小林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年2月8日

(令和4年2月8日(火) 8:40~8:46  於:参議院本館3階 内閣記者会3)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)昨日、経団連の懇談がございましたけれども、我々は冒頭だけ取材だったのですけれども、もし差し支えないものでお話が聞ければと思います。
(答)まず冒頭申し上げましたとおり、経団連の十倉会長を始め幹部の皆様方と経済安全保障の特に法制を中心に意見交換させていただきました。
 冒頭、十倉会長からもお話がありましたとおり、経団連としても経済安全保障というのは待ったなしの喫緊の課題であるという認識をお示しされて、また今回、国会に向けて今準備している法案につきましても、有識者会議に経団連の方からも入っていただいていたんですが、そうした流れの中で政府の方針への支持も表明をしていただきましたので、その点については大変心強く感じた次第です。
 また、ご要望としては、企業活動への制約を最小限のものにしてほしいこと、また予見可能性の確保、そうした課題につきましても承りましたので、私からはこの法案を策定していく過程におきまして、経団連を始め産業界、またアカデミアを含めた多くの関係者の方々の意見をできる限り盛り込んだ上で、特に自由な経済活動と、しっかりと経済安全保障を両立できるように、経済活動に与える影響への配慮、また今申し上げた予見可能性の確保、そして国際ルールとの整合性、これをしっかりと考えていくということを申し上げた次第でございます。
 (マスコミの)皆様がご退出いただいてからは、私からは、特に今、検討を進めております法案の中身、現時点での状況、特に4つの柱を掲げさせておりますけれども、それぞれについて有識者会議からいただいた点も含めてお伝えさせていただくとともに、また経済界に対する期待といたしまして何点か申し上げました。経営していくに当たって、経済安全保障の視点をしっかりと取り入れていただきたいということですとか、既に企業によっては経済安全保障に関する部署を立ち上げておられる企業もありますので、そうしたところへの期待、また経団連というと大企業の皆様方が多いんですけれども、ビジネスパートナーである中小企業の方を含めて、こうした経済安全保障に関する認識をできる限り共有していただきたいというお話などなど、率直な意見交換、時間は限られておりましたけれども、有意義な意見交換をさせていただいたと認識しています。
(問)宇宙政策について伺います。昨日の予算委員会で、準天頂衛星「みちびき」について、大臣がご答弁で、7機体制確立を着実に進めていきたいと答弁されました。一方で「みちびき」の7機体制は、H3ロケットによって2023年度の7機体制確立をめどというのが目標にありますと。H3ロケットの初号機が打上げ延期になった今、この目標というのは予定どおり達成できそうなのか、大臣のご所見を伺いたいと思います。
(答)昨日、国会質疑におきまして、準天頂衛星システムについて問われましたのでお答えさせていただきました。先日、会見の場でも申し上げましたが、H3ロケットの試験機1号機につきましては、どの程度遅れることになるのか、現在、JAXAにおいて技術的な観点から検討中でございますので、現時点で確定的なことは申し上げられない状況ではあります。
 こうした中で、このH3ロケットにつきましては、2023年度めどでの打上げを予定している準天頂衛星の5・6・7号機の打上げスケジュールにつきましても、今後の開発や試験などの結果次第だと考えております。いずれにしても、この7機体制の確立というのは経済安全保障の観点からも、昨日申し上げたとおり、我が国の自律性の確保ですとか、また国際競争力の強化という観点から極めて重要だと考えておりまして、まずはJAXAにおいてH3ロケットの技術的な検討にはしっかりと取り組んでいただいて、早期に見通しが立てられることを期待したいと考えています。

(以上)