小林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月8日

(令和4年8月8日(月) 11:00~11:07  於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)学術会議が先日、研究力強化についての報告の取りまとめを行いましたけれども、大臣としてこの件について受け止めをお願いします。
(答)日本学術会議の研究力強化に関する取りまとめについてでございますけれども、学術会議は今月5日に、我が国の研究力の向上や優れた若手研究者の支援の観点から、必要な方策について報告書を取りまとめて公表されました。
 本件につきましては、3月の記者会見で私から申し上げたんですけれども、3月の下旬、23日付で内閣府から学術会議に対しまして2つ審議依頼をさせていただいたもののうちの1つ、すなわち大学等の研究環境改善の視点からの研究力強化に対する回答でございます。ちなみに、もう1件の依頼はオープンサイエンスやデータ利活用の観点からの研究DXの推進ということで、こちらは本年中の回答をお願いさせていただいているところでございます。
 私としては政府、そして学術会議が歩調を合わせて社会の大きな課題のために取り組んでいくことが、国民の皆様のためにもなりますし、また国際社会における我が国のプレゼンスを高めることになると、そのためにも重要であると考えております。こうした思いを梶田会長とも共有をさせていただきながら、コミュニケーションを取って未来志向で改革を進めてきているところでございます。
 本件につきましては、その一環として、政府として重要だと思う課題につきまして実際に学術会議に依頼したものであります。私自身、既に拝読させていただきましたけれども、若手研究者のスタートアップ支援ですとか、あるいは研究機器の共用促進など、現在政府としても重要な課題として取り組んでいる内容に沿ったものと認識をしております。
 私からは加えまして、政府からの依頼に対しまして、学術会議が速やかに、かつインテンシブに検討していただいて回答してくださったことには感謝をしております。こうした取組というのは、今後の学術会議の活動にも繋がるものとして期待をしているところであります。
(問)学術会議絡みで質問したいことがあるんですけれども、在り方の議論についてのその後の検討状況はいかがでしょうか。
(答)日本学術会議の在り方の見直しについての検討状況を伺っていただきましたけれども、この見直しの方針案につきましては、間もなく取りまとめたいと考えております。現在調整を行っている最中でございますので、大変恐縮ですけれども、今の時点での発言を差し控えさせていただきたいと思います。ただし、調整がつき次第、取りまとめて公表したいという思いに変わりはございません。
(問)8月1日に、いわゆる(経済安全保障)推進室が発足しました。基本的に、その中で将来の課題としてインテリジェンスの能力の強化、あるいは情報の収集や分析に必要な体制の整備というのが課題になっていると思います。この部分、いわゆる8月末の概算要求では推進室の組織・定員の要求ですとか、あるいは関連の組織からの振替定員ですとか、何か具体的に考えておられるのか。準備室が50人で、推進室が50人で、ほとんど体制的には変わらないと思うんですが、人材の育成を含めてどんなふうに大臣は考えておられるのか、伺いたいです。
(答)体制の強化の点というのは、私自身非常に重要だと思っております。例えばインテリジェンスと一言で言っても、かなり多岐にわたるものでございますので、これは推進室を含めて政府全体としてしっかりと認識を共有した上で、しかるべく概算要求していきたいと思っております。
 また、既にこの場でも何度かお話しさせていただいたかもしれませんが、今年度の話につきましては、経済安全保障という視点からいたしますと、投資審査を含めて体制を強化していくという観点から、全体的に経済安保関係の体制というのは強化してきているんですけれども、今申し上げた観点からすると、地方の機関、例えば財務局ですとか経済産業局、かなり大幅に定員は増やさせていただいております。ただ、体制の強化という意味では、人を増やしただけでは十分ではないと思っておりまして。では増やした人をどう育成していくのか、機能を全体として高めていくにはどうしたらいいのか、これは非常に重要かつ深い課題でもございますので、不断に検討を加えていきたいと考えています。

(以上)