、来週は予算委員会が始まりますし、朝から夕方までびったりでございますので、秋の例大祭の時期は難しいのではないかと思っております。その予定も今のところありません。

（問）今の質問に関連してなんですけれども。参拝しない場合でも供え物の真榊などを奉納する御予定はありますでしょうか。

（答）いえ。特に春・秋の例大祭だからといって、そうしたことは、私はありません、今までも。それから、今回も特にそれをするつもりはありません。

（以上）