小林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年4月5日

(令和4年4月5日(火) 9:12~9:17  於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)先週、大臣も出られたと思うんですけれども、スタートアップエコシステム協会が設立されました。こういった民間の動きが活発化する中で、政府でも専門調査会でスタートアップ・エコシステム形成に向けた議論を進めています。政府と民間がどういうふうに連携して今後スタートアップ・エコシステム形成に取り組んでいくのか、そこら辺の考えを教えてください。
(答)今、スタートアップ(エコシステム)協会のお話がありまして、先週、設立の式典に参加をさせていただきまして、このスタートアップ協会というのは、スタートアップを支援する企業、アカデミア、また自治体などが参画をして、スタートアップ支援に関する情報を集約して、それを海外に向けても発信していくということで、非常に政府としては心強く感じています。
 また、今、ご指摘いただいた内閣府においての(イノベーション・エコシステム)専門調査会、まずこの専門調査会におきましては、これまでもいろいろ議論はさせていただいていますが、今回設立した協会の関係者を始めとして、多くの民間の方たちからも様々な意見を伺っているところでございます。これは国内だけではなくて、海外の方からも意見を伺っておりますので、そうした貴重なご意見を踏まえた上で、この専門調査会で検討を進めていきたいと考えています。
 今後は、「スタートアップ5か年計画」に反映していくことを目指して、関係省庁だけではなくて、アカデミア、産業界の皆様と連携をしながら一体的に進めていきたいと思います。
 それとあとは、その場でも申し上げたんですけれども、こういう中身の政策というのも非常に重要だと思っていますが、私も何年か前にイスラエルに政府に招かれて行ったときに、テルアビブで起業家、起業を目指す人たちが集まった場というのがありまして、そこで何人かの方とお話しさせていただいたんですけれども、印象的だったのは、20代で既に3回ぐらい起業に失敗した方がいて、その方に私から「何回失敗したらやめるんですか」と聞いたんですけれども、そうしたら「成功するまで失敗します」という答えが返ってきたのが非常に印象的でした。日本でも意欲と能力があふれる方がいらっしゃると思うので、そういう方たちの挑戦するマインドというのを応援する社会でなければいけないと思うし、失敗を許容する、そういう環境というものを国としてどうやってつくっていけるのか、そうした点についてもいろいろ考えていきたいと感じています。
(問)再生医療についてお聞きします。
 昨日ですけれども、大阪大が、iPS細胞から作った目の角膜を移植した患者の視力が回復して、安全性も確認されたと発表しました。3~4年後に実用化を目指すそうですけれども、この件について所感とか期待することがあれば、お願いします。
(答)今、おっしゃっていただいたように、昨日、大阪大学の西田先生たちからなるグループが、世界で初めてiPS細胞由来の角膜上皮細胞の移植について臨床研究を完了したということで、これはAMEDの支援を受けたものでありますけれども、安全性が確認されたということでございます。こうした臨床研究を成功裏に完了されたということは、大変喜ばしいことだと思っております。
 再生医療研究につきましては、政府においても関係省庁が連携しながら進めているところでございますけれども、先月、新しい資本主義実現会議におきまして、総理からも再生医療などの実用化開発を進めるといった発言がございました。健康・医療戦略担当大臣としても、引き続きこの再生医療研究を着実に発展させて、それでいち早くそれが社会にしっかりとその成果が還元されるように、政府としても取組を進めていきたいと感じました。

(以上)