山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月26日

(令和4年8月26日(金) 10:39~10:54  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 明後日、8月28日日曜日から9月1日木曜日にかけまして、米国のボストン市およびケンブリッジ市に出張いたします。
 「スタートアップ育成5か年計画」の本年末の策定に向けて、スタートアップ育成において実績のあるバブソン大学やマサチューセッツ工科大学等の学長や、バイオテクノロジー関連のスタートアップ経営者等との意見交換を予定しております。
 詳細は事務方にお問い合わせいただければと思います。
 冒頭は以上です。

2.質疑応答

(問)スタートアップの関係で海外に出張されるということなんですが、この出張の狙い、意義について。先ほど、お話しもされましたが、年末の計画、策定する方針を既に示していますが、これに向けた具体的な進捗(しんちょく)状況について、お考えをお願いします。
(答)今、冒頭の発言の中でも申し上げましたが、6月7日に閣議決定いたしました、この「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」の中に、このスタートアップの政策の司令塔をつくり、なおかつ5年で10倍増を視野に5か年計画をつくるということが示されております。
 それを具体化していくために、スタートアップ・エコシステム、全世界で様々な拠点ございますけれども、その中でも、ご案内のように、ボストンというのは特にバイオテクノロジーの関係のスタートアップ・エコシステムというものがもうしっかりと根付いて、しかも、相当に実績というのでしょうか、様々なものを出しているという、いってみれば世界で最もホットな場所でございます。それがどういう取り組みをして、どんな努力をして、今なお何をやっているかということを、きちんと現場の皆さま方からご意見を賜りながら、それをわが国の政策にきちんと反映させていくと。これが大事だということで、行ってまいります。
 ですから、最終的には、この年末にスタートアップの計画というものをしっかりとお示しすることになりますが、それに反映させるためのものなんですけれども。その年末までを待たずに、やれることはどんどんやっていこう、そういう思いでおりますので、何か、今回学んできたことを参考にしながらやれることがあれば、それは待つことなく適時適切に行ってまいりたいと思っております。
(問)もう1点、別の話題なのですが、新型コロナ対策のことで。いわゆる感染症対策の司令塔機能強化というところで、6月、内閣感染症危機管理庁の設置を既に決められていますが、報道で、危機管理統括庁に名称を改めて、来年度中の設置を目指すというものが出ています。それについて、現在の進捗状況、その計画をまとめたかどうかなどについて、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)各種報道で、そのような報道があるというのは認識しておりますが、実際には先般、総理がオンラインの会見で申し上げた域はまだ超えておりません。
 すなわち、どういうことか言うと、6月にまとめたものに従って、しっかりその準備や、あるいはやらなくてはいけないことをやってくれと、そういうご指示でございましたから、それに従って今、鋭意検討を進めているところです。
 ですので、何か決まったことがあるかと言われると、現段階においては、まだ何一つ決まったことがないのですが、その感染症危機を管理していくための新しい組織をつくらなくてはいけないということは、もう発表させていただいていることなので、それを具体的にどういうものにして、そしていつまでにそれをつくっていくかということについて今、きちんと検討しているというのは事実です。
 ですから、まだそれが何か決まったことがあるという段階ではありません。
(問)旧統一教会との関係について、ちょっとお伺いをさせていただきます。念のため確認ですが、大臣は旧統一教会の関連団体から選挙で支援を受けたことがありますでしょうか。
(答)これは、これまでも都度都度お答えをさせていただいていることですけれども、選挙を応援してくださっている方が、内心の自由として、どのようなお考えをお持ちかということを確認するかと言われれば、確認はしないです。ですから、そういう意味で確認はできないということは、これまでも申し上げてきたわけです。
 ですから、明示的に当該団体に対して選挙の依頼等々をしたことはありませんが、しかし、ご支援いただいている方の中にそういう方がいるかどうかということは確認の必要がないものですから、確認できないというふうに、これまで申し上げてきたということです。
(問)続けて伺いますが、それは、つまり団体に例えば出向いて選挙の支援をお願いしたりですとか、組織的な票を集めるようにお願いをしたことはないというふうにという意味合いでしょうか。
(答)はい、そのとおりです。それだけではなくて、選挙のことはご案内だと思いますけれども、大変多くの方が選挙には関わるわけです。大変多くの方が関わる中で、その関わっている方全員に対して、何か特定のことを聞いて回るっていうようなことは、これは常識的に考えてもやらないですよね。ですから、そもそも内心の自由に抵触するようなことはまずは尋ねないというのが、これは社会的に常識だと思いますので、そういうことを確認しますかと言われれば、確認しないと答えるのが普通だと思うんです。
 ですから、私の選挙においても、これまでずっと選挙をやってくる中で、大変多くの方がお手伝いもしてくださっていますし、ご支援もいただいているということですけれども、そういうことを確認したことはないので、ですから確認はできないんじゃないでしょうかということをこれまでも申し上げてきたということです。
 ただ、組織的に何か動いたということはないと。それは事実です。
(問)続けてお伺いします。昨日の記者会見で、1年といった期間をめどとして、資料ですとか出席した会合についての関連資料等は廃棄されるという趣旨のお話がありましたけれども、組織的に団体に対して票をお願いしたことはないというのは、資料は無くても確認できるということでしょうか。
(答)もう一度繰り返しになりますけれど、使用しているスケジュール管理ツール等々、これは今回の質問に限らず、セキュリティーリスクを高めることになるので、どのようなものを使っているか、あるいはどういう期間で何をしているかということはお答えできないということは、これはご理解いただきたいと思うんです。
 その上で、そのことと、私自身の記憶と、そして事務所のメンバー、今までも事務所のメンバーとずっと一緒に仕事をしてきましたから、そのことを総合して、私の記憶の限りで、そういう依頼をしたことはないので、ないと申し上げているわけです。
 ですから、その域は超えませんけれども、私の記憶の限りと、そして事務所にももちろん確認というか、いろいろなことをやる中で、それは確認をしているということです。
(問)もう1点、関連で。今月10日の記者会見で、大臣のほうからアフリカビジョンセミナーに出席されたことと、平和大使協議会への支出は確認できたということですが、そちらに関しては資料か何かが残っていたっていうことでしょうか。
(答)今ここに、つまびらかになるようなものが用意されていないのですが、確認そのものはした上で、確認できたものは確認できたとお答えをしておりますし、確認できてないものは確認できていないというふうにお答えをしたと、ご理解いただければと思います。
(問)指摘がある会合等については資料は残っていなくて、その2つに関しては資料は残っていたということでよろしいんでしょうか。
(答)資料は残ってないと思います。今、事実関係をちゃんと確認しましたが、アフリカの関連のものに関しての出席は、詳細は覚えていないが、アフリカに関連してきた身として出席を受けると判断したんだと思うと、私、答弁していると思うんです。
 ですから、今年もTICAD、今、行われていますけど、そのTICADに向けて、様々なアフリカ関連のセミナーがちょうど行われてきた時期ですから、その行われている時期に、これも前にも申し上げましたが、アフリカ関係の仕事を長く行ってきた政治家として、そういった関連のセミナーに出席をして何か話をしてくれといったら、それはお受けしただろうと、そういう思いがあったので、そうお答えしたものだと思います。
 それと、もう一つのほうは、これは政治資金収支報告書に記載されているものですから、その政治資金収支報告書を確認させていただいたということです。
(問)では、昨日の質問であったネパールの出張ですとか、そのアフリカの出張へというのは、ともにご出席されたと思うということで、同じだということですか。
(答)アフリカは出張したわけではなくて、国内での何か会合があって、それに出席をしたということだと思います。もう一つのネパールのほうは海外の出張の話なので、ちょっと違うかなと思いますが。いずれにいたしましても、アフリカビジョンセミナーに関しては、今申し上げたとおりです。
(問)すみません、質問があれだったのですが、出張というか、会議に出席したと思うということでよろしいんですか。何か確認したわけじゃなくて、アフリカビジョンセミナーも、ネパールで出席したと指摘されている会合も、出席したと思われる、出席したのだろうということですね。
(答)そうですね。正確に話はしなくてはいけないと思いますから、きちんとした何か確証が取れれば、それは断定的に、出席をしたとか、会費を払ったとかってことは言えると思うのですが、資料そのものは残ってないものですから。ですからマスコミ等々の報道を見ながら、自分で出席をしたんだと。別にそのことに関して報道が間違っているというふうには思いませんので、そういう報道に基づいて、出席をしたと、そう私は申し上げているわけです。
 思うではなくて、そこには出席したんだと、そう私自身は申し上げているつもりなんですが。
(問)自民党が党として、全議員に対して旧統一教会の関連団体と関係、接点があったかを調査する方針ですけれども、そこにおいても大臣としては、資料が無いものについては確認できないというふうに回答されるご予定でしょうか。
(答)きちんとした確証があるものに関しては、こういうものがありますということをきちんと報告しなくてはいけないと思いますし、無いものをあるとは言えませんから、無いものは無いと申し上げるしかないと思います。
(問)もう1点お伺いしたいのですが、内閣改造の後に閣僚や副大臣、政務官の中に旧統一教会の関係団体と接点のある方が多数いらっしゃりますが、そのこと自体について、大臣はどのようにお考えになります。
(答)これも都度都度申し上げている話ですけれども、昨日も申し上げました。やはり社会的に問題があるとされている団体ですから、これからはお付き合いはしないということは、これも繰り返し申し上げておりますし、また深く反省をしなくてはいけないという思いもあります。
 さらには、そういう団体の、いってみれば、ある意味、私たち公職にある者がお墨付きを与えるような、そういうことにつながったのではないかというご指摘も頂いておりますから、そこも深く反省をして、改めていかなくてはいけないと。改めるというのは、すなわち、これからは関係は持たないということは繰り返し申し上げているわけです。

(以上)