小林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月10日

(令和4年8月10日(水) 12:03~12:36  於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 今日は退任会見ということで、まずは皆様に本当に感謝を申し上げたいと思います。昨年10月4日の岸田内閣の組閣におきまして、経済安全保障担当大臣、また内閣府特命担当大臣として科学技術、そして宇宙ということで担務をいただきまして、健康・医療戦略を含め、他にもありましたけれども、そういう立場でここまで約10カ月、歩んでくることができたのは、まずこの記者の皆様が私自身の職務につきまして様々な角度からご発信いただいたこと、この点については心から感謝を申し上げたいと思いますし、皆様方からの様々なご指摘、ご質問をいただく中で、私自身いろいろと考えさせられる点も多々ございました。この場を借りて改めて厚く感謝を申し上げます。
 また、私、当然1人で大臣として仕事をするわけではなくて、今日同席してもらっている秘書官を始め大臣室のスタッフ、また冒頭申し上げた様々な担務に関係している多くの職員に助けてもらいました。特に仕事の質もさることながら、一人一人の職員の職務にかける熱、情熱を感じながら10カ月やることができたというのは、本当にやりがいがあったし、ありがたいことだなと思っています。
 まず、幾つか大きく申し上げたいと思いますが、経済安全保障につきましては、初代の担当大臣ということで務めを果たさせていただきました。この分野については、自民党の時から、大臣になる前から自民党の中で、まさに自分自身、問題提起をした立場として、大臣に就任するまでも様々政府の方々とやりとりはさせていただいていて、実際に自分がそれを政府の中で経済安保政策を前に進めなければいけない、形にしなければいけないという立場に立って、なかなか難しいところもございましたけれども、多くの仲間の力添えによって、まず今年の5月、経済安全保障推進法を成立させることができたのは非常によかったと思います。重要な、かつ大きな一歩だったと思います。
 また、これは自民党の中でやってきた、「リスク点検」と一言で呼んでいるんですけれども、これは日本の脆弱性がどこにあって、それに対してどう向き合うのか、また日本の強み、今後どこで勝負していくのか、それをしっかりと体系立って考える。この試みを担当大臣になってからは、政府の中で関係省庁に集まっていただいて、これを不断にバージョンアップさせていく、この分析をバージョンアップさせていく、そのための重点検討事項の会議というものも立ち上げさせていただいて、これを定式化するところまで至った。これも今後の我が国の経済安全保障の強化に当たって、着実な一歩を踏み出したと思っています。
 今後のことにつきましては、年末に向けて岸田総理が、国家安全保障戦略を含め、いわゆる3文書を改訂する、新しく作っていくという流れの中で、この国家安保戦略に経済安全保障の視点をどう入れ込んでいくのか、わが国の基軸となる考え方をどう入れ込んでいくのか、これは極めて重要だと思っております。そして、国会からも宿題としていただいておりますけれども、いわゆるセキュリティ・クリアランスの課題を始め、まだまだやるべきこと、私自身もやりたいこと、やり遂げたいことがたくさんございます。従って、法整備、法律を成立させたことにつきましては先ほど申し上げたように大きな一歩だと思いますけれども、しかし一歩でしかまだないということです。そこを認識した上で、認識を政府与党で共有して、また経済面からしっかりと国益を確保していくための経済安全保障政策を力強く推進していく必要があると考えております。
 次に、科学技術・イノベーションですけれども、常々申し上げているとおり、私は科学技術というのは国力の源泉であると捉えています。先日も報道がありましたけれども、我がわが国の研究力、あるいは大学の国際社会における評価、こうした科学技術力を含めて、そうした力が年々相対的に落ちてきていることに強い危機感を持ってまいりました。その危機感を常に抱いた上で、担当大臣として科学技術力、研究力を何とかして上げていきたい、国力を高めたい、少しでも世界の真ん中に立てるように頑張りたいという思いでやってまいりました。特に経済安全保障の担当も兼ねていたものですから、いわゆるデュアルユースの研究開発、これは避けて通れない問題として捉えておりまして、それが大学の現場で、そうした研究開発がやや冷え込んでいたと。そういう状況の中で、それを反転させていく、自由にそうしたデュアルユースの研究についても大学や研究機関の現場で取り組んでいただく、そのきっかけをつくるところまではできたのかなと思っています。今後は、それが実際に大学の現場ですとか一人一人の研究者の方に、その認識が染み通るように、政府としても汗をかいていく必要があると思っています。
 次に宇宙ですけれども、宇宙につきましても、この4~5年の間、自民党の中で特に強い関心を持って取り組んできた分野でございました。宇宙の安全保障ですとか、あるいは科学探査、産業で言えば特にデータの利活用をどうしていくのか、宇宙ビジネスをさらに推進していくために何が必要なのか、そういうことを常に考えながら取り組んできたつもりです。今、政府としては予算も増やしてきて取組を加速しているところでございますけれども、正直まだまだ他の宇宙の先進国と比べると、日本はまだ宇宙の後進国だと私自身捉えています。そうした危機感がないと、この先はないと感じてやってまいりました。少しでも先を行っている他国にキャッチアップしていくために、民間企業としっかりと手を組みながら、国として、この宇宙政策、さらに力を入れていく必要があると思っております。
 今、雑ぱくな感想を振り返って申し上げましたけれども、経済安全保障にしても、科学技術にしても、宇宙政策にしても、本来この日本が私は世界をリードする国にしたいという思いでこれからもやっていきますけれども、その目指すべきところからすると、まだまだ1歩、2歩踏み出したばかりで、この先の道のりというのは近くないと思っています。従って、私の後任には高市早苗大臣がご就任されると思いますけれども、高市次期担当大臣にはご尽力をいただいて、是非日本の基軸をつくっていただきたいと思いますし、また世界をリードする日本に、世界をリードできる国に少しでも近づけていただけるようにご尽力を期待しております。
 そして、私自身は恐らく党に戻ると思いますけれども、その党のほうから私自身が携わってきた職務、担務、高市大臣を党のほうから全力でサポートさせていただくべく、そういう思いでこれからも日本のために力を尽くしてまいりたいと考えております。以上でございます。

2.質疑応答

(問)大臣、いろいろな担務があったかと思うんですけれども、その中で、大臣の中で、これはちょっとやり残しているかなあとか、あとこれはこういうふうにやり残しているので次の大臣にはこういうことを期待したいなと、そういう思いがあれば教えてください。
(答)やりたいことはたくさんあるので、やり残したことはたくさんあるので一言で語ることは難しいですけれども、まずは先ほど申し上げた、経済安全保障で言えば国家安保戦略、これは本当に重要な文書ですので、そこに最後に申し上げた基軸、日本の基軸をしっかり打ち出していただきたい。
 あとは、クリアランスの課題だけではなくて、サイバーセキュリティの強化を含めて、経済安全保障、まだまだやるべきことはあります。広く取ればエネルギーや食料も含めて経済安保だと私は思っていますので、高市大臣はご経験、また見識も豊富な尊敬する政治家ですので、将来のこの国の目指すべき立場に立って、俯瞰して中長期的な視点からやるべきことというのを力強く推進していただきたいなと思います。
 科学技術につきましては、先ほど申し上げたとおりです。シンクタンクをつくっていくとか、経済安保の絡みもありますし、10兆円の大学ファンドとかいろいろありますけれども、1つ、日本学術会議の組織の在り方の見直し、私自身、夏までには示しますと何度も申し上げてきて、報道で一部報道されておりますけれども、かなり私自身、思いを込めて、また学術会議の執行部の皆様ともいろんな議論をさせていただきながら、言葉だけではなくて、文字通り未来志向で胸襟を開いて対話させてきていただいたと私自身は受け止めております。
 その中で、政府と学術会議、立場は違うので、当然意見も異なるところというのは出てくるんですけれども、重要なのは、それを共に乗り越えていこうとする努力だと、そう自分に言い聞かせ続けて対話を続けてまいりました。党の中のプロセスにつきましては、正直、今週の月曜日、党のPTの執行部の座長一任を取っていただきまして、最終調整は基本的にはほぼ終わっているという認識なんですけれども、今日、先ほど学術会議の臨時総会の冒頭挨拶をさせていただきまして、私のアカデミア、あるいはそれが基盤となっている国力の考え方とか、日本学術会議に対する期待とか、そういうことを私なりの言葉で申し上げてきましたけれども、この点についてはしっかりと、事務方は残っておりますので、相当力を入れて議論してきた取りまとめでございますから、私なりに夏までにというふうな思いを持ってやってきましたので、その思いを事務方には酌んでいただいて、しっかりと前に進めてもらいたいと思います。
 宇宙についても、やらなくていけないことはたくさんあって、宇宙の安全保障をどう考えるのかという話もそうです。これは防衛省を中心にやる話ではございますけれども、産業政策、先ほどデータの話一つ取りましたけれども、自立性を高めていくためには、本当の宇宙の一流国になるためには、打上げ能力をしっかりと獲得して、自分たちの国で打上げられる能力を獲得しなければいけませんし、衛星のコンステレーション、他の国に頼ればいい、同志国に頼ればそれでいいんじゃないか、そういうものでもないと思うんですよ。世界をリードする国を目指すのであれば、すぐにはできないかもしれませんけれども、遠くの目指すべき国家像というのをみんなで共有して、時間をかけてでもそこに向かって突き進んでいく必要があると思っています。
 時間の限りも、また私自身の能力が足りなかったところがあるかもしれませんけれども、やり残したところというのはたくさんありますので、是非皆様方からも、これから、高市大臣は、宇宙、科学技術、経済安保に対してものすごい情熱を持たれていると思いますので、記者の皆さんからも、私にいろんな視点を与えてくださったように、高市大臣ともコミュニケーションを取っていただければと思います。
(問)冒頭でも幾つかご発言がありました経済安全保障関連で、成果として先ほど挙げられた経済安全保障推進法というところで、現時点では今月から条文などの一部施行ということで、今後速やかに全面的な施行に向けて、まずはプロセスを速やかに踏んでいくということが大事だと思うんですけれども、その上で、先ほどおっしゃっていたような宿題となっているセキュリティ・クリアランスを含めて、今後のアップデート、この法律をどういうふうにアップデートしていくかという点について、その在り方を含めて大臣のお考えがあれば、お願いいたします。
(答)これは、私自身の考えを申し上げますと、まずアップデート、同時にやるべきことが山積なので、考えていかなきゃいけないんですけど、今おっしゃったように、今作った法律、一応一部施行はしているんですけれども、本当に実効性が担保できるように運用することが極めて重要ですので、そのための基本指針ですとか、今後、政省令とかを作っていくことになろうかと思いますけれども、ここは法律を作ると同じぐらい、あるいはそれ以上エネルギーが必要かもしれませんが、民間企業、民間ですとか、あるいはアカデミア、有識者の方々と丁寧に議論しながらやっていかくてはいけない話ですので、ここは本当に重要だと思います。先を見ることも重要ですけど、今、生み出したものをしっかりと運用していくこと。
 あとは、私は、法律を作ったことは、先ほど大きな一歩だと申しましたけれども、一歩でしかまだないとも思っているんで、クリアランスの話というものも、これは最大限急がなければいけないと思います。そう簡単な課題ではない。検討すればするほど、なかなか奥が深い話ではあります。ただし、今のNSSと内閣府の経済安保室、本当に優秀で熱意あるスタッフがそろっていますので、高市大臣と共にそこは形にしていただきたい。
 また、高市さんもサイバーセキュリティについては非常に思いも強いので、そこを強化、どうしていくのか。サイバーといっても、いろんな切り口があります。また、挙げ出せば切りがないんですけれども、個人的にはデータの利活用の在り方、管理の在り方、こうしたところについても、来年、G7で、デジタル庁も含め、他省も絡んでいくと思うんですけれども、DFFTを、日本が言い出しっぺですから、それを具体化していかなきゃいけない。これは国際秩序にも関わる話。経済安全保障上も極めて重要なテーマ。こうしたものについてどう向き合っていくのか。これは必ずしも法改正をするとかしないというのとは別に、山積していますので、とにかく手をつけられるところから急ぐべきだと捉えています。
(問)それでまた学術会議のお話しではあるんですけれども、在り方の議論について、最終的な調整はほぼ終わったというお話ではあったんですが、これまで速やかに公表すると言っていたところで、今後の見通しについて教えてください。
 それから、この10カ月の任期の中では、すごい難しい調整をされてきたと思います。振り返ってみて、調整に関して見通しの甘さがあったんではないかとか、今、振り返ってみて思うところがあれば、教えてください。
(答)今後のスケジュールにつきましては、私自身の思いとしては、夏までにというふうに申し上げてきていますので、夏までにというのは8月ということを当然念頭において、これまで作業を進めてまいりましたので、その思いを事務方ともこれまで共有して、また党とも共有して、これまで進めてまいりました。その点については、高市大臣にもしっかりとお伝えをさせていただきたいと考えています。
 振り返った時に、何かプロセスで甘かったところがあるのではないか。後で検証いただければと思うんですけれども、私自身は非常に、充実したと言うとあれですけれども、梶田会長をはじめ執行部の皆様と、とにかく対話なのだと。先ほど申し上げたように、意見の違いはあったとしても、どうやったら乗り越えられるかということを真剣に話し合ってきた自負はあります。また、梶田会長をはじめ執行部が私のことをどう思われているか分からないんですけれども、私自身、政治家ですから、とにかく気持ち、お互いの立場を理解しようとする、そこが出発点だと思って10カ月対話をさせていただきましたので、今、振り返って何か甘かったところがあるのかもしれないですけれども、私自身としては力を全力出し切って、ここまで来たのかなと思います。当然私自身、経済安全保障を含めて、担務としては別の担務もありましたけれども、いろんな視点を学術会議の皆様にも理解していただきたいなと思って、そういう思いでお話、対話させていただいたので、そこに全く悔いはないですし、私の思い自身は学術会議の執行部の皆さんには伝わったのかなと勝手に受け止めています。
 ですから、信頼関係は、担当大臣である私と、在り方について、いろんなパーツがありますけど、この組織の在り方については、執行部と担当大臣である私との間で信頼関係は構築できたと思っていますし、その中でそういう関係を築いてきていますので、それを一つのアセットにして、次の体制で少しでも改革を前に進めていけるように。
 私は重要だと思っているのは、学術会議のためにこの改革をやっているわけではなくて、日本の将来のためにやっているんだと、そういう思いでやってきているんです。科学技術力を含めて、あるいは学術の水準というのが上がっていかないと、研究の水準が上がっていかないと、国力の根幹なので、日本が本当に二流国になってしまうんじゃないか。そのためには、そういう危機感を持って日本国を代表するアカデミアである日本学術会議が、まさに新しい学術会議になるんだというぐらいの気持ちで改革を政府と共にしていく必要があるんじゃないかと。共に学術会議を含めて日本のアカデミアのレベルというものを上げて、国際社会の中できちんと評価される、そういうアカデミア、日本にしたいという思いでやってきましたので、そこは梶田会長にも何度もお話をさせていただいて、その認識は共有しながら話し合いはやれてきたかなと思っています。
(問)まず、宇宙関連なんですけれども、先ほど少しお話がありましたけれども、具体論でISSですとかH3ロケットが大きな積み残しの課題じゃないかなと思うんですけれども、まずこれについて何か思いがあればというのが1点と、もう1点、先日の会見で旧統一教会の関連の説明があったと思うんですけれども、結果として関係団体と関連があった閣僚の交代になっていますけれども、これについても何か思いがあれば、お願いします。
(答)まず後者の点から申し上げますと、人事というのは総理の専権事項でございますから、総理のご判断に尽きるということだと考えています。
 1点目につきましては、宇宙、ISS、H3、やり残したというか、まさに現在進行形なので、ISSについては、今、国際情勢が極めて流動的な中で、日本国として日本の国益を少しでも確保するためにどうあるべきなのか、これは主体的に決断をしていかなければいけませんし、あとは個人的に重要だと思うのは、2024年以降どうするかということを考える際に、例えばアメリカは2024年、延長しても2030年までを一応節目として考えて、その後は民間に任せるという考え方を持っているわけですよね。では日本としてどうするの。仮に延長となった時に、それも2030年で終わるわけですよね。中長期的に日本の軌道の利用の在り方というのを考えていかないといけないという問題意識を持っています。それも同時並行でやっていかなきゃいけない。
 H3については、今、JAXAのほうで、私は現場の本当に細かな技術的なテクニカルなことは、当然、JAXAのエキスパートに任せているわけですけれども、彼らは私が聞いているところで、JAXAの一人一人の技術者が全力を尽くして、今、事に当たってくれていると伺っていますので、これはそれを見守るしかない。きちんと見守るべきだと思いますし、当然期待としては、一日も早く、しっかりと基幹ロケットを打ち上げられるような環境は整えねばと思っています。
(問)経済安全保障について、先ほどの質問と重なる部分もあるかもしれないんですけれども、大臣、初代大臣として経済安保政策の第一人者であったかと思われます。ただ、ちょっとまだやり残したこともあるというふうにおっしゃっておりましたけれども、今後、政治の場で政治家として、こうした知見とかをどう生かしていきたいとか意気込みなどがあれば、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
(答)まだ何も私の今後の立場というのは決まっていないものですから、何とも申し上げられないんですけれども、当然、閣僚にたまたまなりましたけれども、閣僚になろうがなるまいが、私の常に考えていることは日本を世界をリードする国にすると、そのことなので、そのためには経済安保というものを力強く推進していかなければならない。これは政府だけでできることではないし、党の力も借りなくてはいけない。そういう思いでやってきましたので、今後私はどういう立場になるか分かりませんけれども、その置かれた立場で経済安全保障、高市大臣をしっかりとお支えできるように与えられた立場で頑張りたいと思うし、あとはこの法律を含めて、党の時から一緒にやってきた仲間、いろいろ入れ替わったりはしているんですけど、みんなが一生懸命やっていると思います。霞が関に、でもこんなに思いを持ってやっている人たちっているんだなという、改めてそれを感じさせてくれる10カ月であったので、これから実効性ある運用に向けてやらなきゃいけないことはたくさんあるし、新しい課題に向き合わなきゃいけないし、どれぐらい大変なのかというのは私なりに肌で感じてきているんで、そこを少しでも後押しできるように動いていきたいと思います。
(問)今の質問と少し関連するんですけれども、今の閣僚の中では若手として起用されまして、今後、党に戻るかもしれないと、まだ決まっていないというお話でしたけれども、若手の閣僚として注目をされていた部分もあると思うんですが、この経験を今後どのようなリーダーシップとして生かしていきたいか、その辺りも教えていただけないでしょうか。
(答)リーダーシップ、そうですね。自分が、今、若いとも思いませんが、もう中年というか47歳なので。ただ、当選回数が比較的少ない中で、岸田総理、また先輩議員をはじめ同僚議員の力で、こうした10カ月、大臣というポストで職責を担わせていただいた。これは正直、今まで党の中でやっていた時とはまた違う視点で物事を見れた部分もあったと思います。そこの経験をさせていただいた多くの同僚議員を始め関係者の皆さんに感謝しますし、それを恐らくたぶん党に戻るんでしょうから、戻ったところで、とにかく政策を前に進めたい、その一心です。リーダーシップを発揮するかどうかというのと、答えになっているか分からないですけど、政策を作って、それを形にしないと日本は前に進まないんで、そのためにこの10カ月間、非常に濃厚な期間でしたし、普段であれば会えないような方とも人脈をつくることができたり、そういうアセットをいただいたんで、それを国のために、どういう立場であってもしっかりと活用していきたいと思います。

(以上)