山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年10月24日

(令和4年10月24日(月) 19:05~19:15  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨

(冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)今日、総理とはどういったことをお話しされたんでしょうか。
(答)今、辞表を提出してまいりました。
(問)辞表を提出された、ご自身が辞任される理由について、伺ってもよろしいでしょうか。
(答)今回、予算委員会が1巡済みまして、これからの国会審議等々のことを考えた時に、このタイミングで国会審議にさわらないようにするべきではないかと自分自身で考えてきたんですけれど、このタイミングを逃すわけにいかないかなと思って、今日提出いたしました。
(問)ただいま総理とお会いになられたのは、お二人でお会いになられましたでしょうか。
(答)2人で会いました。
(問)本日、経済財政諮問会議が予定されて、月末には総合経済対策の取りまとめもありました。年内にはスタートアップ5か年計画の策定もありますが、この時期に大臣を退かれる責任について、どのようにお考えでしょうか。
(答)これは本当に大変重たいと思っております。そのタイミングというのもぎりぎり考えた中で、このタイミングしかないかなと思ったということです。
(問)ご自身としては何が一番問題だったとお考えでしょうか。
(答)私の立場は、私に限りませんが政府の一員というのは、国民に対してきちんと説明責任を果たしていかなくてはいけないということだと思っております。
 私は前々から申し上げているように、自身の資料を1年ごとに大体片付けてしまうという、そういうオペレーションをやってきたものですから、どうしても自分自身で様々な過去の出来事というものを調べられないという状況にございました。
 したがって、外部から指摘をされることによってそれを説明するという、後追いの説明という形になってしまったと。結果としてそれが政権に対してもご迷惑をお掛けすることになったと思っております。
(問)総理にはいつ辞任の意向を伝えられたのかということと、今、辞表を出されて、総理からどのようなお言葉がありましたか。
(答)もちろん辞表は今日提出したわけですから、それ以上でもそれ以下でもないと、そう思っていただければいいと思います。
 また総理に何をお話しされたかということについては、それは政治家同士の話ですから控えたいと思います。
(問)辞表は受理されたという認識でよろしいでしょうか。
(答)だと思います。
(問)先ほどもあったと思うんですけど、後手後手の説明で国会議員としての信頼も損ねたように感じるんですが、議員辞職はされないんですか。
(答)もちろん説明責任は国会議員も果たしていかなくてはいけないことだと思いますが、やはり閣僚というのはより一段重い立場だと私は思っております。
 実際に、もちろん当該団体といわれているような団体の会合に何度か出席をしたことが、これは国会答弁でも申し上げましたけれど、当該団体に信用を与えるような、そういう結果となってしまったことについては深く反省もしておりますし、これからはそういうことがないようにやってまいりたいということは都度都度申し上げてきたわけなんですが。そういう意味でいうと、我々、国会議員、我々と言ってはいけないですね、私が国会議員として何か法に触れるようなことをやってきたというわけではありませんから、この国会議員の活動というのはしっかりと信用を取り戻すためにこれからも続けたいと思います。
(問)今後の説明責任というのはどのように果たしていかれるんでしょうか。また新たな、大臣が把握されていないような写真なりビデオなり、何らかの会合の情報が出てきた時は、どのような形で国民に説明をされるんですか。
(答)それはあらゆる機会を使って説明はしたいと思います。
(問)あらゆる機会というのは。
(答)もちろん聞いていただければお答えします。しかし閣僚でなくなると、なかなか皆さんも一般の議員に対して取材をするってことはだいぶ数は減るじゃないですか。ですから、何かしらの公表できるような方法を、しっかりそのときそのときに考えて公表はしたいと思います。
(問)地元の有権者に対して、いつどのような形で説明をされるお考えでしょうか。
(答)これから毎日やることになるんじゃないでしょうか。
(問)具体的には。
(答)あらゆる手段を使うことになると思いますが。
(問)この間、後出しじゃんけんとか瀬戸際大臣だという言葉もあったわけですけれども、その言葉に関して何かお感じになることはありますか。
(答)これは先ほども申し上げたように、私に限りませんが、閣僚というのは重い説明責任を負っていると私は思っております。先ほど申し上げたように、自らの事務所に資料がないということで、外部からの指摘に対応せざるを得なかったというのは事実です。
 ですから、それを何か言ってもしょうがないことだと思いますので、その事実が出てきてくればきちんとそれに対して調査をし、丁寧に説明をすると。そのことに尽くしてきたつもりですけれども、これからもその姿勢は崩さずにやりたいと思います。
(問)説明責任について、以前から資料がないために果たせないというふうに大臣自身も会見でおっしゃっていたと思うんですが、果たせないということでの閣僚の辞任というのは、もう少し早いタイミングとかを検討されたり、お考えになったことはあったんでしょうか。
(答)それはもちろん説明責任を果たすということに全力を挙げてきましたから、その中で様々なことがある中で今日に至ったということです。
(問)国会の開会前には、国会での説明を丁寧にして、かつ任された職務を果たすことで職責を果たしたいというふうにおっしゃられていましたけども、今回、予算委員会に臨まれた中でご自身の説明責任を果たせなかったというようなご実感をお持ちだということでしょうか。
(答)総合的な判断です。
(問)ご自身の中でご決断はいつごろされましたか。
(答)それも総合的にいたしました。
(問)改めて統一教会との関係というのは説明できていたと、ご自身では思いますか。
(答)それは有権者、国民の判断を仰がなくてはいけないことだと思います。しかし、なぜ説明できなかったかということは、今、申し上げたとおりですけれど、何か深い関係があったわけではないので説明ができなかったというのが事実なんです。ですから、重要な何かだと言えば当然自分でも覚えていると思いますが、数多くいろいろなものがある中の一つとして扱ってきたものに関して、何か印象としてインパクトのあるものでない限り、なかなかそれは難しいと思うんです。説明をしろと言われても。
 今日も国会でも申し上げましたが、私自身は20年間政治活動をやってまいりました。数千や数万の会合には出ていると思います。それを全部覚えていることのほうが自然ではないと思うんです。
 しかし、もちろんそういった会合の中で思い入れのあった会合や、重要だと思って、それで記憶している会合というのは当然あります しかし、この団体とのお付き合いというのはそれほど深いものではなかったものですから、だから、なかなか自分の中に残っていなかったということなんです。しかし、それが皆さま方に説明をしても、なかなかご納得いただけない状況であったということは事実なんじゃないでしょうか。 
(問)今回の辞任に関しましては、ご自身の決断でしょうか。それとも総理からお話があって、それを受けてというものでしょうか。
(答)もちろんこれは自分の決断です。
(問)総合経済対策をもうすぐまとめる時期になっていると思いますし、物価高対策とか新しい資本主義対策とか、岸田政権としてやらなければいけないものがたくさんある中で、司令塔である大臣が辞任されることについて、経済政策に与える影響はどう考えてらっしゃいますか。
(答)もちろん経済政策に影響を与えないぎりぎりのタイミングがどうかということは、総合的に判断をすると言った言葉の中には含まれています。ですから、当然ながら経済政策には影響があるようにはしないように、このタイミングを選んだということです。
(問)今日がそのぎりぎりのタイミングだったということでしょうか。
(答)はい。よろしいですか。ありがとうございました。

(以上)