二之湯内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年3月29日

(令和4年3月29日(火) 15:21~15:27  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 まず私から冒頭、福島県沖地震の支援策取りまとめに関する総理指示について申し上げます。
 福島県沖を震源とする地震については、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたすべての皆さまに心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 今回の被災地では、11年前の東日本大震災に加え、令和元年の東日本台風、昨年の地震、さらに今回の地震、それに新型コロナウイルスの影響を受けたこともあり、復興・復旧への気力を失いかねないと、そういう状況にあるわけでございます。
 昨日、私から総理に、19日の視察の際に私が見聞きした被害の状況や、被災自治体からの要望について報告をいたしました。
 総理からは、その場で、グループ補助金を含め、昨年並みの支援策をとりまとめるように指示がございました。被災地の方々の復興に向けた希望が失われるようなことがあってはならず、政府一体となって来週にも支援策を取りまとめ、被災者に寄り添った支援をしっかりと行ってまいりたいと思います。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)冒頭ご説明がありました福島県沖地震の支援策関連で2点お伺いしたいんですけれども、岸田総理からはグループ補助金など昨年並みの支援策の取りまとめをとありまして、このグループ補助金というのは被災企業支援の観点と思うんですけれども、ほかに例えばインフラの復旧ですとか、生活再建とか、支援策に盛り込もうと検討しているグループ支援以外の観点についてございましたら教えていただければと思います。
 あと、激甚災害に指定される見通しがあるかどうかについても、この辺も教えてください、お願いします。
(答)グループ補助金は、中小企業や零細企業など、そういう企業向けの補助金です。一方、相馬市なんかはほとんど水道が断水したと。非常に水道管の復旧に費用もかかったということで、地方自治体にとっては非常に財政支出が膨らんできたわけでございますから、そういう地方自治体に対する支援策なんかも当然それの中に入ってくるんじゃないかと、このように思います。
 それと激甚災害でございますが、今、調査中でございます。しかし、2週間もたっていますから、なかなかその辺は非常に厳しいと。今は調査をやっていますけれども、厳しい状況でもあるわけです。
(問)先日、札幌地裁で、安倍元首相の演説中にヤジを飛ばした男女に対して、道警の警察官が制止したのは違法だという判決が出たのですが、これに関連して2点お伺いしたいのです。1点目は、この判決に対する大臣の所感をお伺いします。2点目としては、この判決を受けまして、政治家の街頭演説中の警備とかの在り方を見直ししたいとか、改善とか考えているかどうかお伺いします。よろしくお願いします。
(答)お尋ねの判決が出たことは、新聞報道等で知ったわけでございますけれども、これは北海道の問題でございますので、そこで適切に対処するものと思いますが、今後とも、各種法令に基づいて、職務を執行していくんじゃないかと、このように思います。
 一般的に申し上げれば、政治家の演説に対する警察活動では、一方で、表現の自由が制限されたと。一方で、大多数の人は、総理やその時に演説している政治家の話を静かに聞きたいという権利もあるわけです。この辺りのバランスが非常に難しいということでございます。札幌地裁でそういう判決を受けたことは、それは司法の判断でございますから、これについて、私が何か言う立場にございませんが、そういう二つの権利がお互いにぶつかり合う、せめぎ合う非常に難しい問題だという感想はあります。

(以上)