小林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年5月31日

(令和4年5月31日(火) 8:44~8:49  於:参議院本館3階内閣記者会3)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)先日、宇宙政策委員長を10年近く務められていたJR東海名誉会長の葛西さんがお亡くなりになりました。このことについての大臣の受け止めと、これから政府内で後任の人事についても検討すると思いますけれども、大臣としてはどのような宇宙政策委員会にしていきたいと思うのか、考えを教えてください。
(答)今、宇宙の質問をいただきました。葛西敬之JR東海名誉会長が先日、5月25日にご逝去されたとの報に接しました。心から哀悼の意を表したいと思います。
 皆さんもご案内のとおり、葛西さんは2012年に宇宙政策委員会が立ち上がってから、約10年にわたって委員長という役を務めていただきまして、非常に熱い思いを持って宇宙政策に取り組んできていただいたと思いますし、豊富な経営者としての知見を存分に発揮していただいたと思っています。
 その中で、当然、宇宙政策委員会をリードされて、我が国の宇宙政策に対するご貢献というのは非常に大きなものがあったと思っているんですが、特に10年間を振り返ったときに、我が国の宇宙政策というのは、かつてはどちらかというと技術開発中心であったところを、宇宙政策委員会がリードするような形で、宇宙空間の利活用を拡大していくというところと自立性を確保していくという、この大きな方向性というものを葛西さんが委員長を務められている宇宙政策委員会が示していただいたと認識しています。
 私が感じているのは、葛西会長ご自身が強い問題意識を持っていた分野としては、準天頂衛星の整備と、また日米協力、連携というものを前提としたアルテミス計画、これを進めていくというところに強い思いがあったと思っています。
 また、結果として宇宙関係予算も、当初は3,000億円ぐらいでしたけれども、今は5,000億を超えるところまで来たというところで、これは葛西委員長の強いリーダーシップがあってこそ可能になったと受け止めています。
私自身としては、後任の人事というものにつきましては、ルール上、次回の宇宙政策委員会のときに、委員の皆さまの互選によるということになっているので、そのときに委員の皆さまでお決めになることだと認識しています。
 もう一つの質問で宇宙政策委員会を今後どのようにというところは、当然、委員の皆さま方とも話し合って決めていかなければいけないんですけれども、私としては、今後、宇宙空間の利活用というのは極めて重要であるということは再三申し上げているとおりですし、なかなかルールもまだ整備されていない中で、自由闊達にご意見をいただく、議論をいただく場に、引き続きそういう存在であっていただきたいと思います。何か前例にとらわれるとか、そういうことではなくて、日本の国益の視点に立ってどうするべきなのかということを精力的に議論いただく、葛西さんの意を、思いを受け継いで議論する場であっていただきたいなと思っています。
(問)日本学術会議の在り方の議論について聞かせてください。小林大臣、夏までに結論を出すという話をずっとされてきたかと思うんですが、6月になるということで、現在の政府の検討状況を教えてください。結論の方向性みたいなものがもしありましたら、お願いします。
(答)学術会議の在り方については、これまでも申し上げているとおり、国民の皆さまから理解をされ、信頼され続けるような組織になっていくことが重要だと考えておりまして、この見直しについては、あらゆる要素を総合的に考慮しながら、今後、丁寧に議論を進めていって、方向性を今年の夏までには出したいという、そこの方針には変わりはありません。まだ具体的に皆さま方に何か申し上げられるような段階ではないということはご理解いただければと思います。

(以上)