二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年8月8日

(令和4年8月8日(月) 13:46~13:56  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆様、お待たせいたしました。
 私から冒頭2点申し上げたいと思います。
 まず、1点目でございます。8月3日からの大雨についてです。
 先週3日からの大雨による被害状況については、本日12時時点で、人的被害としては、災害との関連を調査中の死者1名、心肺停止者1名、重傷者2名、行方不明者1名、安否不明の方が1名など。そして、住家被害としては、全壊が1棟、半壊が3棟、一部破損が19棟、床上浸水1,297棟、床下浸水1,972棟などの被害が報告されております。
 被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 私も総理からの指示を受けまして、昨日7日に山形県を訪問し、被災現場を視察し、吉村山形県知事や松田大江町長と意見交換をしてまいりました。
 実際に被災地にお伺いし、橋の崩落現場や浸水被害の現場などをこの目で見て、被害の大きさを改めて実感し、被災された皆様のご苦労が身に沁みました。
 本日15時30分から、私も出席し、先週5日に続き2回目となる、関係省庁災害対策会議を開催いたします。今回の視察で見聞きした被災現場や被災自治体の声も踏まえ、引き続き、政府一体となって、被災地の方々や被災自治体に寄り添った支援を進めてまいります。
 また、明後日にかけて、東北の日本海側を中心に大雨となるおそれがあります。国民の皆様には引き続き、最新の気象情報や地元自治体からの情報に注意していただき、早め早めの安全確保をお願いいたします。
 政府としては、本日の関係省庁災害対策会議において、関係機関の体制確保など対応についても確認し、引き続き、災害対応に万全を期してまいりたいと思います。
 続きまして、2点目でございます。
 国家公務員制度担当として御報告いたします。
 本日の国家公務員の給与改定に関する人事院勧告を受け、本日の閣議におきまして、国家公務員の給与の取扱いの検討に着手する旨を報告いたしました。その後、持ち回りにより第1回給与関係閣僚会議を開催して、国家公務員の給与の取扱いの検討に着手しました。
 今回の勧告は、民間給与の実態を反映し、月例給・ボーナスともに引き上げることとなっております。
 政府としては、労働基本権制約の代償措置の根幹を成す人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立って、国政全般の観点から検討を進め、早急に結論を出す必要があると考えております。
 詳細については、内閣官房内閣人事局にお問い合わせをお願いいたします。
 私からの報告は、以上でございます。

2.質疑応答

(問)警護警備の検証・見直しについて、お伺いできればと思います。現在、当時の警護警備の検証が行われていまして、これまでの問題点として、計画が前例踏襲であったことや、配置変更の情報共有がなされずに後方への警備がおろそかになったことなどが挙げられておりますが、事件から1か月経ったということで、現在の検証・見直しの取組の状況と所感を教えていただければ思います。よろしくお願いいたします。
(答)ちょうど7月8日から1か月、歳月が経過をいたしました。このような結果で、私も、要人の警護警備に関する責任を有する警察を所管する大臣として、大変重い責任を感じております。
 事件発生を受けまして、警護警備の検証・見直しについて、8月中に一定の結論を得るべく、臨時の国家公安委員会などを開催し、累次、警察庁からも報告を受け、様々な角度から活発に議論を行っているところでございます。
 現在のところ、警護対象者に対して被疑者の接近を許したことに検証の焦点を置きまして、そして、警護上の危険度の評価、警護計画の策定、そして、現場における警護警備の実施、警察庁の関与の在り方等について検証・見直しを進めているところでございます。
 このような重大な事案が二度と起きるようなことがあってはならないという決意をもって、しっかりと検証を行って、警護警備の強化に向けた見直しを図るように、警察を指導してまいりたいと、このように考えております。
(問)臓器移植についてお伺いします。「東京都内のNPO法人が仲介した海外での生体移植で、売買された臓器が使われた疑いがある」と報道を見ました。臓器売買を禁じる臓器移植法の所管は厚生労働省ではありますが、違法行為の取締りを担う警察を所管される大臣として、報道内容への受け止めと警察としての今後の対応についてお聞かせください。
 また、警察としてこれまで海外渡航移植における違法行為について、どのように対応されたかについてもお伺いできればと思います。
(答)お尋ねの報道については、私も新聞を読ませていただきました。ただ、個別の事案についてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。
 臓器移植法をはじめとする刑罰法規に触れる行為が認められる場合には、関係機関とも連携しつつ、法と証拠に基づいて、適切に対処するものと、このように考えております。
(問)サポカー限定免許のことをお尋ねしたいのですが、サポカー限定免許の取得者に話を聞いたところ、やっぱり取得者でもまだ不完全だという方がいらっしゃいます。高齢者の事故というのは無くならないわけで、免許を返納するということだけでは解決しないと思うのです。サポカー限定免許が有効に機能しているとはあまり思えないのですが、大臣の受け止めを少しお聞かせいただけないでしょうか。
(答)サポートカーですね。限定的に免許を付与するということで、今、おっしゃっているように、それでもなかなか事故が減らないと、こういうことですね。
(問)そうですね。ただ、サポカー限定免許を取るまでもなく、サポカーに乗ればいいじゃないかということで、申請者もなかなかメリットが見いだせない、サポカー限定免許自体を取るべきという意義が見いだせないということです。サポカー限定と付けるとサポカーに乗れるようになるわけではなくて、サポカー限定を付けなくてもサポカーに乗っていれば同じことではないかということですね。
(答)サポカーそのものが、大変、事故を防止するのに役立っている面はございます。そういうサポカー限定の車を買わなければいけないわけでございますが、私自身もサポカーの試乗をしました。まだまだ不完全ではございますが、やはり、一般の車よりも、私は、事故の発生率が非常に低いのではないかと、こう思ったりするのですが、それは個々の考え方によると思いますが、私もそれ、また研究させていただきます。
(問)免許の範囲とか広げていくというような対策で、何かお考えになるようことありますでしょうか。
(答)突然のお尋ねでございますので、今、明確な回答はございません。

(以上)